可部線
作成 2023年6月4日
可部(かべ)線は、広島市西区の横川駅を起点に、安佐南区を経て、広島市安佐北区のあき亀山駅に至る鉄道路線(地方交通線)。太田川放水路の西詰を北上し、広島市中心部の郊外に位置する祇園・緑井・可部地区とを結ぶ都市内近郊路線として活用されている。2003年までは、可部駅を越えて、広島県山県郡安芸太田町に位置する三段峡駅まで延びていた。
スペック情報
在来線車両
あき亀山駅に停車中のJR西日本227系電車(RED WING)
現在の可部線は、全域が広島シティネットワークの一部に編入・構成されており、車両もシティネットワーク固有の227系電車のみ使用されている。以前は国鉄末期時代に作られた国鉄車両(105系・103系・113系・115系など)が牛耳っていたが、2015年3月からのダイヤ改正で、順次、淘汰されていった。また、三段峡方面まで延びていた頃は、可部駅以西が非電化区間だったこともあり、気動車(キハ40形・キハ47形・キハ58形)も運行されていた。
可部線あれこれ
可部線は政治に振り回された路線としても知られ、かつては可部駅から北西に進んで、現在の安芸太田町にある三段峡駅に到着後、そこから更に鉄道建設公団の手によって島根県浜田市の浜田駅付近まで延伸する計画だった(いわゆる「今福線」)。しかし、可部~三段峡は太田川流域を蛇行するようになぞるローカル鉄道・非電化路線であった上、観光時を除けば非常に客足が少なかったことから、度々廃線をチラつかせる話が浮上していた。
1980年の国鉄再建法施行により、三段峡~浜田延伸は白紙に戻され、2003年12月1日に可部~三段峡は廃止。可部~あき亀山までの部分を除き、大部分は土に還ったり、鉄道遺跡としてモニュメントに変わったりして現在に至る。
可部~あき亀山と、三段峡方面まで延びていた頃の「名前がよく似てる駅」との位置関係。
2003年に可部~三段峡は戦力外になったものの、可部駅から亀山地区までの線区に関しては住宅地が多いことや、元から廃線に難色を示す住民が数多く存在しており、JR西日本と沿線自治体に対して粘り強く復活交渉をし続けてきた。その結果、2000年代に入って復活へ向けた議論が行われていき、2011年に一部区間を電化した上で復活する意向を広島市が公表。自治体の全額自腹で建設され、2017年3月のダイヤ改正で現在のあき亀山駅まで延伸。一度は土に還ったはずの廃線区間が僅かながらも復活した。
駅一覧
接続する他の路線
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