九州新幹線 新八代駅

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訪問 2018年7月15日
作成 2018年7月29日


九州新幹線 新八代駅

 新八代(しん-やつしろ)駅は、熊本県八代市上日置町に設置されている、九州新幹線の駅。在来線のりかえで向かえる八代市街方面の最寄り駅である。九州新幹線が部分開業していた頃は、当駅で在来線特急と対面乗り換えを行っていた。

駅の情報

基本データ

      

駅名標

施設見学


改札口。左手に休憩室・右手にみどりの窓口と券売機が設置されている。


自動券売機。3基のうち1基はネット予約に対応した「みどりの券売機」。


改札内。真正面にトイレがあり、そこから手前奥にエレベーター、奥手に階段が設けられている。


新幹線駅のホームは2面2線。全線開業後は、B&S号で宮崎方面に行かない限りは、単なる通過駅になっている。

 この先、鹿児島中央方面の九州新幹線は、険しい九州山地をひたすら貫きながら東シナ海沿いを走っていく。このため、トンネル区間が大半を占めるようになる。在来線側の場合は新八代駅の南で八代駅と接続しているが、肥薩線経由でない限りは他社線で分断されているため、事実上、鹿児島中央へ短時間で移動するには、最低でも新八代~川内を利用しなければならない(もちろん、「青春18きっぷ」をはじめとする在来線企画乗車券などは、新幹線経由での特例が認められているものを除き、一切利用できない)。この部分をワープする際は最低でも4,000円程度は必要になる。


ちなみに、熊本駅⇔北薩地域の鹿児島県内を行き来する場合、運賃が以前より高くなったとは言えども、海岸線を走る他社線が貧弱であることを地元の人は理解しているため、どうしても急ぎで使う場合には新幹線を多用する傾向にあるという。要は「時間に対して、自分に便益があるかどうか」で判断していると言える。

「リレーつばめ」時代の遺跡

 九州新幹線が2004年に部分開業していた頃は、この駅で在来線特急「リレーつばめ」と接続しており、同一ホームで乗り換えが出来るように現在の12番のりばの隣に在来線通路を用意し、そこで客を乗り継ぎさせた上で、千丁駅近くまで緩やかな坂を行き来して在来線に連絡させていた。

 現在はフリーゲージトレインの実験などで使われる程度に留まっており、在来線側は使用されていない。旧・乗り換えホームも閉鎖されており、九州旅客鉄道(JR九州)の管理用施設に転用されている。


駅の東側にある在来線用の線路こそ、「リレーつばめ」で乗り換えをしていた時の名残。
現在では事実上、未遂となったフリーゲージトレインの研究用途に使っている模様。


12番のりばの南側で在来線との乗り換え跡地が終わる。
ここで急いで客が乗り換えをしていたことなど、今では想像付かない。

「B&Sみやざき」の乗り換え駅


出口通路の案内にある「宮崎方面高速バスのりかえ」標示


東口ロータリーにある写真の位置に「B&Sみやざき号」が停車する。

 博多駅から新幹線で新八代駅まで向かった後、そこから高速バスでE3九州道→E10宮崎道経由で宮崎駅へ向かう「B&Sみやざき号」の乗り換え駅に指定されており、新幹線のダイヤに合わせる形で運行されている。宮崎⇔博多は飛行機の方が圧倒的に早いため、高速バスの本数はそれほど多くない(1日往復16本程度)。

駅の近所

 田園地帯が広がっており、ビジネスホテルや公園・郊外スーパーなどがある程度で特に何も無い。市街地とは距離が離れている。駅のそばにE3九州道・八代インターが設置されており、前述のB&Sみやざき号の運行からして、事実上の宮崎方面への乗り換え駅としての役割を持つ(自動車で北薩地域へ向かうE3A南九州道も、この近くにある)。

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