E77九州中央道 下り行き
(嘉島JCT~山都通潤橋IC)

訪問 2024年2月15日
作成 2025年7月27日

走行記録

嘉島JCT~小池高山IC(一日平均利用台数:約3,000台)


[15-2]嘉島JCT
E77九州中央道・起点

E3九州道から山都・高千穂方面へ向けて分岐。九州の横中心部を貫く横断道路の始まりである。


分岐してカーブした後、上り方向からの入口ランプと合流する。


益城本線料金所 500m
山都通潤橋インターまでは4車線化を見越した設計にはなっているが、現状は拡幅度外視な構造で対処。
ボックス・カルバートも必要最小限の2車線分しか確保していない。


拝啓、E77九州中央道。奥深い九州山地を貫く高速道路、お付き合い宜しくお願いします。


益城本線料金所
E77九州中央道はほぼ全線無料の高速道路であるため、ココでNEXCO線の通行料を精算する。
普通車の場合、熊本インターからは440円、太宰府インターからは2,900円。


ここから無料(国土交通省管理区間)
NEXCO西日本が関与するのは益城本線料金所まで。
この先は国土交通省管理の無料自専道となる。


小池高山IC 500m
国土交通省管理区間は税金が頼りなため、維持管理は必要最小限。
正直、道路の状態はNEXCOよりも宜しくない。


[1]小池高山(おいけ-たかやま)IC


[1]小池高山(おいけ-たかやま)IC
御船町・益城町それぞれの中心部のほか、甲佐町・美里町方面はコチラへ。


山都・高千穂方面の出入口と合流する。
E77九州中央道は段階的に開通し、最初期は小池高山インター止まりだった。

[1] 小池高山IC

 

小池高山IC~上野吉無田IC(一日平均利用台数:約6,000台)


ここから設計速度80キロ(設計速度)
ここから先が事実上の無料区間となるため、途端に交通量が微増する。


全線が国道218号沿いに自専道を整備する方針になっているものの、山都通潤橋インターまでは実質的に国道445号のバイパス道路であり、道中に見られる急カーブや狭隘区間を迂回できるという側面から、一定の交通量がある。


高木トンネル(長さ:480メートル)
手前の小池高山インターからの流れで、上野吉無田インターまで上り坂が断続している。


E77九州中央道最初のトンネル。国土交通省管内で見られる幅員の広い構造をしている。


高木トンネルの真上はゴルフ場があるため、山都寄りのトンネル出入口にはフェンスが設けられている。


走行時、偶然にも博多駅と高千穂・延岡駅とを結ぶ「ごかせ号」と遭遇。
E77九州中央道が山都通潤橋インターまで延びたことで、移動時間も短縮された。


上野吉無田IC 6km 山都中島西IC 9km 山都 22km
現状は山都町役場までの距離を記している。延岡市役所までの距離に変わることに期待。


飯田山第1トンネル(長さ:290メートル)


山都町が海抜の高い山間部にあるため、カーブと急傾斜な坂道を繰り出す構造が続く。


飯田山第2トンネル(長さ:600メートル)


牧の原第1トンネル(長さ:480メートル)


牧の原第2トンネル(長さ:530メートル)


太田川橋
傾斜角度は最大4.0%にも達する。馬力の弱い軽自動車等には厳しい。


山都通潤橋インターまでは拡幅を見越した設計になってはいるが、交通量増加の期待は見込まれていない。
縮小化して完成2車線降格時でも対応できるよう、ボックス・カルバートは拡幅度外視な1+1車線分のみで対処。


上野吉無田IC 2km


上野吉無田インター手前で右カーブ。この辺は元の地形に沿って設計された。
周辺は阿蘇カルデラの流れで海抜の高い山々に覆われている。


上野吉無田IC 1km


上野吉無田IC 500m


[2]上野吉無田(うえの-よしむた)IC


[2]上野吉無田(うえの-よしむた)IC
御船町上野地区・吉無田高原はコチラへ。


ゆずり車線 130m先
ココで一旦、上り坂が終わる。


ゆずり車線ここから(ゆずり車線の距離:約750メートル)
長い上り坂に対するゆずり車線が出現するが、ガス抜き程度。

[2] 上野吉無田IC

上野吉無田IC~山都中島西IC(一日平均利用台数:約5,000台)


この先合流
上野吉無田インターの山都方面は、パッと見、片側3車線分もあるのかと錯覚する。


山都中島西IC 2km


ゆずり車線ここまで
しばらく進んでゆずり車線は終了。距離が短すぎるため、付加車線をあまり使いたがらない。


八勢川大橋
再び、上り坂。随分先の山都中島東インター付近まで続いている。


山都中島西IC 1km


山都中島西IC 500m


[3]山都中島西IC


[3]山都中島西IC
山都町北中島地区はコチラへ。
2024年2月に通潤橋インターへ延伸する前は、ココで下ろされて一般道経由で乗り継いでいた。

[3] 山都中島西IC

山都中島西IC~山都通潤橋IC


北中島橋
ココで国道445号と立体交差。嘉島JCTから山都通潤橋インターまでは、同路線に並行している。


上り坂 速度注意(最大傾斜4.0%)
山都中島東インターまで、そこそこ角度のある坂道が断続。速度低下にご注意を。


山都通潤橋インターは2024年2月に開通し、山都町(旧・矢部町)中心部へのアクセスが大幅に改善された。
通潤橋インターまで、もしもNEXCO西日本による有料道路として整備されていた場合、計画通りなら2013年度には開通していた。


切り通しと高架構造の繰り返しで、やや強引に地形を切り開いて押し通している。
用地取得や予算の都合で建設の優先順位が大幅に落され、当初計画から10年近く経過した後でようやく開通した。


上り坂 速度注意(最大傾斜4.0%)


切り通しを繰り返しつつ、時にはクランクで乗り切る。
沿線自治体の人口がそもそも少なく、観光で若干増加する程度の交通量。道中で渋滞とかは無縁に近い。


[4]山都中島東IC(高千穂・延岡方面の出入口のみ)
ここまでのインターは、新直轄方式転換後に自治体の自腹で増設されたもの。
有料道路方式だった場合、増設インターなどあり得なかっただろう。


拝啓、E77九州中央道


随所には拡幅をうかがわせる空き地が確保されており、一応は4車線化に対応はしている。
4車線拡幅は通潤橋インターまでで、その先は北方インターまで完成2車線で整備される方針。


山都通潤橋IC 6km
山都清和インターと延岡市役所までの距離が出現することに期待。


山都中島東インターの先で、再び、そこそこ厳しい上り坂へ。


19キロポスト付近を通過したあたりで、ようやく頂上に達する。


下り坂の過程で、奥手に海抜の高い九州山地がグッと広がる。


設計速度80キロ


山都通潤橋IC 2km
道の駅通潤橋 3km


山都通潤橋IC 1km
道の駅通潤橋 IC出口より800m


山都通潤橋IC 500m


[5]山都通潤橋(やまと-つうじゅんきょう)IC
道の駅通潤橋 IC出口より800m


2024年2月地点では、山都通潤橋インターを以て熊本県区間が終了し、強制的に一般道に戻される。
ランプウェイは未整備だが、高千穂・延岡方面へ延伸する際には、何らかの形で立体交差化した姿になるだろう。


国道218号と平面交差して、熊本県区間は終了。直進するとそのまま道の駅へ向かう。
左折で高千穂・延岡方面、右折で通潤橋などの山都町市街方面へ。

[5] 山都通潤橋IC

今後のE77九州中央道について


浮き島状態の高千穂・日之影道路までの計画路線

 山都通潤橋インターから先は、国道218号のバイパス道路扱いで整備される。並行する現道は、随所に急カーブや集落を通過する場面が存在し、蘇陽町の国道265号交差点付近・県境周辺・津花峠の前後区間は、特に交通に支障を来しているため、それらの抜本的な問題解消を理由に自動車専用道路を建設している。高千穂町と日之影町の境目となる雲海橋は、現状では現道活用として現行の橋梁で自専道に連絡しているが、改めて初代・雲海橋の東側に新体制の雲海橋を整備し、平面交差で対処している雲海橋交差点は立体化する見込み。

 蘇陽・五ヶ瀬西インターが開通した暁には、宮崎県で最も到達が困難とされる椎葉村へのアクセスが大きく改善されるため、その辺にも注目したい。

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