中九州横断道路

作成 2020年2月29日

参考リンク:中九州横断道路について(大分県)

 中九州横断(なかきゅうしゅう-おうだん)道路は、大分市にある大分宮河内インターを起点に、豊後大野市・竹田市・阿蘇市などを経由して、熊本市北区の下硯川インターに至る地域高規格道路。九州横断道路の一部を担い、並行する国道57号のバイパス道路として整備される。

スペック情報

走行記録

下り行き(大分・豊後大野 → 阿蘇・熊本)


下り行き(犬飼IC→竹田IC)


下り行き(阿蘇西IC→大津IC)

上り行き(熊本・阿蘇 → 豊後大野・大分)


上り行き(大津IC→阿蘇西IC)


上り行き(竹田IC→犬飼IC)

インターチェンジめぐり

中九州道あれこれ

名前が酷似してる路線が南側にある

 その名は「E77九州中央道」。こちらは熊本市郊外の嘉島町を起点に、山都・高千穂を経由して、宮崎県延岡市に至る。E77九州中央道と中九州道、紛らわしいが、果たしてどちらが早く、一本化に到達できるか?

大分県区間の「旧道」


道の駅あさじ近くにある「大分県道57号」の標識。よく見ると、旧・建設省の文字がかすかに見える。

 犬飼インター~朝地インターは、開通した当初は本来の道路管理者である国土交通省が旧道を管理していたが、2016年4月1日より国土交通省から大分県に移管され、自動車専用道路が正式に国道57号本線となった。今後も、延伸次第で大分県に管理権を譲渡する方針になっている。

【現行の扱い】

※当面は竹田インターと竹田市会々七里交差点とを結ぶ、大分県道47号竹田直入線との重複区間(約200m)も国土交通省が担当するが、竹田インター以西の開通次第で、国土交通省管理から外れる見込み。

幻の「阿蘇大津道路」(北側復旧道路)


国道57号北側復旧道路
(二重峠トンネル及び、関連道路の概要。九州地方整備局が公開している資料より引用)

 当初、阿蘇市~大津町までの国道57号は、並行して「阿蘇大津道路」を整備する計画があったものの、2009年12月に「事業休止」を表明し、当面は国道325号阿蘇大橋付近~大津町の現道4車線化を優先する方針となった。

 しかし、2016年の熊本地震で国道57号(阿蘇大橋を含む)が寸断されたことから、迂回路を確保することを理由に、現道の北側に「復旧ルート」名目でバイパス道路を整備することが急遽決定。大急ぎで建設を進めた結果、2020年10月3日に現道も含め、一斉開通となった。これには建設が中止された阿蘇大津道路の調査データが残されていたことから、調査に別の時間を取られる必要が無くなったのも早期開通の決め手になっている。

 なお、穴を掘り始めた当初は一般道路スペックで建設することになっていたが、崩落現場の補強工事を行った際、現道部も再利用が可能と判断されたことから、2019年の段階で自専道スペックに格上げされている。いわば、中九州道との接続、及び路線名変更に「含み」を持たせている


開通前まで迂回路として使われていた「ミルクロード」(熊本r339+r23)は、元々が地元優先+観光道路として整備されたもので、主要幹線道路として耐えられるような設計にはなっていない。そのため、アップダウンや急激な曲線が多い割に、本来の想定を遙かに上回る車両が流れ込み、大変危険な状況だった。

大津西インターより西側は有料道路として整備

 元から大津町・菊陽町・熊本市周辺は沿線道路の混雑が酷いことに加え、2024年に世界最大手の半導体製造メーカー・TSMC(JASM)が菊陽町で生産を開始したことも相まって、早期のE3九州道接続が望まれることになった。税金だけでは整備に時間を要することから、大津西インターから熊本北JCT・下硯川インターまでの区間は、有料道路方式で整備する方向で調整が進められる。誰が主体となって有料道路を作るんでしょうね?

参考文献:

接続する他の道路

高速道路レポート

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