E35西九州道 下り行き(佐々IC~武雄JCT)

訪問 2025年10月5日
作成 2025年10月26日

走行記録

佐々IC~相浦中里IC(一日平均利用台数:約19,000台)

対面通行時代の思い出


[8]佐々(さざ)IC
佐世保市の郊外・佐々町にある佐々インターから、再び、E35西九州道がスタート。


通行料金は佐世保大塔ICで徴収します
佐々~大塔が有料化された後も、通行料は従前通りに大塔インターで徴収する。
そのため、佐々~佐世保中央の利用に限定すれば、ETCの有無を問わず、無料で通行できる。


佐世保方面へ向かうランプウェイの一角に、ETCフリーフローアンテナが設けられている。
佐世保中央インターより東側へ連続走行する場合は、当インターから大塔までの通行料が発生する。


2025年10月地点では、平戸口・松浦方面は未着工のまま。延伸するといいですね。


時速80キロ設計(追越車線の距離:約95,000メートル)
以前は対面通行で規制速度が厳しく設定されていたが、4車線化した後は本来の設計規格に準じた規制速度に緩和。


相浦中里IC・佐世保中央ICで乗り直した場合も
連続利用と同一料金


「佐世保中央インターより西側の利用だけで完結する場合は無料」という触れ込みだが、そうなると「相浦中里インター or 佐世保中央インターで途中退出し、再度乗り直せば、通行料を安く抑えられる(または実質無料でイケる)」と勘ぐるフラチな利用者が出てくることが想定されたため、2つのインターを退出後、約15~20分以内に再度乗り直して、大塔インターへ向かった場合には「連続走行」と見なし、通行料を課金する特例制度が設けられている。

フラチな利用はやめましょうね。


拝啓、E35西九州道。やっぱ4車線道路は、最高★


元々は上り方向で対面通行を行っていたため、下り方向を新設。上りにはない、ピカピカの橋梁が広がる。


相浦中里IC 3km 佐世保中央IC 8km 武雄JCT 38km
有料化に合わせ、新たに3段標識が追加。下段部は武雄JCTまでの距離を案内している。


口石大橋


上り坂 速度低下注意
口石大橋を過ぎると、佐々町と佐世保市の境目となる峠越えに入る。傾斜角度が5%近くもあり、なかなか厳しい。


相浦中里IC 2km


車間距離確認区間(設計速度80キロ)
峠を越したので、ココで佐世保市内に入る。
噂によれば、この辺にパーキングエリアを誘致できるスペースが、あるとかないとか。


真申川橋
ココで国道204号と立体交差。
同路線の並行区間は、佐世保中央インターまでで、それより先は国道35号と並走する。


相浦中里IC 1km


道の駅させぼっくす99 IC出口より150m
有料化はされたものの、ETC2.0を使った途中退出サービスには非対応。
佐世保中央インターより東側へ連続走行さえしなければ無料だし。


相浦中里IC 350m
相浦中里インターの前後で巨大なサグを通過する。対面通行時代は渋滞の確信犯だった。


[7]相浦中里(あいのうら-なかざと)IC
佐世保市の郊外である相浦地区・左石地区方面はコチラへ。
インターに隣接する形で道の駅が設置されている。

[7] 相浦中里IC

相浦中里IC~佐世保中央IC(一日平均利用台数:約28,000台)


竹辺1号橋
高架下で、伊万里西インターから並走してきたMR松浦鉄道と立体交差。
MR線・国道204号は左石地区に旋回した後で佐世保市街に向かうため、大きく蛇行して移動時間が長くなりがち。


拝啓、E35西九州道


上り坂 速度注意(最大傾斜4.5%)
傾斜角度が大きいため速度低下が生じやすい。
こうした地形的制約が原因で、対面通行時代は渋滞の常習犯だった。


佐世保中央IC 4km 佐世保大塔IC 11km 武雄JCT 34km


佐世保大塔IC通過時 料金徴収
前述の通り、佐世保中央インターで退出(乗り直しナシ)すれば、通行料は発生しない。
「相浦中里インターに本線料金所を建てて公平性を~」とか、誰か言いそう。


小野橋


佐世保中央IC 3km 出口利用者は左車線へ
佐世保みなとICでは出られません
弓張トンネル(長さ:2,671メートル) E35西九州道最長トンネル


長いトンネルを抜けると、スグに佐世保中央インターである上、次の佐世保みなとインターはハーフなので退出不能。


佐世保港周辺を一望できる弓張岳の直下をトンネルで結ぶ。
全長は約2.7kmにも達する、E35西九州道で最も長い「横綱」級のトンネルである。


途中から下り坂。対面通行時代は過密な交通量と坂道という悪条件が重なり、渋滞・速度低下が著しかった。


[6]佐世保中央IC
トンネルを抜けるとスグに佐世保中央インター。
出口案内が少ないため、ココで退出する場合は要注意。


[6]佐世保中央IC
佐世保みなとICでは出られません

佐世保市役所・佐世保市街・佐世保港方面はコチラへ。

[6] 佐世保中央IC

佐世保中央IC~佐世保大塔IC(一日平均利用台数:最大約26,000台)


佐世保中央インターの東側はシェルターで覆われている。


拝啓、E35西九州道


シェルターを過ぎた先で右側車線が消滅し、対面通行に戻る。
佐世保港周辺の高架化工事に時間を要しているため。


ここから対面通行


途中までは両脇の車線を増設する工事を行っている。
周辺は佐世保港・佐世保駅周辺の市街地が密集しており、用地取得に余裕が無かった。


しばらくして不自然な空白地帯が生まれる。
ここから佐世保みなとインターまでは、本線の北側に下り方向の高架橋を新設する予定。


佐世保みなとインターまでは海を跨ぐ構造。
それだけに難工事が予想され、2025年10月地点でも進捗は鈍い。


[5]佐世保みなとIC(佐賀・長崎方面の出入口のみ)


2025年10月地点では、ココで拡幅ポイントを暫定的に入れ替える。
以前からある上り方向は、4車線化ついでに天神山トンネル修復工事を行っているため。


天神山トンネル・下り(長さ:910メートル)


下り方向のトンネルは、先程までと同様に2025年3月の4車線化・有料化に合わせて運用開始。
過剰利用で荒れ果てていた上り方向に対し、一から作られた下りは最新式で圧迫感がない。


拝啓、E35西九州道


沖新高架橋
当面は後付けで増設された下り方向の車線を暫定的に使い、対面通行で乗り切る。
長期閉鎖された上り方向の車線、安全な形での復活登板を望む。


直近情報表示板
あまりにも渋滞が酷いため、それを知らせる直近情報表示板が設置。
福岡都市圏・関西エリア並の利用状況である様子が窺える。


佐世保大塔IC 2km


対面通行ここまで(追越車線の距離:約1,400メートル)
大塔インターまで2kmを切った所で、対面通行が解除。


佐世保大塔IC 1.5km 佐世保三川内IC 10km 武雄JCT 25km


大塔本線までの4車線化は、2025年3月の有料化の際に実現。
これにより、大塔インター近くで起きていた渋滞は、多少は緩和されている。


佐世保大塔IC・本線料金所 1km


佐世保大塔IC・本線料金所 500m
大塔から別料金です

大塔インターの西側は、写真のような急傾斜なアップダウンが連続するため、必然的に渋滞が多発していた。
残る佐世保港周辺の4車線化・既存道路の修復改造工事に期待。


大村方面・左折(国道205号経由)
川棚・波佐見・大村方面は、E34長崎道を使うよりも国道205号で向かう方が断然早い。


[4]佐世保大塔(させぼ-だいとう)IC


[4]佐世保大塔(させぼ-だいとう)IC
国道205号と接続する。大塔地区・早岐地区のほか、ハウステンボス・西海市方面はコチラへ。
E35西九州道が武雄方面に向かう経路上、川棚・波佐見・大村方面も、ココから向かう方が早い。


佐世保大塔本線料金所
ココで佐々~大塔の通行料を徴収する。普通車は370円に値上げとなった。
ETCを利用して通行した場合は、入場したインターを元に減額・調整する。


料金所を通過後、国道35号高架上を通過し、進路を大きく北寄りに変える。
大抵は地元民を中心に佐々~大塔を行き来するため、大塔インターを境に交通の流れが激変する。


4車線化を見据えて最初から片側2車線分の幅員を確保しているが、今は走行車線側を塞いでる。
交通量が桁違いに少ないため、無理して拡幅する必然性がなく、ずっとこのままで野放しである。


佐賀方面の出入口ランプ付近で、国道35号・JR佐世保線と立体交差。高架下にはJR大塔駅がある。
佐世保中央インターから終点の武雄JCTまでは、JR佐世保線と並行した道筋を辿る。


[4]佐世保大塔IC(佐賀・福岡方面の出入口)
佐賀・福岡方面のランプウェイと合流する。
佐世保市街方面が後付けで延伸した事もあり、本線は右側車線に流入するという珍しい構造を採る。

乗り換え:西彼杵道路(西海パールライン有料道路接続)
佐世保と長崎の間を、西海市のある西彼杵地域経由で結ぶバイパス道路。


変則的な出入口になっているのは、佐世保市中心部・平戸・松浦方面の延伸が決まるまでは、佐世保大塔インターでE35西九州道が終点となっていたことの名残。その関係で、中心部へ向かう出入口とE34長崎道へ向かう出入口とでは、立地場所が大きく異なっており、両者を行き来する過程で全く別の路線に乗り継ぎを行っているかのような錯覚を受ける。

なお、地域高規格道路「西彼杵道路」の起点としてジャンクション化する構想もあるが、現実としては接続する国道205号針尾バイパスが4車線道路の形で開通する程度に留まっており、全区間自専道で整備する計画も現道活用方式の採用などで見直しを行うなど、実質的に棚上げ状態となっている。

[4] 佐世保大塔IC

佐世保大塔IC~佐世保三川内IC(一日平均利用台数:約8,000台)


拝啓、E35西九州道。さっきまでのギスギスした車の流れは、どこに?


大塔インターを通過後、長めの上り坂に入る。
拡幅用の空き地が南側に確保されているが、大塔~波佐見有田までは4車線化の話は出ていない。


佐世保三川内IC 5km 波佐見有田IC 10km
佐賀 58km 長崎 70km


上原橋
山の中を走っているが、周辺は交通の要衝である早岐地区の街並みが広がる。


対面通行ここまで(追越車線の距離:約50,000メートル)
大塔インターから2kmほど進んで、追越車線が復活。
三川内インターの先まで5km近くもあるため、余裕を持って追い越せる。


時速80キロ規制緩和区間(速度80キロ設計)
4車線区間が長いため、長崎県公安委員会の裁量で速度規制を緩和している。


対面通行が多く残るE35西九州道で、5km近くも追越車線が確保されているのは、極めて珍しい。
大塔~三川内は盛土構造が多数を占め、建設の障壁になるものが少なかったのが決め手。


下り坂 速度注意(最大傾斜5%)
4車線区間ではあるものの、道中はアップダウンが随所にあり、傾斜角度もなかなか厳しい。


佐世保三川内IC 1km


佐世保三川内本線料金所 1km


佐世保三川内IC 500m
ここから時速60キロ規制


佐世保三川内本線料金所 500m
真下で国道35号・JR佐世保線と立体交差。
JR佐世保線は国道35号同様に有田市街に迂回するため、E35西九州道との立体交差はココが最後。


[3]佐世保三川内(させぼ-みかわち)IC


[3]佐世保三川内(させぼ-みかわち)IC
有田町・伊万里・唐津方面はコチラへ。


接続する国道202号(国道35号)を北上すると、あっさりと先程通ってきた伊万里へ逆戻り。何も事情を知らないと、松浦・平戸口方面に旋回するE35西九州道の存在感を主張する声が出てもおかしくないだろう。理由はあるんですよ。


佐世保三川内(させぼ-みかわち)本線料金所
ここで大塔インターと波佐見有田インターまでの合算料金を支払う。
大塔⇔三川内、三川内⇔波佐見有田は、いずれも普通車210円。

[3] 佐世保三川内IC

佐世保三川内IC~波佐見有田IC(一日平均利用台数:約7,000台)


2025年10月訪問時は、山の斜面における落石対策工事が行われていた。


200m先 対面通行
三川内インターを過ぎたので、追越車線が消滅して対面通行。


拝啓、E35西九州道


ここから 対面通行


三川内インターと波佐見有田インターの間は、非常に傾斜角度の大きいアップダウンが連続する。
速度低下の懸念があるものの、この線区内も拡幅の話は出ていない。


波佐見有田IC 2km
峠を越えたので、滑り台に近い急傾斜な下り坂が波佐見有田インターの手前まで断続する。


波佐見有田から別料金です
佐々インターから終点の武雄JCTまでは区間料金制を採用している。
そのため、E35西九州道全体で見れば、5回も本線料金所を跨ぐことに。


波佐見有田インターの1km手前で巨大なサグ。


波佐見有田IC 500m
対面通行ここまで(追越車線の距離:約1,600メートル)
波佐見有田インターの手前で、一時的に追越車線が復活。
こうみると、大塔と武雄JCTの間は、対面通行の割に、意外と追越可能な猶予策がとられているのが分かる。


[2]波佐見有田(はさみ-ありた)IC
下り方向は、なぜか出口1km手前標識がない。


[2]波佐見有田(はさみ-ありた)IC
波佐見町・有田町のほか、川棚町方面はコチラへ。どちらも焼き物の街として知られる。

[2] 波佐見有田IC

波佐見有田IC~武雄南IC(一日平均利用台数:約7,000台)


岩峠橋
主要道・有田川棚線の上空を通過する。近くにボートレースの発売場がある。


車線減少 左車線へ


拝啓、E35西九州道


対面通行
波佐見有田インターから500mほど進んで対面通行に逆戻り。


波佐見トンネル(長さ:160メートル)
波佐見・有田陶器祭りが開催される春の連休期間は、渋滞が発生しやすいことで知られる。


武雄南IC 7km 武雄JCT 8km


上り方向の車線を使って対面通行を実施している。
波佐見有田と武雄南の間は、2024年に4車線化へ向けた手続きが実施された。


対面通行ここまで(追越車線の距離:約20,000メートル)
残土置き場近くから、再び追越車線が復活。
ここは2km近く確保されているため、余裕を持って低速車を追い抜ける。


車間距離を十分に
県境までは緩めの上り坂が断続している。速度低下にも注意を。


波佐見町をはじめ、東彼杵郡は盆地と棚田で覆われているため、寒暖の差が激しいことで知られる。
そのため、この地域では茶畑が数多く点在し、E35西九州道からもチラッとその様子を伺える。


対面通行 900m先


車線減少 走行注意 左へ
前述の通り、波佐見有田~武雄南の4車線化がほぼ決定。
繁忙期の交通集中による事故・渋滞緩和に期待したいところ。


ここから佐賀県
対面通行に入るのと同時に、再び、佐賀県の領地に戻る。


ここから対面通行


横風注意 矢筈橋
佐賀県営の矢筈ダムの上空を通過する。
ダムの上を高速道路が通過するのは、全国で見ても数少ない。


ダムを通過した後は、武雄南インターの手前まで急傾斜な下り坂が断続する。


武雄南IC 2km


高瀬川橋
ココでサグとなり、上り坂へ。主要道・嬉野山内線と立体交差。


武雄南IC・本線料金所 1km


対面通行ここまで
武雄南インターの手前で対面通行が終了。全区間4車線化は、まあ難しいでしょうねぇ。


情報表示板(E34長崎道)


武雄南IC・本線料金所 500m


左折・武雄市街(武雄南IC)
直進・[E34長崎道] 佐賀 長崎 福岡 熊本 大分


[1]武雄南IC・本線料金所
武雄南インターで退出する場合は、左側レーンへ。青色標識に従うとスムーズに到達できる。
武雄温泉・嬉野温泉のほか、一般道経由で白石町・鹿島方面へ向かう場合もコチラで。


[1]武雄南IC・武雄南本線料金所
ココで波佐見有田~武雄南の通行料を支払う。
現金等の場合は、支払後に高速道路の通行券が渡される。

[1] 武雄南IC

武雄南IC~武雄JCT(一日平均利用台数:約7,000台)


武雄JCT 500m
武雄南インターと武雄JCTの間は、E34長崎道の枝線扱い。
距離が短すぎるためか、例のナンバリングどんぐり標識は設置されていない。


サグ部を活用して、西九州新幹線の高架橋を潜る。ちょうど、例のN700系かもめが横切っていた。


[佐賀方面] 川登SA 3km
[長崎方面] 大村湾PA 18km


[6]武雄JCT


[6]武雄JCT
E34長崎道と合流する。佐賀・福岡・熊本・大分方面は左車線、長崎方面は右車線へ。

[E34長崎道] 長崎方面>>


E35西九州自動車道・終点
E34長崎道本線と合流し、福岡都市圏・松浦地域を横断してきたE35西九州道の旅路は終了。
とても「一つの高速道路」とは思えない継ぎ接ぎ路線。今後どうなるんでしょうねぇ?

乗り換え:[E34] 長崎道E3九州道E34大分道接続)
佐賀方面のほか、直進で鳥栖JCT経由で九州各地に向かう。

[6] 武雄JCT

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