E78東九道 上り行き(国分IC~志布志IC)

訪問 2018年10月7日
作成 2018年10月18日
見直し 2022年4月1日

走行記録

国分IC~末吉財部IC(一日平均利用台数:約7,000台)


ココで桜島カルデラから脱出するため、大きく旋回して国道10号へ旋回する。
E78東九道もここから難所になるが、並行する国道10号も舌を巻く程の険しき道路。


E78東九道は国道10号並行からやや離れ、JR日豊本線と国道10号の中間点を大胆に回り込むように設計されているが、地元では割と賛否両論らしく、国道10号で通過する旧・福山町牧之原地区を通すべきだったという意見もあるという。


国分PA 3km 道の駅野方あらさの 44km
鹿屋まで延伸した際に、野方インター隣接の道の駅までの距離が新設。


末吉財部IC 22km 曽於弥五郎IC 33km 鹿屋 61km
鹿屋の部分は、以前は暫定的に宮崎市役所までの距離を掲示していた。


上野原トンネル(長さ:900メートル)
上野原遺跡公園の真下を通るトンネルで、1km弱と結構長い。


国分PA 1km
ここから霧島市福山地区までは延々と上り坂。


国分PA
鹿県区間のNEXCO西日本管理区間では唯一のPA。

国分PA(上り行き)


国分PAから約1.5km程度の距離でゆずり車線が復活するが、正直、あまり役に立たない。


ゆずり車線終り。ここからしばらくは片側1車線が続く。


この先対面通行
ここで登場する「責任回避ロープ」は、長い坂道に対するはみ出し防止の効果がある。


地上との高低差が極端に大きいPCラーメン橋を通る。ここから傾斜がかなり大きくなる。


一部では防音壁による対策もある。


高架区間を過ぎても、低速車には厳しすぎる急傾斜な坂道(約5%)が連続する。
てか、ここに「ゆずり車線」を置きなさいよ。


薄木トンネル(長さ:390メートル)


蓑掛トンネル(長さ:260メートル)


先頭車両が慎重に走行し、それに伴って後続車も追い越せないのを理由に縦列が発生する。
ただ、休日割引を行使したと考えても、何だかんだいって鹿屋方面の需要はあると言える。


再び高架区間。地形的な事情上やむを得ないものの、地上との高低差がゾッとするほどの高さ。


高架区間が終わったところで責任回避ロープが復活。それよりも「ゆずり車線」を誘致して欲しい。


鹿児島県霧島市福山町(きりしまし-ふくやまちょう)
国道10号と大幅に離れているため、ココでは単に素通りするしか手立て無し。


ゆずり車線 遅い車は左へ
国分PA過ぎからおおよそ5km以上進んだところで「ゆずり」が復活。


ゆずり車線の距離は概ね1.5km程度だが、カルデラから脱出して単調な高原地帯に入る。
そのためか、それまでの激坂が無くなって走行しやすくなる。追い越すなら今のうちに。


対面通行区間では追い越しが出来ないことを理由に、縦列走行が発生する。
ただ、その縦列走行も一カ所に固まる傾向が強く、総じて交通量が増えたと判断するのは早計。


高架区間以外では責任回避ロープが設置されている。


鹿児島県曽於市(そお-し)


曽於市に入ると少し下り坂になる。相変わらず縦列走行が目立つ。


延々と森林地帯を走る。道中にSA・PAなども無く、一山超えた後は退屈さえ感じさせられる。
牧之原経由ではないため、ETC専用インター等の増設も難しく、逃げ道の確保も出来ない。


末吉財部IC 2km
責任回避ロープの距離が意外に長く確保されており、安全性は向上していると言える。


料金所 1km


末吉財部IC 1km
「末吉財部」と書かずに、なぜか都城市への案内を促すような表現に差し替わっている。
まあ、宮崎市へ向かう場合はココが最短となるので、一般論としては理解出来る。


料金所 500m先


末吉財部インターで無料区間となるため、本線料金所とその先の案内に対する説明がある。


末吉財部本線料金所

ここでNEXCO道路の通行料を支払う。
鹿児島北インターからの場合、普通車で1,850円。


[39]末吉財部IC(都城・宮崎方面接続)
NEXCO西日本管理区間(有料道路)ここまで
曽於市(末吉・財部地区)の他、国道10号経由で都城・宮崎方面へ向かう場合はこちらへ。
ここから宮崎市に位置する清武南インターまでは、国土交通省管理の無料自専道に切り替わる。

[39] 末吉財部IC

末吉財部IC~曽於弥五郎IC(一日平均利用台数:約8,000台)


末吉財部インター以降はコンクリブロックによる中央分離帯が出現する。
原則として全く追い越しできないが、安全性向上を理由に最高速度が「規制緩和」。


跨線橋も「身の丈に合った幅」となっている。


曽於弥五郎IC 10km 野方IC 22km
3段標識の設置基準は、NEXCO西日本管理区間以上に曖昧。


反対側の車線、よく見ると煮詰まった流れになっている。前がノロノロ運転だと絶望するしかない。


ゆずり車線 200m先


ゆずり車線(ゆずり車線の距離:約1,000m)
追越車線もどきの一時的なパッシングゾーンが出現する。


ゆずり車線の距離は約1km程度。流れが煮詰まった時の「ガス抜き」に過ぎない。


ゆずり車線 終り


大隅地方の丘陵地が連続するため、所々では地上との高低差が大きい高架橋が存在する。


曽於弥五郎IC 2km
ここから進路が鹿屋市のある南寄りのルートに変化していく。


曽於弥五郎IC 1km


曽於弥五郎IC 500m


[38]曽於弥五郎(そお-やごろう)IC
曽於市岩川地区・大隅地区はこちらへ。

[38] 曽於弥五郎IC

曽於弥五郎IC~野方IC(一日平均利用台数:約9,000台)


曽於弥五郎インターを過ぎると、その先は滑り台に匹敵するほどの長い下り坂となる。


野方IC 10km 鹿屋串良JCT 16km


下り坂は曽於弥五郎インターから進んで約5km近く続いており、傾斜角度もかなり大きい。


451kp(仮)付近で、一旦は坂のくぼみに入って上り坂となる。周囲は盆地だらけで、何があるのかサッパリ。


ゆずり車線 200m


ゆずり車線(ゆずり車線の距離:約1,000メートル)


下り坂1km 速度落せ(4.0%)


ゆずり車線 終り
再び急傾斜な下り坂。この区間のゆずり車線は、距離的に見て約1km程度確保。


最初から暫定2車線の幅員で設計されているため、跨線橋も身の丈に合った幅で設計。


鹿児島県大崎町野方地区
大崎町に入るが中心部からは相当離れており、いわば旧・野方村の地域を通過するに留まる。


大崎町野方地区に入ると、再びウンザリするような下り坂が続く。曽於市の時と風景が酷似。


野方IC・道の駅野方あらさの 2km


野方IC・道の駅野方あらさの 1km


野方IC 500m


[37-1]野方IC・道の駅野方あらさの
大崎町野方地区はこちらへ。道の駅は、野方インターを下りてスグ隣にある。

道の駅野方あらさの

[37-1] 野方IC

野方IC~鹿屋串良JCT(一日平均利用台数:約11,000台)


長い下り坂 速度注意
野方インターを過ぎると、またしてもウンザリするような下り坂が延々と続く。


鹿屋串良JCT 5km 細山田IC 6km
鹿屋串良JCT以降の大崎・志布志方面の距離は、なぜか無視。


鹿児島県鹿屋市(かのや-し)
大隅地方最大の人口を誇る自治体。
鹿屋航空基地(特攻隊資料館)・バラ園があることで有名。


下り坂1.5km 速度落せ(4.0%)


細山田IC 3km
鹿屋串良JCTが迫っているのに、案内は大隅縦貫道経由で向える細山田インター。


串良川(橋長:400メートル)


鹿屋串良JCT 1km


鹿屋串良JCT 500m


[37]鹿屋串良(かのや-くしら)JCT


[37]鹿屋串良(かのや-くしら)JCT
鹿屋を経由して南大隅町方面に向かう、大隅縦貫道と接続する。
鹿屋市中心部・東串良・南大隅方面はこちらへ。

乗り換え:大隅縦貫道
鹿屋市中心部への最短ルートとなる地域高規格道路。計画上では南大隅町の佐多岬近くまで延伸するらしい。

[大隅縦貫道] 鹿屋市街・南大隅方面>>

[37] 鹿屋串良JCT

鹿屋串良JCT~大崎IC(一日平均利用台数:約6,000台)


拝啓、E78東九道。2021年7月の鹿屋~志布志、開通おめでとうございます!


鹿屋串良JCTで進行方向が大きく変わり、南寄りから志布志湾沿いを通る東寄りにルートが変わる。
山間部からは離れるが、大隅地方特有の丘陵地が志布志・夏井まで続いている。


車間距離確認区間(設計速度100キロ)
大抵の車両は鹿屋串良JCTで鹿屋方面に向かうため、志布志方面の客層は限定的。
また、貨物車も都志道経由で志布志港と連絡することから、この線区は地元客が中心。


先程までの山間から離れるとは言え、丘陵地もアップダウンが激しく、時には高架区間で通過する場面もある。


追越車線 2km先


串良川(橋長:215メートル)
鹿屋串良JCTの手前で渡ったはずの串良川と、再び合流。こちらは河口寄り。


盛土に加え、一部は堀削による切り通しもそれなりに。


大崎IC 5km
鹿屋以降は3段標識(ココでは大崎・志布志有明・宮崎県庁の距離)がカット。
その代わり、次インターまで残り5kmを切った所で、それを示す標識のみで対応。


鹿児島県曽於郡大崎町(そおぐん-おおさきちょう)
飛び地だった野方地区と異なり、ココは昔からあるホントの中心街寄りの地域。


追越車線(OVERTAKE TRAFFIC LANE / 追越車線の距離:約900メートル)
追越を示す「PASSING LANE」ではなく、独自の表記。
言われてみれば、「ココから追越車線」を示す標識には、英語案内が無かった。


2021年現在において、鹿県区間のE78東九道では最後の付加車線。
反対の下り方向にも付加車線があるのを考えると、実質、ゆずり車線である。


ここから対面通行
盛土から切り通しへの下り坂で付加車線が終了。距離的には1km未満である。


大崎IC 2km


大崎IC 1km


大崎IC 500m


[36]大崎IC


[36]大崎IC
大崎町中心部のほか、東串良方面はコチラへ。

[36] 大崎IC

大崎IC~志布志有明IC(一日平均利用台数:約5,000台)


拝啓、E78東九道


志布志有明IC 5km
志布志有明インターが増設されたため、大崎と志布志の間は、幾分距離が短く感じる。


盛土へ戻るため、ココで上り坂。跨線橋が結構目立つ。


車間距離確認区間(設計速度100キロ)
完成2車線のように見えるが、一応は4車線化を見越した設計である。
ただ、志布志・串間・日南方面の経済圏などを考えると、当面は現状のままだろう。


下り坂 速度注意(最大傾斜6.0%)
山口市内のE2A中国道など、あまり事例のない厳しすぎる急傾斜。6%はかなりデカい。


鹿児島県志布志市(しぶし-し)
中核国際港湾に指定された志布志港があることで知られる。
鹿屋と共に重要な大隅地方の主要都市である。


傾斜角度が6%近くあり、滑り台のようにして盛土→切り通しに構造が変わる。


志布志有明IC 2km


別の切り通しまで、一時的に盛土で対処できた巨大なサグを通り抜ける。この辺の土地事情がよく分かる構図。


志布志有明IC 1km


志布志有明IC 500m


[35-1]志布志有明IC


[35-1]志布志有明IC

志布志市有明地区・志布志港方面はコチラへ。

[35] 志布志有明IC

志布志有明IC~志布志IC(一日平均利用台数:約4,000台)


拝啓、E78東九道


志布志IC 2km
有明インターとは3km程度しか離れていない。


鹿屋・大崎もそうだが、E78東九道は志布志港がある街の中心部からは大きく離れている。
走行していても、丘陵地に伴う田園・森林地帯だらけ。


志布志IC 1km


志布志IC 500m
切り通し構造の周辺は、やたらと新築の家が目立つ。立ち退きで建て替えたモノだろうか?


[35]志布志IC(速度落せ・終点)


2021年の開通地点ではこのまま大きくカーブして、曽於・都城方面の都志道と接続する。
将来的にはココから更に延伸して、夏井インター・串間・日南・宮崎方面を目指す。


右手に見えるのは、志布志港方面へ通じる都志道。2024年11月現在では工事中。


[35]志布志IC

主要道・志布志福山線と合流する形で、鹿県区間は終了。
志布志港・串間方面のほか、都志道経由で都城・E10宮崎道を目指す場合はコチラへ。

乗り換え:都城志布志道路E10宮崎道接続)
平面交差で乗り換える、都城・曽於・志布志を連絡する地域高規格道路。志布志港へ向かう貨物車ばっかりである。


E78東九道と都志道とのジャンクションだが、2021年7月現在では暫定的に平面交差で乗り継ぎを行う。そのため、地図上では都城⇔志布志・鹿屋⇔末吉財部インターとの間を大隅地方西回りで連絡する、ミニ環状線のように見える。当面、宮崎市中心部へはココから都志道経由でE10宮崎道・都城インターを目指し、そこから乗り換えて向かう方が早く到達できそうだ。

夏井インターを含めた県境へ向けた動きも活発化しており、一部未事業の部分もあるが、串間・日南へダイレクトでアクセス出来る準備は着々と進んでいる。

[35] 志布志IC

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