E10・E78東九州道あれこれ

作成 2021年7月20日

スペックデータ編

E10・E78東九州道の設計速度


E10・E78東九州道の設計速度

系統 事業名 起点 終点 主な通過点 設計規格 設計速度 車線数 道路管理者 備考
E10 高速自動車国道
東九州自動車道
(北九州JCT~みやこ豊津IC)
北九州市 京都郡みやこ町 京都郡苅田町
行橋市
第1種第2級 時速100キロ 4車(暫2) 西日本高速道路
(NEXCO西日本)
 
国道10号椎田道路
(みやこ豊津IC~椎田南IC)
京都郡みやこ町 築上郡築上町   第1種第3級 時速80キロ  
高速自動車国道
東九州自動車道
(椎田南IC~宇佐IC)
築上郡築上町 宇佐市 豊前市
中津市
第1種第2級 時速100キロ  
国道10号宇佐別府道路
(宇佐IC~速見IC)
宇佐市 速見郡日出町 杵築市 第1種第3級 時速80キロ  
高速自動車国道
九州横断道・長崎大分線
速見支線 /
東九州自動車道
(速見IC~日出JCT)
速見郡日出町 速見郡日出町   4車 ・2015年3月1日に豊前インターから宇佐インターまで繋がった際は、「通称名」として速見インターから日出JCTを「東九州自動車道」と案内していた。
・2018年8月5日より正式に「E10東九州道」所属に変更。
高速自動車国道
九州横断道・長崎大分線 /
東九州自動車道
(日出JCT~大分米良IC)
速見郡日出町 大分市 別府市 ・2018年8月4日までは大分自動車道名義。
高速自動車国道
東九州自動車道
(大分米良IC~北川IC)
大分市 延岡市 臼杵市
津久見市
佐伯市
第1種第2級 時速100キロ 4車(暫2) 西日本高速道路・
国土交通省
・大分宮河内インターから北川インターまでは暫定2車線(一部で拡幅工事実施中)。
・佐伯インターから北川インターまでは国土交通省管理の無料自専道。
国道10号延岡道路
(北川IC~延岡南IC)
延岡市 延岡市   国土交通省
(西日本高速道路)
延岡JCTから延岡南インター間は、中型車以上の生活道路乱入を抑制させることを理由に、特定条件下のもとで通行料を徴収する方針になっており、実質、有料道路となっている。
国道10号延岡南道路
(延岡南IC~門川IC)
延岡市 東臼杵郡門川町   第1種第3級 時速80キロ 西日本高速道路
(NEXCO西日本)
中型車以上の生活道路乱入を抑制させるための交通政策を実施。
高速自動車国道
東九州自動車道
(門川IC~清武JCT)
東臼杵郡門川町 宮崎市 日向市
児湯郡都農町
児湯郡高鍋町
西都市
宮崎市
第1種第2級 時速100キロ  
E78 高速自動車国道
東九州自動車道
(清武JCT~日南東郷IC)
宮崎市 日南市   西日本高速道路・
国土交通省
清武南インター以南は国土交通省管理の無料自専道。
国道220号日南・志布志道路
(日南東郷IC~志布志IC)
日南市 志布志市 串間市 第1種第3級 時速80キロ 2車 国土交通省 「日南・志布志道路」は総事業の名称で、線区ごとに個別の事業名が定められている(「油津・夏井道路」など)
高速自動車国道
東九州自動車道
(志布志IC~隼人東IC)
志布志市 霧島市 曽於郡大崎町
鹿屋市
曽於市
第1種第2級 時速100キロ 4車(暫2) 国土交通省・
西日本高速道路
・末吉財部インターから西側はNEXCO西日本管理の有料道路。
国道10号隼人道路
(隼人東IC~加治木IC)
霧島市 姶良市   第1種第3級 時速80キロ 西日本高速道路  
E3 高速自動車国道
九州縦貫道鹿児島線
(加治木IC~加治木JCT)
姶良市 姶良市   第3種第4級 時速40キロ 4車 ・元からある加治木インターに対し、隼人道路と直結させたもの。ランプウェイ扱いなため、設計規格もランプ部のスペックに合わせている。
・加治木インターそのものはE3九州道所属。
高速自動車国道
九州縦貫道鹿児島線
(加治木JCT~鹿児島IC)
姶良市 鹿児島市   第1種第3級 時速80キロ 上位路線のE3九州道と重複しており、この区間にはE78東九道の案内はない。

 殆どの部分で最初から時速100キロでの走行を担保した設計になっており、現段階では暫定2車線で運用されている場所も、4車線化した際には、かなりゆったりとした移動が出来るように考慮されている。時速80キロ設計なのは、E10・E78東九州道に並行する国道バイパス(椎田道路・宇佐別府道路・延岡南道路・日南志布志道路・隼人道路)と、旧・大分道に相当する速見インターから大分米良インターまでの区間に限定されている。

誘致に関する話

E10・E78東九州道の「ご先祖様」があるって、ホント?

延岡南道路も参照

 1991年に開通した延岡南道路が、「ホントの」E10東九州道初開通区間。延岡に高速道路を誘致するため、建設省と日本道路公団の「奇策」で誕生した、曰く付きの有料道路である。

SA・PA少なすぎない?

 無料区間では本線上にSA・PA誘致をするだけの余裕が無く、有料区間でも民営化に伴うコスト削減を理由に慎重姿勢になっており、西側の九州道と比べると、恐ろしい程に少ない(福岡県:2カ所、大分県:暫定3カ所、宮崎県:2カ所、鹿児島県:1カ所)。無料区間では、インターチェンジそばの道の駅などで。

 なお、別府市にある別府湾SAは、宇佐インター以北と大分米良インター以南が一本化された後も、しばらくの間は旧・大分道のサービスエリアとして運用され続けてきた。しかしながら、高速道路ナンバリングの適用にあたって整合性が合わなくなったため、2018年8月5日の別府湾インター増設開業と同時に、E10東九州道のサービスエリアに所属を変更。これにより、一応はE10・E78東九州道にもサービスエリアが存在する事になる。

日出JCTから大分米良インターは、どうして「飛び地」だったの?

 前述の理由同様、元々は大分自動車道として開業したため。別府湾インターのフルインター化に併せ、所属路線をE10東九州道に「鞍替え」させた。

 但し、この区間における「本来の法律上の路線名」は「九州横断自動車道 長崎大分線」となっており、E10東九州道としては九州横断道と重複していることになる

大分インター近くの連続急カーブ

 最初の計画段階では大分インターの近所に大分本線料金所を設置し、その先で一般道と直通する形で終点とする形になっていた。その後、大分米良インターがある国道10号大分南バイパスとの直通が必要になったことから、本線料金所の建設を行わず、現在の場所に大分インター料金所を設置する形で移設。料金所予定地はNEXCO西日本の管理用施設となり、無理やり計画を変更したが故に急カーブが連発する事態になっている。

宇佐別府道・(旧)大分道の所属とインター番号の関係


インターチェンジ番号の変遷

清武~末吉財部は、どうしてあんな遠回りなルートを辿るのか?

 清武JCTから末吉財部インターは、大隅地方を大きく縦断するかのごとく、日南・串間・志布志・鹿屋を経由する遠回りなルートを辿る。この背景には、1987年まで存在していた国鉄大隅線が廃止されたため、その代替交通手段の一つとして、鹿屋市をはじめとする沿線自治体がE78東九道の誘致を行うことで「バーター」と見なしたからである。都城市と志布志市を結ぶ地域高規格道路「都城志布志道」も、ルートは異なるが、旧・国鉄志布志線とほぼ同位置を経由している。

広瀬川第2橋は、一度、造り直されている。

  過去に何度かヒビ割れや地盤沈下が起きて、再設計が生じている。

国分インターの上り方向標識は、何度か更新されている。


国分IC(1km手前標識)の歴史

E10/E78東九州道と立体交差する鉄道路線

参考文献:

[E10][E78] 東九州道

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