九州新幹線

 九州新幹線(きゅうしゅう-しんかんせん)は、福岡市博多区にある博多駅を起点に、佐賀県鳥栖市・福岡県筑後地方・熊本県を経由して、鹿児島市の鹿児島中央駅に至る高速鉄道。

九州新幹線あれこれ

新八代以南が先に開業した理由

 全国新幹線鉄道整備法が1972年に公示された当初、現在の鹿児島本線に並行する形で整備新幹線が作られることになったが、国鉄の財政悪化で一旦は建設が凍結される。その後、1991年に八代駅~西鹿児島駅(現在の鹿児島中央駅)をスーパー特急方式(在来線の幅を基準に高架構造で整備したもの)で整備するも、途中で計画を変更してフルスペックの新幹線で建設が進められた。

 これには八代市~鹿児島市までの区間が海岸線を縫うように整備され、単線で移動に時間を要することから、先行して建設に時間が掛かる八代以南を先手で作れば、仮に八代以北がスーパー特急(実質、在来線改築)のままとなっても建設の機運が高まることを見越して整備したためとされる。

 なお、2004年に暫定開業した当時は、在来線特急「リレーつばめ」で一旦、新八代駅へ到着後、待機している新幹線にスグに乗り換える「リレー方式」が採用されていた(2011年3月の正式開業で、このリレー方式は終了)

鹿児島・熊本発着で有利になる都市

 福岡市内も最速特急「みずほ」で約1時間半以内に到着するが、博多駅で乗り入れしている山陽新幹線に続けて乗車した場合、鹿児島中央駅からだと約4時間程度で新大阪駅に至る。このため、路線に並行する航空路線と比較した場合、早期予約割引などを勘案しても、鹿児島・熊本⇔広島・岡山・新大阪の移動であれば、新幹線の方が大幅に有利(空路には移動時間+搭乗手続き+別路線乗り換えを含めて「トントン」になりがち)

筑紫トンネル・博多南付近

 博多・新大阪へ向かう場合、直後の筑紫トンネルで一気に時速300キロ近くまで達するが、トンネル内ですぐに徐行。那珂川町の市街地が見え始めたところで時速120キロまでスピードが落ちて、博多駅に合流するようになっている。これは、那珂川町に立地する博多南駅と博多駅とを繋ぐ「博多南線」との重複区間が、あくまでも在来線特急と同じ扱いになっているのも理由にあるため。同時に、博多南駅付近から筑紫トンネルまでの道中は、やや傾斜のある坂道となっていることから、安全上の理由からそれほどスピードを出さない。

僅か5分で着いちゃう駅(新鳥栖~久留米)

 各駅に停車する「さくら」「つばめ」の場合、隣の駅との間隔がかなり短い(特に隣の久留米との距離は、わずか7キロ)ため、新鳥栖から熊本・鹿児島中央、またはJR久留米から博多・新大阪へ向けて出発すると、スグに車内アナウンスが流れる。最速特急の「みずほ」では、この手の案内はない。

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