E3九州道 坂本PA 下り行き

上り行き(熊本方面)

訪問 2018年10月7日
作成 2018年10月8日


E3九州道 坂本PA 下り行き

 坂本(さかもと)PA下りは、熊本県八代市坂本町中谷に設置されている、E3九州道のパーキングエリア。2005年9月30日までは売店・食堂が設置されていた。

パーキングエリアの情報

基本データ(自動販売機のみの営業です)

肥後・加久藤トンネル通行規制標識


また出た!例の警告標識


危険物積載車両が誤ってココに入ってきたら、どうするのだろうか。

 坂本PA下りには、この先に肥後・加久藤トンネルが存在することから、危険物積載車両の通行規制に関する標識が休憩施設内に設置されている。でも、誤ってココまで進入した場合、いったいどうやってUターンするのだろうか。素朴な疑問である。

非常電話

方向指示標識


案内標識は「鹿児島」としか書かれておらず、宮崎方面の案内は無視

施設見学


出口通路沿いから 駐車場を一望する。八代JCTからそんなに進んでいないのに、周囲は山岳地帯。
上り坂が連続する道中に設置されており、駐車場や施設もやや傾いている。


身障者P。そこに公衆電話と非常電話が集中する構造をとる。


平成初期から存在するトイレ。自販機が3基のみ設置されているだけ。


トイレの隣にある不自然な空き地が売店跡地。今はベンチがあるだけで、ただの公園となっている。


出口通路沿いに設けられた危険物積載車両に対する規制案内。
当該車両が間違って入り込んだらどうするのだろう?


加速車線は上片岩トンネルが目の前にある関係でかなり短い。土地収用が困難な場所なので仕方が無い。


八代~人吉の道中にあるトンネルでの避難・初期鎮火の説明。
下記の23連続トンネルは実数表記で、トンネル入口の説明板では四捨五入で距離を算出している。

坂本バスストップ跡地
(NEXCO西日本の管理用施設)


以前は鹿児島・宮崎方面に向かう高速バスが停車していたが、後に廃止。
現在はNEXCO西日本の管理用施設に転換されている。

高速道路 開通記念碑


どっかにヒッソリと隠されている、高速道路開通記念碑。

肥後路完成の碑

速道そらかさんによる評伝

 1989年に八代インターから人吉インター、及び、サービス道路としての人吉南仮出入口が暫定開通した。それまでの平野部沿いから一転し、八代インターから先は奥深い九州山地を貫き通す鬼畜仕様の山岳道路として険しき道筋が続く。並行する国道219号が球磨川沿いを通るのに対し、E3九州道は八代インターと人吉インターの間を直線的に結んでいることから、難所であることに変わりは無いものの、時間短縮効果で考えれば圧倒的にE3九州道の方が有利(国道経由だと40分以上は掛かるが、E3九州道だと最短で25分程度で到着する)

 今でこそ完成4車線だが、1989年当時は一部区間のみ追越車線を設ける以外、基本的には対面通行だったことから、正面衝突事故の多発を含めて、ドライバーから恐れられていた「恐怖の肥後路」という側面もあった。23連続トンネルに加え、そのうちの一つである肥後トンネルは、全長が6.3kmという九州島最長のトンネルとして君臨し、その門外漢な造りは普段から高速道路に慣れている人でさえ、ドライバー泣かせの初見殺しとして悪名高い場所である。

 肥後トンネルを含めた全線が完成4車線化したのは1999年になってのこと。対面通行時代と比べれば難易度は下がったが、未だに全長38.5kmという日本一の区間距離を誇っていることに変わりないため、やはり鹿児島・宮崎⇔熊本・福岡の連絡には、最大限に気を遣う必要があるようだ。


2020年の九州豪雨では球磨川とその周辺が壊滅的な被害に巻き込まれてしまい、国道219号も随所で道路が寸断されていたため、しばらくの間は八代インターと人吉インターの間は無料通行を実施していた。「確実な迂回路がE3九州道にほぼ限定される」というあたり、たかだか高速道路とは侮れない。

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