E29鳥取道 志戸坂峠道路

作成 2020年8月24日

 志戸坂峠(しとさかとうげ)道路は、岡山県英田郡西粟倉村と、鳥取県八頭郡智頭町とを結ぶ国道373号のバイパス道路。1986年まで使われていた旧・志戸坂トンネルの2代目トンネルを建設する過程で、西粟倉・智頭の両自治体における狭隘区間の解消や冬期における交通の安全確保を理由に作られたもの。

 当初は文字通りの国道バイパスだったが、E29鳥取道の早期開通を実現する理由から、既存のバイパス道路を自専道に転換させる形で現道活用させている。

スペック情報


E29鳥取道の名物と化した、志戸坂トンネルの現道活用区間。

 E29鳥取道の早期開通を理由に、志戸坂トンネルと取付道路の部分に関しては1981年の開通当時から存在する現道を活用している。歩行者用の通路がトンネルの東側に確保されており、それに伴って車道の幅員も大幅に狭くなっている。

 一方、トンネルの前後区間におけるバイパス道路の整備は、岡山県側が現在の西粟倉インターに相当する部分は1994年12月に、鳥取県側は尾見交差点(現在の智頭南インター)までは1997年4月に開通。その後、智頭南インターから智頭インターに関しては「第2期区間」として最初からE29鳥取道の一部として機能するよう、時速80キロでの走行を担保した高速道路を整備している。こうした建設経緯の違いから、全線通じて一貫性がなく、継ぎ接ぎを繰り返して強引に開通させた印象が拭えない。

3代目志戸坂トンネルの整備へ

 初代の志戸坂トンネルは、現在の(2代目)志戸坂トンネルよりも更に海抜の高い場所に作られたが、1981年12月の2代目が開通したのと同時に閉鎖。代替通路が存在しないため、積雪・凍結時における車両の立ち往生が頻発するようになった。

 このため、志戸坂防災事業という名目で、現在の2代目志戸坂トンネルの西側に、自動車専用道路としての3代目志戸坂トンネル(別線)を整備する方針。

【参考文献】

走行記録

下り行き(鳥取方面)


その1(西粟倉IC~智頭IC)


その2(智頭IC・国道53号交差点)

上り行き(姫路・大阪方面)


その1(智頭IC・国道53号交差点)


その2(智頭IC~西粟倉IC)

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高速道路レポート

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