博多南線 博多南駅

訪問 2017年10月1日
作成 2018年9月23日



博多南線 博多南駅 

 博多南(はかた-みなみ)駅は、福岡県春日市上白水8丁目に設置されている、博多南線の駅。同路線の終点駅で、当駅そばで九州新幹線と接続している。

博多南線

 本来は新幹線の車両基地までを結ぶ回送列車の役割を果たしていたものを、旧・那珂川町と春日市の陳述によって在来線に転換。それまでは旧・那珂川町から博多・天神へアクセスするのに1時間以上も掛かっていたが、回送区間が在来線と見なされて博多駅までダイレクトに移動できるようになった事から、旧・那珂川町の人口が急激に増加。2018年10月1日に「那珂川市」へ移行したのも、この博多南線のおかげとされる。

 博多南線は、特に指定席などは存在しない。列車が博多駅に到着すると、そのまま「博多南」と字幕が切り替わり、回送列車と同じ扱いになる。


博多駅に停車中の500系。行き先標示が「博多南」となっているだけ。

 博多南線は見た目こそ新幹線と同じ構造になっているが、あくまでも「在来線の特急」という位置づけであるため、列車の移動速度は最大で時速120キロに固定されている。それでも、乗車していると博多駅から博多南駅は、わずか5分程度で着いてしまう。使用される列車は、JR西日本500系新幹線車両、またはJR西日本700系新幹線車両のどちらかになっており、山陽新幹線内の「こだま」「ひかり」号が、そのまま博多南線となって博多南駅⇔博多駅を行き来する形を採る。

おねだん

 博多南線は在来線特急という扱いであるため、乗車運賃と特急料金を足した料金が必要になる。新幹線という定義で考えれば、日本一安く乗車が可能な新幹線ということになる

駅の情報

基本データ

     

駅名標


山陽新幹線とは別ものであり、接近メロディーも「ひかりチャイム」ではない。

施設見学


駅構内。在来線と同じ扱いなのか、窓口周辺は見た目に反して、かなり狭い。みどりの窓口を併設するJR西日本直轄駅。


自動券売機は3基(うち1基は定期券発売機能付)


いずれも博多駅で乗り換える手間を省けるように、山陽・東海道・九州新幹線のきっぷを購入できる。なお、後述の自動改札機はICカードが使えそうに見えるが、在来線用のICカード(ICOCA・SUGOCA・nimoca・はやかけんetc)は使えない。気をつけて。


自動改札機は山陽新幹線と同じもの。ずっと開いている訳ではなく、列車がやって来る直前までは閉まったままになっている。


時刻表(2017年10月1日現在)。早朝だけ1時間に3~4本程度発車する以外、原則として1時間に1本。
「こだま」と同じパターンダイヤになっており、通勤・通学客に配慮した編成になっている。


自動券売機の隣に休憩室が設置されている。自販機があるが、以前はそこでKIOSKが存在していた。


博多南線ではICOCAが使えないはずなのに、自動販売機はICOCA対応。 


列車のスグそばを通る狭い通路を歩く。チョッと博多駅まで行くだけなのに、自由席が後ろにあるため、移動が大変。


改札口のそばだけ、少し通路が広くなる。


博多駅からやって来た博多南線は、博多南駅到着と引き換えに、新大阪行きの「こだま」に切り替わって、折り返し運転。


新幹線車両を間近で眺められることから、休日になると鉄道ファンが集まりやすい。

駅の近所


九州新幹線の高架下を利用して、ICOCAを活用した「タイムズ24」の駐車場ビジネスが展開されている。

 駅の周辺は、至って普通の「福岡の郊外」というイメージ。道路の上空を渡り廊下で連絡しているが、そこは那珂川市が整備した多目的施設への連絡通路になっている。列車が接近する時間帯に人が集中するが、乗り降りが終わると、あっという間に客がいなくなる。この辺は在来線と似たような印象だろう。通勤・通学目的だけではなく、新幹線を楽しむ目的でココに来ることもオススメ。

旧・那珂川町の名残


ありがとう那珂川町!さよなら那珂川町!(撮影当時)

 2018年10月1日をもって、那珂川町は「那珂川市」に昇格した。駅の近くに主要地方道・福岡早良大野城線が通過しており、博多南線の高架下で那珂川市と春日市の境目を跨ぐ。福岡県が設置したカントリーサインがあるが、訪問当時は旧・那珂川町の状態だったため、当時の町名が描かれた様子を確認できた。

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