鉄道駅めぐり 肥薩おれんじ鉄道(おれんじ鉄道線)

作成 2025年6月14日

関連リンク:肥薩おれんじ鉄道株式会社(公式サイト)

 肥薩おれんじ鉄道線(ひさつ-おれんじ-てつどうせん)は、熊本県八代市の八代駅を起点に、水俣市・出水市・阿久根市などを経て、鹿児島県薩摩川内市の川内駅に至る鉄道路線。並行する九州新幹線が2004年3月に開業したのに併せ、それまでの旧・鹿児島本線に相当する線区を、第3セクターの肥薩おれんじ鉄道会社に継承させたもの。

 全体を通じて海寄り・山ありの景観に富んだ道筋を辿るものの、周辺人口の減少や、旧・鹿児島本線時代から自動車交通に依存した地域であることから、おれんじ鉄道会社発足当時から総じて利用者は少なく、現在でも度々存続を巡る騒動が出るなど、先行き不透明な情勢が続いている。

スペック情報

駅舎訪問

※太字は簡易委託駅であり、日中時間帯は原則として駅員が駐在している。

熊本県区間

鹿児島県区間

肥薩おれんじ鉄道あれこれ

使用車両


肥薩おれんじ鉄道 HSOR-100形気動車

 肥薩おれんじ鉄道会社線(以下「OR線」)は上空に電線が走っており、一応は交流電化されているものの、電車だとコスト増で経営が苦しくなることが想定されたため、開業当時から製造・維持管理費が低く抑えられる気動車を採用。上空の電線はJR貨物が使っており、同社は肥薩おれんじ鉄道会社線を借りる形で運行している(JR貨物がおれんじ鉄道会社に使用料を支払うため、ただでさえ貧乏な肥薩おれんじ鉄道会社にすれば貴重な収入源になっている)。これとは別に、JR九州の観光列車がOR線を借りることがある。

おねだん


2024年10月1日改定地点の普通旅客運賃(こどもは半額・10円未満切り上げ)

【主な企画乗車券】

※この項目は2025年9月30日まで有効です。詳細は鉄道会社の公式サイトで確認を。

おれんじ鉄道、戦力外の危機

 人口減少社会や自動車交通依存という地域性から、開業当時から常に赤字経営で苦戦を強いられている。「おれんじ食堂列車」やラッピング列車の増加などで呼び込みなどの対策は行っているものの、基本的には自治体の支援やJR貨物による使用料収入によって、どうにか存続している状況である。

 OR線の支援に関しては、地形的な事情から鉄道を残した方がよいと考える熊本県と、新幹線に完全移行してOR線の存続と距離を置きたい鹿児島県とで考えに隔たりがあり、尚、予断を許さない状況が続いている。


いつまでも あると思うなよ? OR線

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