E10 宮崎自動車道

作成 2020年1月22日

 宮崎自動車道は、宮崎県えびの市に位置するえびのJCTを起点に、都城市などを経由して、宮崎市に位置する宮崎インターに至る高速自動車国道。九州縦貫自動車道の一部を担い、えびの高原・霧島連山といった景観を楽しみつつ、宮崎都市圏とE3九州道の連絡に欠かせぬ路線となっている。

スペック情報

宮崎道あれこれ

事実上の「吉都線(えびの高原線)」


小林インターに隣接するバス停から発車する、宮崎交通の路線バス。


霧島SAで休憩中の南国交通「はまゆう号」。
鹿児島~宮崎の地域間輸送を担当したが、2021年に廃止。

 E10宮崎道には、並行してJR線(肥薩線経由・吉都線・日豊本線)が通過しているものの、特に吉都線に並行するえびのJCT~都城インターまでの区間は、単線・非電化で都市間輸送の役割を全く果たせていない。そのため、E10宮崎道の各所に設けられた高速バス停が常にフル稼働しており、事実上、高速道路が吉都線(肥薩線)の代替を果たしている。

【都市間移動タイプ】

 「フェニックス号」は、福岡市の博多駅・福岡天神と宮崎市にある宮交シティ(バスセンター)・JR宮崎駅との間を行き来する高速バス。最も本数が多く、一部の高速バス停を通過する最速特急タイプの路線もある。「B&S」は、九州新幹線で新八代駅まで向かい、そこから先は高速バスで連絡するもの。「なんぷう号」はJR熊本駅・桜町熊本バスターミナルの間と宮崎の間を連絡する。


通過する位置関係は異なれども、役立たずのJR線、その代替を担う高速バスの需要がある限り、吉都線が戦力外通告を受けるのも、そう遠くない話かもしれない。

時速100キロへ規制緩和

宮崎自動車道、最高速度規制引き上げ試行…一部区間80km/hから100km/hに
(Response 2013年7月4日付)


本来の時速100キロ設計ではないため、路肩が窮屈であることを警告する標識。

 E10宮崎道の構造は、起点のえびのJCT~高原インターまでが時速100キロ、それより東側が時速80キロ設計となっているものの、2013年8月1日から一部区間(山之口スマートインター・SA~片井野トンネル東口)と宮崎料金所付近を除き、時速100キロへ規制緩和された

 これには宮崎県民が時速100キロでの走行を望んでいることが宮崎県の調査で明らかになったことや、高速輸送がE10宮崎道・E10東九州道などに限られること、自動車の性能向上などで、開通当初と現代社会とでは実態と合わなくなったことが要因として挙げられる。但し、高原インターより東側は、元々が時速80キロ設計で整備されていることから、路肩や車道の幅員がやや狭く、緊急事態が生じた際には細心の注意を払う必要がある。

走行記録

レポート


下り行き(えびのJCT→宮崎IC)


上り行き(宮崎IC→えびのJCT)

インターチェンジ

接続する他の道路

高速道路レポート

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