E3九州道 下り行き(八代JCT~えびのJCT)

訪問 2018年10月7日
作成 2018年10月12日
加筆修正(1) 2020年1月20日

走行記録

八代JCT~人吉IC(一日平均利用台数:約21,000台)

【E3九州道23連続トンネル走行の心得】

写真ではダイジェストという形で掲載しているので、ぱっと見「単にトンネルが多いだけだな」と思うが、距離が38.5kmもあるために、あなたが想像する以上に距離を感じる(1区間抜けるのに30分以上って、どんなやねん……)。YouTubeやニコニコ動画などの「走ってみた」で等倍速で見てみても、実際の走行感覚(肉眼で見る風景)とは随分と異なるので、その辺は素直に悟るように。(客観)

上りと下りではトンネルそのものは同じでも、カーブになっている都合上、微妙に距離が異なる。


[18-1]八代JCT
水俣・北薩方面へ向かうE3A南九州道との分岐点。E3九州道はこのまま直進する。


人吉IC 38km 人吉球磨IC 41km
[E3九州道] 鹿児島 133km [E10宮崎道] 宮崎 148km
流入出が規制されている八代JCTを除けば、八代インターと人吉インターの間は38.5kmもある。
これは2020年現在でも、日本の高速道路における1区間あたりの最長記録を維持し続けている


これより先トンネル23カ所連続 最高速度80キロ
厳しすぎる九州山地を貫くため、1区間あたりのトンネル数も日本最大級。
ちなみに肥後トンネルよりも北側(八代市区間)の方が数は多い。


(23)大平山トンネル(長さ:1,200メートル)
一発目でいきなり1.2kmのトンネル。ここから緩い坂道が連続するようになる。


(22)八丁山トンネル(長さ:2,030メートル)
大平山TNを抜けるとスグに次のトンネルへ。
トンネル番号は「あと○○個」を意味している。


最初の2つで3km走ったが、まだまだ序の口。TNを抜けると、次のトンネルがスグそこで待ち受ける。


(21)段トンネル(長さ:480メートル)


(20)横石トンネル(長さ:140メートル)


坂本PA 3km 山江SA 29km


球磨川(橋の長さ:370メートル)
人吉市・球磨郡一帯を流れる、熊本県を代表する巨大河川。道中で3回も跨ぐ。


(19)原女木トンネル(長さ:470メートル)


原女木TNの先でもう一度球磨川を横断する。と言っても、球磨川が大きくS字を成す形で曲がってるだけ。


生名子トンネル(長さ:820メートル)


坂本PA 1km 次のSAは27km先
1区間約38kmもあるため、肥後トンネルを境にして南北それぞれ1カ所ずつSA・PAを設けている。


馬廻トンネル(長さ:220メートル)


坂本PA

坂本PA(下り行き)


(16)上片岩トンネル(長さ:150メートル)
坂本PAを過ぎた直後にトンネルがあり、加速車線がかなり短い。


八代JCTからまだ6km程度しか進んでいないのに、周囲は山岳地帯。さっきまでの長閑な熊本平野はどこへ?


(15)坊ノ木場トンネル(長さ:150メートル)


地上との高低差が極端に大きいため、麓がどうなっているかは走行している限り、殆ど把握できない。
高架下の麓では鮎帰地区の集落が一定規模ながら集中しているようだ。


(14)古屋敷トンネル(長さ:130メートル)


(13)大手木トンネル(長さ:390メートル)
先ほども含めてトンネル内部でややキツめの傾斜な坂道となっている。軽自動車には厳しい。


(12)日光谷トンネル(長さ:220メートル)


(11)鮎帰トンネル(長さ:630メートル)


手前の鮎帰TNと、この先の登俣TNの前後区間で油谷ダムの東岸をトンネル・高架橋で結ぶ。
E3九州道の視点から見れば、単に山だらけで何のことやらサッパリだが……。


(10)登俣トンネル(長さ:850メートル)


TNを過ぎると坂本PAを抜けた時と似たような風景が広がる。


肥後トンネルの手前で半径の小さいS字カーブが連続する。


鮎帰BS(NEXCO西日本の管理用施設)
この近くには鮎帰地区の南端に位置する集落がポツポツとある。


(9)肥後トンネル(長さ:6,340メートル) E3九州道最長トンネル
九州道最大の鬼門である肥後トンネルへ。その距離6.3km強。


肥後トンネルは距離が5kmを突破するため、危険物積載車両の通行が規制されている。また、何かあった時に備えて、管制室の権限で入口にあるトンネル信号機で進入を制限できるように設計されている(青=進入可、黄=走行注意、赤=通行止め)。ちなみに、同一路線でトンネル信号機の設置数が最も多いのは、全国探してもココ、E3九州道だけしかない(4つあり、肥後TNの他に、加久藤・福智山下り・金剛山上りがそれにあたる)。


1km進むごとに異なる色の蛍光灯で距離を案内。出口まで4km地点では「赤」。


中間点(入口から約3.2km)
中間点ではあるが、そこがE3九州道のてっぺんではなく、少し先にある「出口3km」あたりで頂上となる。


出口まで3km
この辺が山のてっぺんで、ここから下り坂。


出口まで2km


出口まで1km


NHKラジオは周波数が変わります
トンネルを出て山江村に入ると、NHKラジオの周波数帯が切り替わる。


(8)白岳第1トンネル(長さ:330メートル)
ここから先は河川と県道17号に沿う形で下り坂+S字カーブが連発する。速度超過に注意したい。


(7)白岳第2トンネル(長さ:170メートル)


熊本県球磨郡山江村(くまぐん-やまえむら)


(6)万恵第1トンネル(長さ:500メートル)


万恵第1と第2との間は距離が離れているが、その代わりとして並行する河川・県道とほぼ同じ道筋を辿る。


急カーブ 速度注意


河川・県道と同じように山の谷間を無理やり右カーブで押し通す。
事故が多発しやすく、スピン対策として右路肩が広く確保されている。


なぜこのカーブが「危険」なのかというと、「高架橋の上」「急傾斜な下り坂」「かなり大きなカーブの割には半径が驚くほどに小さい」「並行する一般道と同じノリ」だから。確かにこれは厳しい。


雨天時 事故多発注意
カーブを抜けても今度はゾッとするほどの急激な坂道がトンネル直前まで続く。


雨天時 事故多発注意
暫定2車線時代(1990年代)では、この辺で鹿児島方面の車線に集約されて対面通行になっていた。


(5)万恵第2トンネル(長さ:300メートル)


(4)小鶴トンネル(長さ:160メートル)


小鶴BS(NEXCO西日本の管理用施設)


(3)屋形トンネル(長さ:360メートル)


(2)柚木河内トンネル(長さ:590メートル)


急カーブ 速度注意
パッと見た感じでは普通のカーブに見えても、意外に半径が小さくて冷や汗をかく。


速度を落して走ろう


山江SA 3km 鹿児島方面最後の給油所
ここでようやくサービスエリアの案内が出現。


(1)淡島トンネル(長さ:1,780メートル)
約1.8km近くもある、23連続ラストを締め括るトンネル。


山江SA 1km


山江SA
コンビニ・食堂・給油所を兼ね揃える。

山江SA(下り行き)


山江SAを過ぎた後は緩やかな坂道とカーブの繰り返しで人吉へ。
ひとまず最初の難関は突破したので、少し気が楽になるだろう。


人吉IC 2km


[E3九州道][1]門司ICから250km


人吉IC 1km


人吉IC 500m


熊本県人吉市(ひとよし-し)


[19]人吉IC


[19]人吉IC・人吉本線料金所跡地
人吉市街(人吉温泉)・球磨郡(山江・相良・球磨)はコチラへ。
1989年の暫定開通時はこの付近に本線料金所が設置されていた。

[19] 人吉IC

人吉IC~人吉球磨IC(一日平均利用台数:約13,000台)


拝啓、E3九州道。煉獄のヤマ場である加久藤トンネルを目指し、南へ進みましょう。
人吉市街を避ける形で次の宮崎分岐を目指す。


道の駅人吉(ETC2.0乗り直し料金据置) 3km えびのPA 19km


人吉球磨IC 2km


球磨川(橋の長さ:480メートル)
八代市側の球磨川から実に約25kmぶりとなる。


人吉球磨IC 900m えびの直進


道の駅人吉 IC出口より2km
人吉球磨インター開業と同時に、ETC2.0限定の途中退出サービスが追加された。
肝心の道の駅は、人吉球磨インターからやや離れている。


人吉球磨IC 500m えびの直進


人吉球磨IC出口 左車線
左カーブを抜けた直後に出口があるため、やや死角になっている。


[19-1]人吉球磨(ひとよし-くま)IC えびの直進


[19-1]人吉球磨(ひとよし-くま)IC えびの直進
球磨郡(錦・あさぎり・多良木・水上・湯前)・西米良・伊佐方面はこちらへ。
以前はこの地に人吉南仮出入口が設けられていた。

[19-1] 人吉球磨IC

人吉球磨IC~えびのIC(一日平均利用数:約13,000台)


えびのIC 17km えびのJCT 19km
[E3九州道] 鹿児島 92km [E10宮崎道] 宮崎 103km


人吉球磨インターから先は、もう一つの難所・加久藤峠へ向けて延々と上り坂となる。
並行して肥薩線がE3九州道の西側を走っており、近くには大畑スイッチバックもある。


加久藤峠までは写真のような光景が何度か続くだけ。
「本当にこの先に加久藤トンネルなどあるのか?」と疑心暗鬼を生じるかも。


加久藤峠の直前


肥後トンネル(長さ:6,260メートル)
E3九州道で2番目に長いトンネル。地盤の弱い加久藤峠を掘るのに相当時間を要したという。


下り行きは2004年の車線拡幅によって追加されたもので、上り行きと違ってピカピカしている。


出口まで5km
先ほどの肥後トンネル同様、出口までの距離が壁面に描かれている。


出口まで4km


加久藤峠の地盤が弱いのか、折り返し地点でやや左にカーブする。


出口まで3km


ここから宮崎県
長かった熊本県を脱出し、実延長では僅か10km程度しかない宮崎県区間に入る。
折り返し地点では無く、折り返し地点から少し南に下った先で県境を跨ぐ。


出口まで2km


出口まで1km


出口まで500m
吹き抜け口で再びカーブしており、難工事による経路変更を余儀なくされたのだろう。


えびのPA 1km
トンネルを抜けると霧島連山が広がる。宮崎にやって来た。


宮崎県えびの市


えびのPA

えびのPA(下り行き)


ラジオ周波数
県境を突破したため、宮崎県・鹿児島県内のラジオを受信できる。


えびのIC 2km


えびのIC 1km


道の駅えびの IC出口より300m


えびのIC 500m


[20]えびのIC
えびの市(道の駅えびの)・湧水町(吉松地区)はこちらへ。

[20] えびのIC

えびのIC~えびのJCT(一日平均利用数:約12,000台)


目の前に迫る霧島連山へ向けて一直線のE3九州道を走る。


えびのJCT 1km


[E3九州道] 鹿児島 72km [E10宮崎道] 87km


えびのJCT 500m


[21]えびのJCT
E10宮崎道(小林・都城・宮崎市街)はこちらから。
当分岐までは法律上の九州縦貫道・宮崎線と重複しており、ここから単独の鹿児島線となる。

乗り換え:[E10] 宮崎道
もう一つの九州縦貫道。えびの高原から都城近郊・青井岳谷を経て、宮崎市中心街に至る高速道路。

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[21] えびのJCT

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