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国道10号　延岡南道路

作成　2019年11月20日

　延岡南(のべおか-みなみ)道路は、宮崎県延岡市と門川町を結ぶ有料道路。1990年に開通した東九州道の「ご先祖様」であり、当時、E10東九州道の予定路線に組み込まれていた延岡市が、いつまで経っても高速道路が整備されないことに憤りを感じ、建設省・日本道路公団などに請願をし続けた結果、一般有料道路の形で暫定開通させたことが発端となっている。

スペック情報

国土開発幹線自動車道建設法に基づく路線名：東九州自動車道
高速自動車国道の路線を指定する政令：東九州自動車道
並行する一般国道自動車専用道路名：国道10号延岡南道路
西日本高速道路（NEXCO西日本）が定める路線名：東九州自動車道（延岡南道路）
高速道路ナンバリング：E10
実延長距離：6.1km
起点：宮崎県延岡市塩浜町1丁目
終点：宮崎県東臼杵郡門川町加草（門川IC）
設計規格：第1種第3級
設計速度：時速80キロ
車線数：完成4車線（仮）
最初に開通した日：1990年2月21日
最後に開通した日：1990年2月21日

延岡南道路あれこれ

※E10東九州道全体のことに関しては、E10東九州道レポートを参照。

おねだん

普通車：最大270円
大型車：最大420円
特大車：最大950円

　延岡南道路の車両区分は、あくまでも認可当時の一般有料道路として運用されているため、3段階区分（普通車・自動二輪・軽自動車・中型車は「普通車」扱い）となっている。また、インター内に料金所が設置されたことから、擬似的な距離別料金方式に移行している。

利用状況

　一般有料道路では区間別交通測量の対象外となっており、利用客を完全に掴むことは難しいものの、延岡南道路内だけで行き来した場合の出入りカウントは実施されており、時間帯にも左右されるが、概ね2万台程度で推移している統計情報もある。

延岡南道路の料金見直し

中型車以上のETCで、延岡南道路を生活道路経由で迂回した場合。
あまりに早く乗り継いでしまうと、追加で別料金が取られる。

延岡南インターと大分方面の連絡をする場合、現金等も含めて、中型車以上は通行が課せられる。

　並行する国道に対し、渋滞が発生する要因を作っている「貨物車の延岡南道路よけ」に対処するため、延岡南インターに料金所が追加され、2020年3月30日より運用を開始する方針。通行料を高速自動車国道の水準まで引き下げる一方で、中型車以上の車両が延岡南インター⇔門川南インターを一般道路（生活道路）経由で迂回した場合、乗り継ぎ時間次第では別に課金される場合がある。

参考文献

道路行政（武藤博己／東京大学出版会）
「日本道路公団――借金30兆円の真相」（NHK報道局　「道路公団」取材班／NHK出版）
事業認可について　延岡南道路（西日本高速道路　2018年3月30日）
延岡南道路、大型車280円　19年度内、料金見直し（宮崎日日新聞　2018年3月31日付）
延岡南道路の料金見直し　―特大車の料金1/3に（夕刊デイリー　2018年3月31日付）
東九州道（延岡南道路）の通行料金が変わります（令和2年3月30日～）
（西日本高速道路　2020年1月17日付）

走行記録

下り行き（延岡市塩浜町地区→門川町加草地区）

その2（延岡南IC～門川IC）

その3（門川IC～国道10号交点）

上り行き（門川町加草地区→延岡市塩浜町地区）

その1（門川IC→門川本線料金所）

その2（門川本線料金所～延岡南IC）

その3（延岡南IC～延岡市塩浜町）

接続する他の道路

[E10]　東九州道（延岡道路接続）
北九州から京築・大分・宮崎・大隅を経由して鹿児島近郊に至る、事実上の東九州一の大動脈。

一般有料道路