E76しまなみ海道
下り行き(大三島IC~今治IC)

訪問 2024年6月9日
作成 2024年7月2日

走行記録

大三島IC~伯方島IC(一日平均利用台数:約4,000台)


拝啓、E76しまなみ海道
大三島インターと伯方島インターの間は1979年に開通した、E76しまなみ海道最古の線区。


伯方島IC 6km 大島北IC 10km 今治 29km


上浦PA 1km


経路の都合上、大三島区間は島の東側をかすめるように作られている。
開通から半世紀が過ぎた現在でも、対面通行縛りを余儀なくされている。


上浦PA
下り方向限定のパーキングエリア。
但し、航空写真を見る限りは、上り方向も増設できそうな空き地は確保されている。

上浦PA


車間距離確認区間(設計速度80キロ)


大三島橋(橋の長さ:328メートル)
E76しまなみ海道最古の橋梁で、1975年着工・1979年に完成した。
大三島・伯方島にはばかる鼻栗瀬戸に架けられたアーチ橋で、海峡間が狭いため、比較的簡単に着工できた。


他の橋梁と同様、拡幅する手間を省けるよう、最初から4車線構造で設計。
但し、当面は上り方向に相当する部分を活用して、しまなみサイクリングの一部に転用されている。


伯方島IC 2km


伯方島区間は大三島の逆パターンで、島の西側をかすめるように作られている。


伯方島区間では上り方向を活用して対面通行を実施。
大三島・伯方島、いずれも盛土区間が圧倒的に多いため、拡幅も難なくこなせそうだ。


伯方島の西側に点在する集落・叶浦地区の港町が見えるが、伯方支所がある中心街は、島の東部にある。


伯方島IC 1km


伯方島IC 500m


[9]伯方島(はかたじま)IC


[9]伯方島(はかたじま)IC
今治市発足前の旧・伯方町(伯方島)はコチラへ。

[9] 伯方島IC

伯方島IC~大島北IC(一日平均利用台数:約4,000台)


拝啓、E76しまなみ海道
伯方・大島大橋を含めた隣の大島北インターまでは、1988年1月に開通。
大三島・伯方島・大島の3島だけしか開通していなかった頃は、島外からのアクセスが困難だった様子。


大島北IC 4km 今治北IC 17km 今治 22km


伯方橋(橋の長さ:325メートル)
吊り橋が来るかな?と見せかけて、手前の離れ小島との間を結ぶ桁橋(伯方橋)が先に来る。


見近島
大島大橋の手前にある無人島だが、しまなみサイクリング経由なら立ち寄れる。


大島大橋(橋の長さ:840メートル)
見近島に設けられたアンカーブロックより、本題の吊り橋を渡る。
手前の伯方橋を含め、一般的には「伯方・大島大橋」と呼ばれる。


E76しまなみ海道では因島大橋に次いで、2番目に完成した吊り橋。
手前の大三島橋同様、最初から4車線で作られているが、現状は対面+不自然に広いサイクリングロードで対処。


大島北IC 2.2km 伯方・大島大橋自歩道料金所
追突注意 車間距離を十分に トンネル内点灯


宮窪トンネル(長さ:1,420メートル) E76しまなみ海道最長トンネル
いつでも拡幅に対処できるよう、予め上り方向用のトンネルを掘った状態で運用。4車線化すればいいのに……。


下り方向にはトンネル標識が無いが、実は宮窪トンネルは、E76しまなみ海道では最も長い距離を誇る
(わたる)ま、メインディッシュはトンネルじゃなく橋ですから。(談話)


大島北IC 400m
大島への出口(大島南出口なし!)


本線料金所跡地(JB本四高速の管理用施設)
この先の大島道路が開通するまでは、この地に本線料金所を設置して、国道317号現道と直結していた。
現在はJB本四高速の管理用施設に転換されているが、当時の痕跡は今でも根深く残されている。


[10]大島北IC


[10]大島北IC
今治市発足前の旧・宮窪町及び、旧・吉海町(大島)はコチラへ。

[10] 大島北IC

大島北IC~今治北IC(一日平均利用台数:約5,000台)


ここから 大島道路(無料区間)
大島北インターを過ぎると、生口島道路の時同様の無料自専道に入る。
やはり大島道路だけの利用は出来ず、通行料がリセットされるので割高になりがち。


山田橋
次の大島南インターまで大島道路が繋がる前までは、この付近で国道317号現道と平面交差していた。
開通に伴って現道に戻る必要性が無くなり、そのまま今治市街へ直行できるようになった。


追越車線 2km先


並行する国道317号現道が大島の西側(旧・吉海町市街)を通るのに対し、E76しまなみはやや東側に旋回。
現道はカーブ・坂がやたら多い上、大島内の旧・宮窪町と旧・吉海町内の市街地が多く、支障を来していた。


大島バスストップ


大島バスストップ
無料区間に設けられたバス停で、他と同様に今治(尾道)へ向かう高速バスが停まる。
宮窪町・吉海町の住人にしたら、貴重な生活等の足であるに変わりない。


今治北IC 12km 今治IC 17km
今治市中心部が近づくため、下段部から今治市役所までの距離が消滅。


旧・吉海町の市街地寄りを通るE76しまなみは、海抜の高い所に作っている。
愛媛県側の芸予諸島も、広島県側同様に平地と言える場所が少なく、出っ張った地形だらけ。


対面通行ここまで


車線減少 走行注意
大島道路にも追越車線があるが、距離的には僅か800m程度とガス抜きレベル。


ここから対面通行
JB本四高速が管理する箇所は4車線化へ向けた工事が行われる予定だが、国直轄の生口島・大島道路は不明。


車間距離確認区間(設計速度80キロ)


随所に拡幅を伺わせる空き地こそあるものの、その可能性は有料区間よりも優先順位が落ちる。


[11]大島南IC(今治方面の出入口のみ)
大島道路(無料)ここまで

大島南インターを以て、大島道路は終了。再度、JB本四高速区間に戻る。


今治北IC 7km 今治IC 12km


拝啓、E76しまなみ海道。長かったE76しまなみも、いよいよ感動のクライマックス・来島海峡大橋ですね。


吉海トンネル(長さ:360メートル)


トンネルを越えると、例の来島海峡大橋の姿が見えてくる。


来島海峡大橋そのものは最初から4車線で作られているが、前後のアプローチ区間は片方向のみ先行開通。
多々羅大橋の愛媛県側と同様、殆ど高架橋であるため、拡幅はやや手間取る。


来島海峡第1大橋(橋の長さ:960メートル)
アプローチ区間を抜け、来島海峡第1大橋へ。
事実上、ミニサイズ版の北備讃・南備讃瀬戸大橋が始まる。


対面通行ここまで
来島海峡第1大橋に入ってまもなく、対面通行が解除される。


来島海峡第2大橋(橋の長さ:1,515メートル)
程なくして第2大橋へ。
海上交通の要衝・潮の流れ・地形などを総合的に判断し、直線的に吊り橋で結ぶ仕組みが採用されている。


最初の第1大橋から中間点あたりで、離島・馬島の一部が見えてくる。
アンカーブロックは四国本島・馬島、それに小武志島と武志島の相中に埋め込まれ、そこで別の橋と繋いでいる。


馬島バスストップ


馬島バスストップ
E76しまなみ海道唯一の島民専用インターがあることで知られる。
上りはバス停があるだけで、基本的に馬島へは高速バスか、市営船舶で行き来する。


来島海峡第3大橋(橋の長さ:1,570メートル)
E76しまなみ海道最長橋梁

馬島を通過後、E76しまなみ海道最後にして、同路線最長の距離を誇る第3大橋を渡る。


今治北IC・来島海峡SA 2.5km


第2・第3大橋の真下を船舶が行き来するため、総じて桁面は海上から非常に高く吊り上げている。
建設中は他の船舶との交通の妨げにならないよう、事前に床を作って、短時間に一気に吊り上げる仕組みが採られたという。


車線減少 200m先
対面通行 500m先


ここから四国本島
車線減少と左カーブを経て、四国本島に入る。
来島海峡第3大橋のアンカーブロックは山に埋め込まれているため、ケーブルはそのまま前方に向かってピンと伸びる。


ここから対面通行
左カーブと共に来島海峡大橋本体から離れ、今治北インター直前までアプローチ用の高架橋でやり過ごす。
本体からの脱出と共に対面通行。この間の追越車線は、約2km近く確保されている。


今治北IC・来島海峡SA 1km
ココで来島海峡大橋のしまなみサイクリングと分かれる。周辺は造船工場だらけ。


今治北IC・来島海峡SA 500m


[12]今治北(いまばり-きた)IC
来島海峡(くるしまかいきょう)SA


[12]今治北(いまばり-きた)IC
来島海峡(くるしまかいきょう)SA

四国に上陸して最初のインターと共に、E76しまなみ海道唯一のサービスエリアを利用可能。
今治市北部及び、旧・波方町、旧・菊間町方面はコチラへ。

来島海峡SA(下り行き)

[12] 今治北IC

今治北IC~今治IC(一日平均利用台数:約2,000台)


今治北インターを過ぎれば、あとは今治インターを目指すのみとなる。
今治北インターも例によってハーフインターであるため、この区間の交通量は総じて少ない。


高部高架橋
JR予讃線及び、E76しまなみ海道と共に並走してきた現道と立体交差。
(わたる)現道とのお付き合い、ありがとうございました。


今治北インターで拡幅スペースが入れ替わる。
と言っても、現状は今治インターまでの長いランプウェイと同格なので交通量もたかがしれる。


近見山トンネル(長さ:1,140メートル)
E76しまなみ海道最後のトンネルで、1.1kmと意外に距離がある。


今治IC 2km


今治インターまでは、先程の来島海峡大橋の高さに合わせるべく、緩めの下り坂が断続している。


今治IC 1.2km


阿方高架橋
この真下で国道196号今治バイパスと立体交差。
今治城など、今治市の中心部は東側の瀬戸内海にあり、E76しまなみ海道は西寄りの郊外を通過する。


今治IC 400m


[13]今治(いまばり)IC


今治インターと次の今治朝倉インターとの間は、地権者との係争紛争が未だ解決しておらず、不透明な情勢が続いている。
そのため、現状は立体交差ではなく暫定的に平面カーブで料金所・一般道路とを結んでいる。


[13]今治インター料金所
ココでE76しまなみ海道の通行料を支払う。


E76しまなみ海道・終点
料金所を抜け、その先の国道196号今治バイパスとの交差点を以て、E76しまなみ海道は終了。お疲れさまでした。

乗り換え:[E76] 今治小松道E11松山道接続)
松山・高松方面へ通じる高速道路だが、今治湯ノ浦インターまでは未成線。当面は並行する今治バイパス等で乗り継ぐしか手段がない。

[13] 今治IC

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