E29 播磨自動車道

作成 2021年11月17日

 播磨自動車道(はりま-じどうしゃどう)は、兵庫県たつの市と宍粟市を結ぶ高速道路。鳥取と姫路を結ぶ西播地域の横断路線であり、中間部の播磨科学公園都市へのアクセスに便利。

スペック情報

走行記録


下り行き(播磨JCT→宍粟JCT) NEW
思い出補正(播磨新宮止まり時代)


上り行き(宍粟JCT→播磨JCT) NEW
思い出補正(播磨新宮止まり時代)

E29播磨道あれこれ

不自然な「播磨新宮・宍粟市山崎回り」

この高速道路が作られた理由は、ただ一つ。中間点の播磨科学公園都市へのアクセスを目的に整備されたこと。極めてロコツな政治誘導型の路線である。

 E29播磨道の法律名は「中国横断道・姫路鳥取線」であるため、一般的に考えるならば姫路市から国道29号経由で鳥取に抜ける道筋が、本来の南北軸の整備だった。ところがE29播磨道は、当時の兵庫県政の考えである播磨科学公園都市を整備し、後付けで国策的にその道を横断道と指定するように作られた。背景にあるのは、昭和時代における西播地域の近代的経済発展が遅れていたことへの対策。

 同じ姫路鳥取線の仲間で、旧・因幡街道の道筋を辿るE29鳥取道は、歴史的かつ必然的に人の行き来があるため、阪神エリアと鳥取・山陰へのアクセス路線として重宝されている。一方、E29播磨道は、姫路市街や山陽本線沿線の人口・産業の帯から、大きく西側に外れており、E2A中国道側でも「ここを経由すると一気に便利になる!」という結節点と噛み合っていない。

 極め付けは、既に播磨と但馬・山陰方面のアクセス路線として、東側にE95播但道が既に開通していたため、現在でも多くのドライバーがそのルートを活用してE2山陽道とE2A中国道を行き来する。宍粟市やたつの市・赤穂市あたりならば、辛うじて短絡移動が出来る見込みはあるものの、周辺人口の少なさも相まって効果は限定的。日常の通勤・通学ルートとしても、トラックの幹線バイパスとしても、「あえてE29播磨道を選ぶ決定打」が弱すぎる

 端から見て「無駄」「負の遺産」と思わるのも無理はない。


明確なグランドビジョンのないE29播磨道は、当時の県政の事情で無理やり引っ張られた路線であり、数あるNEXCO西日本の路線でも後ろめたさを感じる。ただ、作ってしまったからにはしょうがないので、ポジティブに有効利用の手立てを前向きに考えたいものですね。

E29播磨道が一本化することで得られる、大きな整備効果

播磨新宮インターチェンジめぐり


E29播磨道 播磨新宮IC

【参考文献】

接続する他の道路

高速道路レポート

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