宇部線
作成 2024年5月15日
宇部線(うべせん)は、山口市小郡の新山口駅を起点に、宇部市中心部に位置する宇部新川駅を経由して、山口県宇部市の宇部駅に至る鉄道路線。並行する山陽本線がやや内陸部に迂回するのに対し、宇部線は周防灘沿いをなぞるように作られている。
元々は旧・宇部鉄道会社が運営していた鉄道路線を、戦時買収に伴って国有化したもので、戦前から昭和後期にかけては石炭を中心とした貨物輸送が主流だった。現在は山陽本線から離れている山口市阿知須・宇部市中心部と、下関・新山口方面の通勤目的での利用が中心である。
スペック情報
在来線車両
国鉄105系電車
国鉄123系(クモハ123形)
いずれも国鉄時代に使用された古い電車を、需要の少ない宇部線・小野田線に投入して運行されている。取り分け123系電車(旧・荷物輸送列車)は、日本中どこを探しても当路線しか運行されていない。山口エリアでは、山陽本線で広島方面と直通する列車に限り、227系電車が走るが、それ以外の場所では旧体質の国鉄車両が牛耳る。宇部線・小野田線にも延伸するかは不明。
宇部線あれこれ
山口市阿知須地区・宇部市街へ旋回し、通勤・通学の足として使用される印象がある宇部線だが、元々が私鉄特有の鉄道路線というだけあり、半径が厳しいカーブが連続したり、地盤が弱い周防灘寄りの場所を通過するといった構造が原因で、満足にスピードを出すことが出来ない。
移動時間の長さに加え、不自然に遠回りする経路や運行本数の問題から、経路によっては並行する宇部市営バスの方が好まれる。宇部新川駅から新山口駅または宇部駅へ向かう路線バスも充実しており、運賃は割高でも利便性を理由に市営バスを利用して通勤する客層も見られる。
2023年3月のダイヤ改正以前からも、データイムを中心にワンマン列車で運行されていたが、ダイヤ改正後は原則として、通勤時も完全なワンマン列車に転換された。但し、その場合でも車掌が乗務していることがあり、特に通勤時は不正乗車を回避する目的から、高確率で車掌が1~2人付き添っている。もとより、宇部線は無人駅だらけな上、宇部・山口南部の利用者が相応にいることから、不正乗車が起きやすい環境にあるのも理由に挙げられる。
駅一覧
接続する他の路線
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