E54松江道 下り行き
(三次東JCT・IC~宍道JCT)

訪問 2020年8月16日
作成 2020年10月8日

走行記録

三次東JCT・IC~口和IC(一日平均利用数:約7,600台)


[1]三次東JCT・IC 松江自動車道 起点

尾道道からそのまま連続する形で松江道へ。


松江道は対面通行だらけで、全線通しで時速70キロに規制されている。


拝啓、E54松江道
広島と松江・出雲を結ぶ、事実上の国道54号バイパス。最後までお付き合いさせて戴きます。


三次東JCT・ICから約1.5kmほど進んで対面通行に切り替わる。


口和IC 11km 高野IC 24km 松江 91km

尾道道の時と同様、中国道を挟んで反対側の山陰道までは結構な距離がある。


一般道とを結ぶカルバートボックスは片側2車線分しか確保されていない。
拡幅するほどの交通量が見込まれないため、コストダウンを図ったか?


広島県庄原市(しょうばら-し)

三次東JCT・ICから約3kmほど進んだ所で隣の庄原市へ。松江道の大半は庄原市内にある。


高茂トンネル(長さ:535メートル)
 松江道最初のトンネル。


西城川(橋長:300メートル)

トンネルの先で西城川を通過する。地上との高低差が半端ないほど高い高架構造。


車間距離確認区間(設計速度80キロ)

最大80キロでの走行を見越した設計になっており、車間距離も40m単位。


尾道道から続く丘陵地を延々と北に向けて走る。周辺は山と農村部だらけで、目新しいモノはない。


追越車線 2km先 この先の口和IC周辺にある物産館の看板が目立つ。


川平トンネル(長さ:1,030メートル)


追越車線

川平トンネルを抜けた先で、ガス抜き程度の追越車線が復帰する。


口和IC 2km


2km予告標識の先で対面通行。距離的に見れば僅か1km足らずしかなく、ホントにガス抜きでしかない。


道の駅ふぉレスト君田 口和IC下車 3km

松江道も、この先にあるNEXCO西日本区間を除き、本線上にSA・PAを設けていない。
そのため、ICの近所、もしくは気軽にアクセス出来る距離にある道の駅や物産館で代替している。


萩川橋
 口和ICの近くまでは緩やかな下り坂。


口和IC 1km


口和IC 500m

道の駅ふぉレスト君田の標識、支柱がメッチャ高く設置されている。豪雪対策だろうか?


[2]口和IC 道の駅ふぉレスト君田 口和IC下車3km
インターを降りて一般道に戻る途中にチェーンベースを確保している。


[2]口和IC
 庄原市口和地区・三次市君田地区はコチラへ。

[2] 口和IC

口和IC~高野IC(一日平均利用数:約7,500台)


無料区間 広島県区間の松江道では、IC出口を過ぎた先に写真のような標識がある。


ほたる見橋 ココから高野ICまでは、険しき山越えとなる。


ほたる見トンネル(長さ:394メートル)


この先8km 長い上り坂
途中に付加車線が一切無いため、前方車が遅いと煮詰まる。
広島・福山都市圏と山陰を結ぶ重要な路線だけに、4車線化に期待。


高野IC 11km 雲南吉田IC 30km 松江 78km


下本谷トンネル(長さ:166メートル)


中本谷トンネル(長さ:680メートル)


中本谷TNの先で付加車線工事が行われていた。完成はまだ先。


野呂谷トンネル(長さ:2,428メートル)
上り坂の途中で2.4kmを超す大関級のトンネルを通過する。
やや急な坂道の途中にあるため、繁忙期は流れが悪くなりやすい。


麻志トンネル(長さ:209メートル)
野呂谷TNを抜けた直後に小粒があり、実質、連続している。


竹地谷トンネル(長さ:1,329メートル)
麻志TNを少し過ぎた先にも1.3km程度のトンネルがある。混雑の火種になりかねない。


凍結注意・横風注意
竹地谷トンネルを抜けると、しばらくは盛土・高架区間が続く。


最高地点までは最大傾斜が5%近くあるが、付加車線が全く無いので、非力車には厳しい。
また、冬場は豪雪地帯と化すことから、スノータイヤやチェーン携行が無ければ、ほぼ絶望的。


[E54松江道] 最高地点(標高:637メートル)
高野ICの約3km手前にある写真の場所で、松江道最高地点を通過。
三次東JCTで繋がる尾道道まで含めると、中国横断道・尾道松江線では最も海抜が高い。


頂点を過ぎたので、高野ICまでは一転して下り坂となる。


高野IC・道の駅たかの 2km


高野IC・道の駅たかの 1km


高野IC・道の駅たかの 500m


[3]高野IC・道の駅たかの 出口付近GS(他人事)


[3]高野IC・道の駅たかの
隣接する道の駅のほか、庄原市高野地区・島根県奥出雲町方面はコチラで。

[3] 高野IC

高野IC~雲南吉田IC(一日平均利用数:約6,200台)


追越車線 1.9km先


神之瀬川橋
この高架下で主要道・三次高野線と立体交差。
この主要道は、先ほどの口和~高野に並行している。


雲南吉田IC 18km 吉田掛合IC 21km 松江 66km


高野ICから2kmほど進んだ所で、追越車線が復活する。と言っても、1km程度しか確保されていない。


約1kmほど進んで対面通行に逆戻り。大万木トンネルの直前まで追越車線を設けて欲しかった。


庄原市高野地区は高原地帯であり、麓の三次・庄原とは違った風景が広がる。


車間距離確認区間(設計速度80キロ)
右手に奥出雲方面へ抜ける国道432号があるため、ココにインターを誘致したがいいと思う。


チェーン着脱所
大万木トンネルは約4.9kmもある大物であるため、危険防止の観点からココでチェーンを外す。


大万木トンネルの西側には避難用の通路があり、拡幅時はこの穴を広げることになっている。


大万木トンネル(おおよろぎ・長さ:4,878メートル) 松江道最長トンネル
広島県と島根県を結ぶ長距離トンネルで、長さが5km寸前に達する横綱級。
中国地方の道路トンネルでは最長であり、反対側に出るのに約5分近く掛かる。


島根県に突入 島根県雲南市(うんなん-し)
トンネルのほぼ中間部付近で、隣の島根県へ。トンネル内はずっと緩めの下り坂が続いている。
雲南市は2004年に大東・加茂・木次・三刀屋・掛合・吉田の各自治体が合併して発足。


杉戸トンネル(長さ:506メートル)
大万木TNとは隣接状態なので、実質、5kmを超える。


杉戸第二橋 吉田トンネルの先までは、やや急な下り坂がしばらく続く。


吉田トンネル(長さ:1,627メートル)
大万木TNを抜けてホッとしたかと見せかけて、約1.6kmもある長距離トンネルを潜る。


追越車線 2km先 この奥にチェーンベースがある。


拡幅スペースがあるものの、現段階では更なる延伸を実現する声は無い様子。
先ほどのチェーンベース付近で一旦、下り坂が終わる。


追越車線 200m
島根県側には追越車線が復元されることを促す標識がある。
英語表記が無いため、実際に示すなら「PASSING LANE」だろうか?


ここから追越車線


雲南吉田IC・道の駅たたらば壱番地 1.8km


走行車線・追越車線
NEXCO線では殆ど見かけなくなった、走行・追越車線の門柱標識。


雲南吉田IC・道の駅たたらば壱番地 1km 追越車線終り
追越車線の距離は1km程度。単なるガス抜きにしかならない。


雲南吉田IC・道の駅たたらば壱番地 500m


[4]雲南吉田IC・道の駅たたらば壱番地


[4]雲南吉田IC・道の駅たたらば壱番地
隣接する道の駅のほか、雲南市吉田地区はコチラから。

道の駅たたらば壱番地


雲南吉田ICは下り方向に国土交通省の管理用施設(空き地)が確保されており、実は下り方向にパーキングエリアを誘致できる程の面積がある。それを考えると、最初の計画ではインターチェンジではなく、上下分離型のパーキングエリアを建設した上で、個別に付加施設を建設する可能性があったとも受け止められる。結局は上り方向に一体化した上で道の駅誘致で決着が付いたのでは?

※もしもNEXCO西日本管理の有料道路だった場合、ココはスマートICとなっていた可能性もある。

[4] 雲南吉田IC

雲南吉田IC~吉田掛合IC(一日平均利用数:約6,400台)


豪雪地に配慮し、速度標示板がかなり高い所に設置されている。


吉田掛合IC 2km 三刀屋木次IC 15km 松江 47km
三刀屋木次ICまでは、インターまでの距離標示の真下に「無料区間」と書かれている。


川尻トンネル(長さ:425メートル)


吉田掛合IC 1.2km


吉田川橋 この真下で吉田掛合ICへ通じる主要道・掛合上阿井線と立体交差している。


拡幅スペースが西側にあるものの、実際の4車線化は微妙か(対面だらけも良し悪し)。


吉田掛合IC 500m


追越車線 2km先


[5]吉田掛合IC


[5]吉田掛合IC 雲南市掛合地区はコチラから。

[5] 吉田掛合IC

吉田掛合IC~三刀屋木次IC(一日平均利用数:約7,100台)


吉田掛合と三刀屋木次の間は、2012年に延伸。島根県初の新直轄方式による開通区間でもある。


追越車線 200m先


三刀屋木次IC 11km 宍道JCT(有料) 23km 松江 43km
宍道JCTで接続する山陰道では、松江と並んで島根県では重要都市となる出雲方面へ向える。
しかし、ココでは出雲方面の案内は無視。あくまでも法定路線の終点を優先させている。


ここから追越車線


[E54松江道][1]三次から50km
三次東JCTのことを指しているはずだが、なぜか「三次」。


追越車線終り
吉田掛合IC先にある追越車線も、距離的には1km程度しかなく、満足に追越は出来ない。


この先 対面通行


追越車線が終わったあたりから三刀屋木次ICまでは、ずっと下り坂。


切り通し・高架橋の繰り返しで、麓の三刀屋木次(雲南市街)を目指す。


高瀬山トンネル(長さ:801メートル)


上熊谷高架橋


上熊谷トンネル(長さ:971メートル)
無料区間の松江道では最後のトンネル。


三刀屋木次IC 2km


この先 有料区間
三次東JCT、更には尾道道・尾道北ICから続いてきた無料区間も、まもなくフィナーレ。


下り坂の途中に見える高架区間からは、春になると桜が見所の木次川がチラッと見える。


三刀屋木次IC 900m 出口付近GS(他人事)


木次バスストップ


三刀屋木次本線料金所 1km 木次BS
広島・北九州方面からの高速バスが停車する。
並行するJR木次線が役に立たないため、長距離輸送は高速バスが頼り。


三刀屋木次IC 500m


情報表示板(NEXCO西日本)
三刀屋木次ICで有料区間に入るため、電光板もNEXCO仕様に変わる。


[6]三刀屋木次IC 料金所500m 速度落せ


[6]三刀屋木次IC 無料区間ここまで
三次東JCT(及び、尾道道)から続いてきた無料区間は、ココで終了。
雲南市(三刀屋・木次・大東・加茂地区)はコチラから。


あと1区間走れば山陰道となる所だが、建設の過程で三刀屋木次IC~宍道JCT(山陰道接続)は当時の日本道路公団によって整備されたことから、無料区間はココで終了し、例のNEXCO西日本へバトンタッチする。松江道の正反対にある尾道道も、尾道JCT~尾道北ICが実質的に有料道路であることから、山陰道・山陽道どちらへ行くにも、必ず有料道路を通らなければ到達できないと考えた方がよい。

[6] 三刀屋木次IC

 

三刀屋木次IC~宍道JCT(一日平均利用数:約5,900台)


三刀屋木次本線料金所(ここからNEXCO西日本・有料)

三刀屋木次ICの先で本線料金所があり、ここで通行手続きを行う。


料金所の先で、拡幅に備えた空きスペースが確保されているのが分かる。
高架区間の真下には国道54号が通過しており、東側には旧・木次町の市街地が集中している。


ここから時速70キロ規制(設計速度80キロ)


三刀屋トンネル(長さ:1,360メートル)


拝啓、E54松江道。最後の最後で有料道路なので、有料を禁忌して一般道に逃げる車が多いですね(汗


宍道JCT 7km 宍道IC 9km 斐川IC 11km 松江 29km


斐伊川(ひいがわ・橋長:400メートル)


上り方向に相当する東側には、拡幅に備えた空き地が確保されている。


加茂岩倉PA 3km


車間距離確認区間(設計速度80キロ)
末端部の三刀屋木次~宍道JCTは線形が滑らか。
時速100キロに格上げ出来そうな構造をしている。


[6-1]加茂岩倉スマートIC


加茂BS(休止中)
訪問時は雲南加茂スマートインターの増設工事に伴い、一時的に封印されていた。


加茂岩倉PA 1.3km


赤川高架橋 松江道の見所の一つで、谷間を連続高架で一気に切り抜ける。


ゆずり車線 200m先


ゆずり車線
赤川高架橋の後半部から急激な上り坂となる絡みで、流れが悪くなりやすい。
そのため、加茂岩倉PAの前後区間に付加車線を追加する形で、混雑を回避させている。


加茂岩倉PA 加茂岩倉遺跡公園


加茂岩倉PAへ通じるランプウェイは、本線とは若干、切り離されている。
この場所で拡幅に必要なスペースが入れ替わるため。

加茂岩倉PA(下り行き)


ゆずり車線 終り
付加車線が終了し、同時に拡幅スペースが上下線入れ替わる。


出雲縁結び空港 10km
出雲地方の空の玄関口は、一般的には出雲縁結び空港を利用する。
山陰道・米子西ICから向える米子鬼太郎空港もあるが、本数はあまり多くない。


宍道JCT 2.5km


加茂トンネル(長さ:800メートル) 松江道最後のトンネル。


トンネルを越えても市境を通過しない。高架区間を渡った先で、県境から続いてきた雲南市の領地を離れる。


島根県松江市(まつえ-し) 県庁所在地
終点間際で県庁所在地の松江市へ。但し、この地点では旧・宍道町に入っただけ。
県庁・松江城がある中心部は、山陰道経由で更に20km程走らないといけない。


宍道JCT 1km
ここで最後の付加車線が出現する。といっても、出雲方面へ分岐するためのランプウェイに過ぎない。


山陰道・情報標示板
NEXCO西日本が管理する山陰道は距離が短いので、情報板は1基のみで十分と判断されている。


宍道JCT 500m


[29]宍道JCT
分岐寸前で急カーブとなり、分岐した後も半径が小さい急カーブを通る。速度超過に注意。


[29]宍道JCT 松江自動車道・終点

出雲大社・石見銀山・浜田方面は左折、松江市街・出雲空港・米子方面は右折しよう。

<<[E9山陰道] 出雲・浜田方面


松江道自体はココで終了だが、中国横断道としては通過点に過ぎない。
右折して松江方面へ向かう途中には、旧・宍道町の街並みが見えてくる。


[E9] 山陰道(松江市街・米子方面)
山陰道と合流する。出雲縁結び空港・松江市街・米子方面へ向けて、東へ。

乗り換え:[E9] 山陰道
鳥取と下関を結ぶ偉大なるローカル高速。松江・出雲・米子へ向かうに欠かせない。

[29] 宍道JCT

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