山陽新幹線 新尾道駅
訪問 2019年9月29日
作成 2025年7月22日
山陽新幹線 新尾道駅(南口)
新尾道(しんおのみち)駅は、広島県尾道市栗原町に設置されている、山陽新幹線の駅。隣の福山駅・三原駅とは極端に距離が短いため、当駅から隣駅まで利用する場合は安価な特定特急料金(自由席)が適用される。
駅の情報
要約「当初は尾道に新幹線作るはずだったが、三原市に横取りされたため、政治力を駆使して自腹で誘致した」
山陽新幹線の駅を誘致するにあたり、当初は福山駅と広島駅の中間駅として、用地取得が行いやすい尾道市内に設置を採択する計画だった。その後、当時の三原市によって新幹線駅誘致を横取りされたことから、尾道市や沿線自治体の支援も受けて自腹で誘致したのが、現在の新尾道駅である。
「乗り換えできない」(路線バスによる乗り継ぎには対応)「尾道駅がある瀬戸内海沿いの市街地から大きく離れている」「在来線の尾道⇔三原 or 福山は、別に新幹線使わずとも時間が掛からない」などの理由で、基本的には敬遠されがちであり、準特急の「ひかり」「ひかりレールスター」が朝方それぞれ1本ずつしか停車せず、実質的に「こだま」主体のローカル駅と大差ない。「三原市に横取りされたコンプレックスを打ち払うために誘致」という事情から、ハコ物の印象が漂う。
2019年9月29日訪問(MR52型MARS端末発券) ※駅窓口時代
施設見学
南北自由通路を眺める。山の斜面に新幹線が通過する構造から、高架駅として整備。
南口に限り、エスカレーターが整備されている。
駅舎の西寄りは空間が広がっており、尾道に関連する美術品などを展示した待合室などがある。
バスセンターを兼ねたお土産店。
当駅はJR西日本系のセブンイレブンがなく、自治体管理の物産館がその代役を担っている。
別アングルから見たお土産店の様子。
改札口は待合室と一体的に運用されている。
2019年9月訪問時はみどりの窓口が設けられていた。
2023年2月に窓口が廃止され、みどりの券売機プラスに強制転換された(出札窓口は引き続き続投)。
自動改札機は出入口それぞれ2基ずつ。
利用客が非常に限定的なため、改札機も必要最小限といった所か。
改札内コンコースを眺める。隣の福山駅以上に狭く、少ない歩数で簡単にホームへ連絡できてしまう。
空調が効いたホーム上の待合室は中程に設置。
業務用のエレベーターはあるものの、一般客が使うことは出来ない。
一応は16両編成の列車が停車できるホームが確保されているが、屋根があるのは6両分のみ(厚狭駅と同じ)。
2番のりばから広島・博多方面を眺める。2面2線の相対式ホーム。
真ん中2線は通過列車用であり、当駅に停まらない列車は全速力で通過する。
当駅発の列車はなく、列車も準特急の「ひかり」「レールスター」が朝方それぞれ1本ずつ停車するのみに留まる。
心ないイコ駅長「新幹線駅として微妙ですね。削減して、こだま専用駅+1日10本程度とかいかがでしょうか?」
こちらは岡山・新大阪方面。
駅の前後はトンネルで覆われており、通過列車だと気づかぬうちに当駅を過ぎている。
山の斜面には住宅街が密集しており、坂の町・尾道であることに気づかされる。
駅の近所
南口ロータリーを軸に、レンタカー屋やスーパーなどが立地するが、基本は斜面に沿うようにして住宅街が密集。
尾道駅とは南北大きく離れているため、そこまでの移動は路線バスを使う。
尾道市中心部からやや北に離れた栗原町地区に位置し、山の斜面に沿うようにして新興住宅地などが造成されている。駅の真正面を国道184号が通過し、そこを軸に点々とロードサイド店舗がある。当駅と尾道駅との間は、路線バス乗り継ぎで約10分程度の距離。
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