E3A 南九州西回り自動車道
作成 2018年8月23日
南九州西回り自動車道(みなみきゅうしゅう-にしまわり-じどうしゃどう)は、熊本県八代市を起点に、水俣市・出水市・阿久根市・薩摩川内市などを経由して、鹿児島市に至る、国道3号のバイパス道路(一般国道自動車専用道路)。E3九州道が肥薩線経由の九州山地を経由するのに対し、E3A南九州道は東シナ海沿いの九州新幹線・肥薩おれんじ鉄道線・鹿児島本線と並走する。
スペック情報
E3A南九州道あれこれ
1957年の国土開発縦貫自動車道建設法の内容では、九州島の高速道路は中央部に1本あれば良い、という考えだったため。その際、均等にアクセスが出来るようにザックリと中央部を通る計画を立てたが、八代市以北はかなりムリのある山岳道路になることが予想されたことから、八代市までは国道3号に沿う形で福岡市・鳥栖市・熊本市を経由するルートが採用された。
一方、八代市以南も、当初は現在のE3A南九州道を経由するルートも検討されたが、宮崎市へのアクセスも均等に考慮する必要があったことから、1966年の国土開発幹線自動車道建設法の策定時に、現在の九州山地(JR肥薩線沿線)を経由するルートが確定。熊本南部・北薩地域のアクセスを理由としたE3A南九州道は、1987年の国幹法改正で「E3九州道の補充路線」という形で追加された。
西回りは肥後・北薩ルート、東回りは大隅ルート。
文字通りE78東九州道(清武JCT~加治木JCT)を指す。但し、この部分はE78東九州道と呼ぶことが多いため、一般的には「南九州東回り道」とは言わず、法律名からも削除されて西回り(=国道3号経由)の部分をE3A南九州道と言い換えている。
日奈久・田浦・芦北・水俣・阿久根北・串木野・市来各インターでは、出入口の規模がやや大きめに確保されている。これは計画当初は日本道路公団が全線整備し、完成後は有料道路として運用する方針だったことの名残である。中には有料道路で運用する直前で白紙撤回・無料化された場所もあるため、そうしたところでは料金所予定地が確保され、国土交通省の管理用施設に転換している事例が多々目立つ。
なお、現段階では日奈久から市来インターの部分を国が、残りをNEXCO西日本が管理する形で有料・無料が混在する状況が続くが、前述の通りに料金所を設置できるスペースが確保されていることから、有料化する場合も速やかに実施が出来るように配慮されていると考えて良いだろう。そのため、既にフル規格で整備したインターチェンジは料金所の設置が容易である一方で、コスト削減を理由にコンパクト化したインターチェンジに関しては料金所設置に必要な土地の確保が必要になる。その場合はどうするのだろうか。
日奈久インターと田浦インターの間(追越車線が設置されている例の坂道)には、パーキングエリアを誘致できる空き地が確保されている。但し、計画の途中で日本道路公団から国土交通省に権利が移動したため、コスト削減等を理由に見直され、野放しになっている。
走行記録
その1(八代JCT→水俣IC)
その2(出水市・阿久根市区間)
その3(薩摩川内水引IC→鹿児島IC)
その1(鹿児島IC→薩摩川内都IC)
その2(薩摩川内都IC→出水IC)
その3(出水IC→八代JCT・IC)
接続する他の道路
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