E32高知道 上り行き(高知IC~川之江JCT)
訪問 2022年11月14日
作成 2023年1月17日
走行記録
拝啓、E32高知道。高速道路ナンバリングの系統が変わり、ここから先は瀬戸内海へ向けて山越えですね。
一宮TN(400m)→逢坂山TN(600m)・合計1km
トンネルの手前に橋梁があるため、四国島ではお馴染みの「まとめて距離標示」でフォロー。
毎度思うのだが、コレは距離感覚が掴めないので見直して欲しい……
しなね高架橋
上り方向は2008年に4車線化。橋梁の構造が右手の下り方向よりも真新しい。
一宮トンネル(長さ:400メートル)
大谷川橋
2連続トンネルの前後区間で、上下線それぞれで若干の高低差が生まれる。
逢坂山トンネル(長さ:600メートル)
南国SA 3km 馬立PA 43km
2つのトンネルはずっと右カーブの繰り返しであり、逢坂山TNに関しては出口で下り坂となる。
南国IC 5km 大豊IC 26km
南国SA 2km
[E11高松道] 高松 124km
[E11松山道] 松山 144km
[E32徳島道] 徳島 152km
高知インターから先は、他の県庁所在地までのアクセス道路という位置づけになっている。
そのため、高松・松山・徳島、それぞれの県庁所在地までの距離が別途出現する。
車間距離確認区間(設計速度80キロ)
4車線化後は高知都市圏で起きていた速度低下がほぼ無くなり、快速移動が可能になった。
南国SA 1km
グネグネカーブが繰り返される上、道幅やカーブも瀬戸内海沿いのE11系統よりも厳しい。
そうした影響で時速80キロ縛りが続いている。
南国(なんごく)SA
E32高知道唯一のサービスエリア。
岡豊トンネル(長さ:520メートル) 南国IC 2km
割と線形の良い部分もあるため、せめて南国~伊野(高知都市圏)は時速100キロスペックで設計して欲しかったところ。
南国IC 1km
南国IC 500m
[10]南国(なんこく)IC
急カーブの道中で出口ランプがある上、跨道橋や切り通し斜面に阻まれて通路が見づらい。
[10]南国(なんこく)IC
南国市のほか、香美・安芸市・室戸方面はコチラへ。
[10] 南国IC
領石高架橋
拝啓、E32高知道。いよいよココからガチもんの山越えですね……
パンドラの箱を開いたかのように、E32高知道最後の鬼門がスタート。
県境へ向けて、グネグネ+坂道が連発する。
大豊IC 20km 新宮IC 38km 高松 117km
才谷橋 厳しい傾斜角度を付けながら山登り。
車間距離確認区間(設計速度80キロ)
キリ情報表示板
太平洋から流れてくる暖かい空気が四国山地で冷やされるため、この辺は濃霧になりやすい。
1987年に開通した当初は、この付近で下り方向に集約され、対面通行を実施していた。
入野橋(連続トラス橋)
山間部における急峻な斜面を、連続トラス橋で大胆に移動。
キリ情報表示板 走行注意(右カーブR=400m)
曽我部川橋の周辺は濃霧が起きやすい。
曽我部川橋(橋の長さ:703メートル)
真下にナニがあるのかよく分からない、とにかく谷間を豪快に繋ぐ、E32高知道最大のトラス橋。ダイナミック!
連続トラス橋とはいえ、基本的には山の斜面に沿って作られており、途中は急カーブで乗り切る。
曽我部トンネル(長さ:330メートル)
曽我部橋を過ぎると、直ぐさまトンネルへ。ココから川之江東JCTまではトンネルが連発する。
太郎谷橋
曽我部橋の時と同様の連続トラス橋を使い、急峻V字谷をあっさり通過する。
濃霧ネットがあるも、ホントに濃いキリを弾いているか不明(E10東九州道の事例に漏れず)。
[E11高松道] 高松へ100km
平山トンネル(長さ:1,410メートル) キリ情報表示板
平山トンネルを過ぎたら、辺り一面は急峻V字谷に沿った四国山地に囲まれる。
左手に四国電力が運営する繁藤ダムが見える。
穴内川橋(橋の長さ:320メートル)
ココで国道32号と立体交差。国道は東寄りの吉野川水系に沿うようにして、大歩危峡を目指す。
緊急時に備え、この辺にスマートインターがあると便利かも?
繁藤トンネル(長さ:1,380メートル)
ココから先は門外漢な長距離トンネルが大豊インターまで続く。
2008年の4車線化では、西側にある上り方向トンネルが後発で誕生。
先行開通した下りと異なり、トンネル内は明るく、道路設備も真新しい。
繁藤TNを抜けると、スグに馬瀬トンネル。なので、実質的にずっとトンネル内にいるのと同じ状態。
馬瀬トンネル(長さ:1,210メートル)
下りと違い、上りはこのトンネルまではそんなに傾斜角度がデカくない。
暫定2車線時代は渋滞が酷かったが、4車線化後はその心配はほぼ皆無に。
馬瀬TNを抜けると、スグに明神トンネル。なので、実質的にずっとトンネル内にいるのと同じ状態。
明神トンネル(長さ:3,720メートル)
南国~大豊の間では最も距離があり、E32高知道全体で見ても2番目の長さを誇る大関級。
トンネル内に入ると、徐々に傾斜角度を付けながら山登りを進めて行く。
土日祝や繁忙期は高知⇔瀬戸内海の観光客で相応に車が増えるが、平日データイムはこの程度。
距離が3.7kmにも達する大物であるため、出口付近での事故回避にハンプを設けて注意喚起を施している。
小川谷橋
次のトンネルまでは橋梁で結ばれており、若干離れている。
その上、見えない下り坂・サグが絡むためにプチ混雑が起きやすい。
桧生トンネル(長さ:2,550メートル)
右カーブ+目に見えない下り坂があるため、明神TNの時に見られたハンプで注意喚起を施している。
ハンプが終わると、再び緩めの上り坂へ。
堂々谷トンネル(長さ:980メートル) 大豊IC 2km
桧生TNを抜けると、スグに堂々谷トンネル。なので、実質的に(以下略)
堂々谷トンネルで半径が小さい右急カーブ。先程までほぼ直線だったため、騙し討ちに遭うような構造だろう。
下り方向では追突事故が多発するという理由で進路変更に規制が掛かっていたが、上りはナシ。
津家橋
大豊IC 700m
津家トンネル(長さ:510メートル) 大豊出口 左車線へ
津家トンネルを抜けると、スグに大豊インター出口通路に繋がる。
大豊出口 左車線へ
[9]大豊IC
以前は下り方向で対面通行を行っていたため、出口ランプへのアクセスがややザツだった様子。
[9]大豊IC 大豊町のほか、本山町・土佐町・大歩危峡方面はコチラへ。
[9] 大豊IC
大豊インターの前後は急カーブ+上り坂。四国山地に阻まれているが故の制約である。
対面通行時代は、この付近で一時的に追越車線が復帰していたようだ。
川口トンネル(長さ:280メートル)
大豊インターからの合流ランプに隣接して、短めの川口トンネル。加速しづらさそうだ。
土佐吉野川橋(四国三郎・吉野川)
川口トンネルの先で三大暴れ川の一つ・吉野川を渡る。
高知県と徳島県の県境付近には、名所・大歩危峡があることで知られる。
拝啓、E32高知道。
広域情報表示板
この先の四国3県・瀬戸内海沿いの交通情報をキャッチ。
一時的に見通しのよい急峻V字谷が広がる。ココだけ見るとビューティホー&ダイナミック!
地形の絡みで、一時的に上下線で高低差が生まれる。
新宮IC 16km 川之江東JCT 25km
あまりにも険しい急峻V字谷を潜り抜けるため、上下線で設計を変えないと乗り切れないという構造。
似たような造りが、E73米子道の岡山県側にも存在する。
高低差が一致。対面時代はココで下り方向に飛び移っていた様子。
2018年に起きた土砂災害の時も、この付近から飛び乗って凌いでたという。
[E11高松道] 高松 95km
[E11松山道] 松山 115km
[E32徳島道] 徳島 123km
ココから再び笹ヶ峰トンネルの寸前まで、上下線で大きな高低差が生まれる。
一の瀬第3トンネル(長さ:170メートル)
標高300m
海抜がとても高いため、秋にココを通ると紅葉風景を楽しめる。
一の瀬第2TN(400m)→一の瀬第1TN(1,300m) 合計1,700m
……だから。こういうまとめて表記は止めて欲しい。
一の瀬第1トンネル(長さ:1,300メートル)
笹ヶ峰トンネルの前後区間も、先程の高知~南国と同じ2008年に4車線化。
その甲斐もあり、トンネル内は2022年当時でもそこまで汚れていない。
立川PA(下り方向のみ)
一の瀬第1トンネルを過ぎたあたりで、右手にチラッと立川PAが見える。
急峻V字谷という制約上、同じ場所に休憩施設を設けることができなかった。
ハイウェイラジオ立川
車間距離確認区間(設計速度80キロ)
立川PAを過ぎると、上下線の高低差がさらに大きくなるばかりでなく、それぞれ異なったルートを辿るようになる。
細野第2TN(200m)→細野第1TN(200m)
上り方向限定のトンネル。下りは斜面を迂回するのに対し、上りはトンネルで突っ切る。
この手のアラワザは、E2A中国道(北房~新見・戸河内~吉和)でも見られる。
細野第1トンネル(長さ:200メートル) 標高350m
細野第1トンネルを抜けると、全く違う所を通る下り方向の高架橋がチラッと。
上りの方が海抜が高いため、上から見下げている気分を味わえる。
成川トンネル(長さ:290メートル) コレも上り限定。
成川トンネルを抜けたあたりで、下り方向の高架橋が上り方向の高さに追い付く。
立川橋
2018年7月の西日本集中豪雨で斜面が崩落し、上り方向は橋ごと流されてしまった。
急いで修理して1年後に復帰しているが、当時の爪痕が今でもしっかり刻まれている。
立川トンネル(長さ:780メートル)
トンネル内で緩めの上り坂が続く。上り方向の開通から随分と経過したが、それでも内部はまだまだキレイ。
浦の谷川橋
海抜がとても高く、積雪・凍結のリスクがあることから、滑り止めの溝が刻まれている。
立川トンネルの手前で下り方向と一時的に高低差が同じになったが、再び、大きく離れる。
標高400m 手前はチェーンベースになっていた。
刈屋トンネル(長さ:240メートル)
刈屋高架橋
例の連続PCラーメン橋。下り方向からは橋脚下の様子が一望できたが、上り方向はチラッと見える程度。
刈屋高架橋の先で行き止まりのように見える山が接近。そこが、E32高知道の砦・笹ヶ峰山である。
馬立PA 6km
[E11高松道] 豊浜SA 27km
[E32徳島道] 池田PA 25km
[E11松山道] 上分PA 21km
馬立PAでE32高知道の休憩施設が終わるため、分岐後、最初に利用可能なSA・PAの案内が登場。
馬立・豊浜以外、ぜんぶトイレ・自販機のみのサービスしかない。
道の駅霧の森 8km(ETC2.0)
笹ヶ峰トンネルの入口手前で、上下線それぞれによる極端な高低差は終わる。
非常通路が確保されており、緊急時はこの通路を利用して対処。
笹ヶ峰トンネル(ささがみね・長さ:4,300メートル)
E32高知道(四国横断道・阿南四万十線)最長トンネル
県境に位置する笹ヶ峰トンネルは全長が4kmを越える、E32高知道横綱級の長距離物件。
2022年現在でも、四国島の高速道路における最長トンネルの座を維持し続けている。
トンネル出口まではほぼ一直線であり、県境付近まで上り坂が続いている。
ここから愛媛県
トンネルの中間部付近で、隣の愛媛県へ。
下りと違い、上りは壁面に県境を示すイラストが描かれている。
出口が近づくにつれ、やや急な下り坂になる。そのため、速度注意を促すハンプが随所に出現する。
愛媛県側に入っても、高知県側同様の急峻V字谷が連続している。
この先 急カーブ 速度注意
急峻V字谷を果敢に通過する構造上、愛媛県側も高架構造を多用する。
[E11松山道] 松山へ100キロ
馬立PA 700m 急カーブ
対面時代はココで馬立PAに寄るべく、方向が入れ替わっていた。
山と山との間をトンネルで結ばず、急カーブを多用する形で休憩施設に繋げる。
馬立(うまたて)PA
上り方向のE32高知道では最後の休憩施設。
新宮IC 1.6km
馬立PAを山際に整備した経緯もあり、休憩施設の前後はかなりドキツい右カーブとなっている。
左カーブ(R=400m)
新宮IC 1km
事故が起きやすいのか、ロードペイントで注意喚起を施している。
総野トンネル(長さ:220メートル)
新宮IC 500m
[8]新宮IC 道の駅(ETC2.0途中退出サービス)
[8]新宮IC 道の駅(ETC2.0途中退出サービス)
隣接する道の駅のほか、四国中央市新宮地区・三好市三城地区はコチラへ。
[8] 新宮IC
川之江東JCT 8.5km
この先で川之江東JCT・川之江JCTを通過するため、迷わないように図形表示板で案内。
短距離で別の四国の高速道路へ分岐できる土地柄上、一つにまとめた方が得策と判断したからか。
対面通行時代は新宮インターの前後区間で上下線が入れ替わっていた。
このため、上り方向のランプは、開通当初と比べて大きく経路が改変されている。
2005年4月に上り方向が拡幅。それまでは下り方向の橋梁で上りランプの代役を務めていた。
黒田トンネル(長さ:1,870メートル)
拝啓、E32高知道。あと1線区で瀬戸内ですね!
新宮インター先のE32高知道も、2005年の拡幅からそれほど時間が経過していないため、内部は結構ピカピカ。
出口付近は大きめの左カーブになっている。
下り坂+トンネル出口での追突回避を理由に、ココでもハンプが出現。
馬立川橋
この真下は四国中央市新宮地区の行政機関・集落が点在している。
大影トンネル(長さ:1,310メートル)
大影トンネルは下り坂+緩めの右カーブで構成。
拡幅してから15年以上が経過してるにもかかわらず、内部は新品のまま。ちゃんと手入れしているようだ。
川之江東JCT 5km
大影TNを抜けると、スグに法皇トンネル。
なので、実質的にずっとトンネル内にいるのと同じ状態。
法皇トンネル(長さ:3,120メートル)
中村宿毛道路も含め、四万十市から続いてきたE32高知道上り最後のトンネル。
距離が3km以上もあり、大トリに相応しい関脇級のトンネルである。
出口まではほぼ直線であることに加え、緩めの下り坂が断続的に続いている。
写真の場所で、ほぼ折り返し地点付近を通過。
不自然なまでの直線なので、出口に到達できない感覚を受ける
あと少し!
下り坂+出口付近での追突回避を理由に、ココでもまたハンプが出現。
大トリとなる法皇TNを突破し、高知県側から続いてきた19つの連続トンネルを脱出。ここから瀬戸内。
川之江東JCT 1.5km(所用時間表示板) 下り坂急カーブ
京阪神へはE32徳島道経由の方が近いように見えるが、対面通行が原因で速度を出しにくい。
そのため、一般的にはE11高松道経由の方がE32徳島道経由よりも早く着く。
川之江東JCT 1km
写真の急カーブ部分でも、不自然に上下線の分離部が広く作られている。
対面時代はココで上りに向きが変わっていた。現在でも緊急時にはココを使う。
道路表示板 下り坂・急カーブ
川之江東JCT 500m
急な下り坂 スピード落せ(最大傾斜5.0%)
右カーブ(R=400m) 金生川橋
金生川橋の前後はドキツいカーブと急激な坂道になっている。分岐寸前で事故とか洒落にならない。
[7]川之江東JCT
金生川橋の道中で左車線・右車線それぞれ、川之江東JCTの各方向分岐路に切り替わる。
そのまま高松・松山・徳島・本州方面へ向かう場合、車線に注意。
[7]川之江東JCT
高松・松山・本州方面は左車線、徳島・鳴門方面は右車線へ。
上り方向のランプ部は1992年に開通した際、一時的に対面通行で仮運用していた。
その影響もあり、E32高知道上りランプに関しては、幅員が他よりも異様に広く作られている。
川之江JCT 2km
E32徳島道と合流。短距離ではあるが、ここから川之江JCTまでは四国縦貫道と重複している。
2000年に徳島道と接続した際に建てられた、四国8の字ハイウェイモニュメントが右手にチラッと見える。
乗り換え:[E32] 徳島道(E55徳島南部道・E28神戸淡路鳴門道接続)
計画の見直しなどで、徳島と瀬戸内海を結ぶE32徳島道は、最後まで出遅れている。
[7] 川之江東JCT
川之江東JCTから川之江JCTまではE32高知道であるものの、E32徳島道の延長線としても扱われている。
こうした諸事情から、この部分に関しては「どんぐり」が無く、所属路線を明らかにしていない。
川之江JCTへ向かう高架区間からは、四国中央市(伊予三島地区)の街並みがチラリと見える。
今まで太平洋・四国山地ばかり居たが、ようやくココで瀬戸内海に脱出したと実感できよう。
川之江JCT 1km 川之江JCTまではS字クランクが連続。
川之江JCT 600m
[6]川之江JCT
高知県西部の四万十市から続いてきた、ムッチャ長いE32高知道がココで終焉を迎える。
川之江東JCTで直通しているE32徳島道も、実質的にはココが終点となる。
[6]川之江JCT E32高知道ここまで
E11松山道(松山・E76しまなみ海道接続)は左車線、
E11高松道(高松・E30瀬戸中央道・E28神淡鳴道)は右車線へ。
ここでE11高松道・E11松山道の本線と立体交差。各方向のランプウェイは非常にドキツい。
ここからE11高松道(四国横断道・阿南四万十線)
本線と立体交差後、そのまま地上に降り立ってE11高松道に接続する。
四国横断道としてはまだまだ通過点。ココから讃岐路の旅が始まる。
乗り換え:
[6] 川之江JCT
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