E56中村宿毛道路 下り行き
(四万十IC~宿毛和田IC)
訪問 2025年1月1日
作成 2025年1月13日
走行記録
[26]四万十IC E56中村宿毛道路・起点
旧・中村市中心部に程近い四万十インターから、E56中村宿毛道路はスタート。
長いランプウェイの道中で、左手に国土交通省の出先機関(中村河川国道事務所)が見える。
その気になれば料金所を設置可能な空き地が広がっているが、どうなんでしょう?
拝啓、E56中村宿毛道路。東側にある「E56高知道」とは別物なんですね?
2025年1月現在では、そのまま右にカーブして宿毛方面の本線に入り込む。
将来的には立体化した上で、須崎・高知方面に延伸する見込み。
新四万十川橋(しんしまんとがわばし / 橋の長さ:697m)
直角に曲がってスグ、新四万十川橋へ。
下り方向ランプウェイの一部増築を見越しているため、四万十インター合流地点に限り、幅員がやや広い。
新四万十川橋(橋の長さ:697メートル)
言わずと知れた「日本三大清流」の一つであり、高知を代表する一級河川。
四万十インター付近は限りなく太平洋に近く、流れも穏やかで透き通っている。
坂本トンネル(長さ:152メートル)
E56中村宿毛道路は時速80キロ設計だが、トンネル内はある程度幅員に余裕を持たせている。
香山寺トンネル(長さ:1,387メートル)
E56中山宿毛道路最長トンネル
坂本トンネルを過ぎると、E56中村宿毛道路では最長となる香山寺トンネルを潜る。
「四万十市の三重塔」とされる香山寺と、その周辺公園の真下を貫いている。
具重トンネル(長さ:127メートル)
3つのトンネルが近接しているため、実質的には約1.8km近くもトンネル内を通過する形に。
トンネルを抜けると高架区間へ。
平田インターまでは、並行して四万十川の支流・中筋川と何度も立体交差し合う。
四万十川からの堆積によって形成された中村平野を、高架構造で貫く。
集落が多く、カーブが点在している国道56号現道及び、くろしお鉄道と異なり、E56中村宿毛道路は南側を旋回する。
間IC 2km
間インターまでの道中で、一般県道・中村下ノ加江線とインターアクセス道路の市道が、本線の脇を並走する。
南側に旋回する経路だが、その割に山裾に沿っているため、結局は現道同様、カーブがやたら目立つ。
間IC 1.2km
浅村高架橋
間IC 500m
[27]間(はざま)IC
[27]間(はざま)IC
旧・中村市の西側地域(江ノ村地区など)はコチラへ。
E56中村宿毛道路のインター番号は、四万十インター以東の四国横断道からの連番扱いとなっている。
[27] 間IC
拝啓、E56中村宿毛道路。
間高架橋
次の平田インターまでは山間部を貫くため、中村平野から少し距離を置く。
平田IC 6km 宿毛 16km
高知県庁交差点から120キロ
2025年1月現在では、E56中村宿毛道路のキロポストは、高知県庁前の交差点からの距離を活用している。
あすかさんの話「宿毛和田インターまで延伸してるのに、そこまでの距離は無視かよ!」
間トンネル(長さ:436メートル)
追越車線 1.8km先
江の村第1高架橋
平田インターの手前までは、北寄りの空き地を活用して4車線化できる構造になっている。
とはいえ、渋滞とは無縁であることや、近年の付加車線増強により、必要性はやや薄れつつある。
西の谷高架橋
車間距離確認区間(設計速度80キロ)
ここから追越車線(追越車線の距離:約4,000メートル)
写真の場所から平田インター先までの約4kmで、一時的に追越車線が出現する。
E56中村宿毛道路では唯一、国道56号全体を見ても数少ない追越車線。大切に使いたい。
2025年1月訪問時は車線減少していた頃の痕跡が残されていた。
2005年に江ノ村~九樹地区の4車線化工事が施されている。
平田IC 2km
右手に土佐くろしお鉄道のアーチ橋と高架橋がチラッと見える。
交通の便が悪い四万十市と宿毛市を高速鉄道で結ぼうとするも、その後は【お察し下さい】。
平田IC 1km
この付近は軟弱な地盤なのか、コンクリート舗装で対処。
平田IC 400m
[28]平田IC
[28]平田IC
宿毛市東部の郊外・平田地区はコチラへ。
[28] 平田IC
車線減少 走行注意 左へ
平田インターを過ぎると、そのまま追越車線が消滅。
拝啓、E56中村宿毛道路。
ここから対面通行(完成2車線)
コスト削減のため、ここから先の四国横断道は、再び完成2車線に降格。
平田高架橋
ここで中筋川・国道56号現道と立体交差。
宿毛市内に入ると中村平野から離れ、港町・宿毛へ向けて急峻な谷間を通る。
平田インターまでは坂道は抑制されていたが、宿毛和田インターまでの道中は容赦しない。
一部区間はコンクリブロックによる中央分離措置が施されている。
完成2車線に降格した以上、全ての場所にコンクリブロックを置いて頂きたいもの。
宿毛和田IC 5km 宇和島 74km
急傾斜な坂道が続くが、ゆずり車線などによる分散措置は一切ない。
ここから対面通行(ワイヤーロープ簡易分離措置)
どういう基準でワイヤーロープとコンクリブロックで対面安全対策を行っているのだろうか。
寺山トンネル(長さ:485メートル)
山間部に寄り添うように自専道を貫いているが、対する現道も限られた平地に民家が密集している。
E56中村宿毛道路が繋がる前は、そうした狭隘な場所を地元車・中長距離利用者が使うため、事故の懸念があった。
宿毛和田IC 2km
宿毛和田IC 1km
宿毛和田IC 600m
和田トンネル(長さ:161メートル)
2025年1月現在、高知県内の高速道路では最も西に位置するトンネル。
宿毛和田インター以降が事業化されたとはいえ、ココが最西端という状況は当面続く。
[29]宿毛和田IC
[29]宿毛和田IC
2025年1月現在では、高知県内の高速道路はココが最西端となる。
将来的には「宿毛内海道路」として宿毛市街を通り、峠を越えて愛媛県愛南町へ延伸する方針。
E56中村宿毛道路・終点
国道56号現道と合流し、E56中村宿毛道路は終了。
右折すると宿毛市街・大月町・土佐清水・愛南町・宇和島方面へ向かえる。
[29] 宿毛和田IC
この先の四国横断道について
あすかさんの話「どう見ても津波対策を意識した宿毛港ルートだね!」
宿毛和田インターから宿毛港を経由して、愛媛県南宇和郡愛南町の一本松インターまで向かう経路は、「E56宿毛内海道路」として整備。ルートマップを見ても分かる通り、宿毛市街・宿毛新港そばを通過するのは、住人達の生活や水産業に対するアシストもあるが、何よりも南海トラフ沖地震発生と共に起きうる巨大津波への対策としての側面が強く滲み出ている。宿毛新港から先の県境は、リアス式海岸特有の出っ張った山々をトンネルで貫き、内陸部で緩傾斜地と盆地で形成された、愛南町発足前の旧・一本松町に向かう。
新規事業化は2022年度から2024年度にかけて二度行われ、現在は一本通しで宿毛市と愛南町内を縦断する自動車専用道路(四国横断道)の計画・整備が進められている。
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