山陽新幹線 新山口駅
訪問 2025年7月14日
作成 2025年8月2日
山陽新幹線 新山口駅(新幹線口)
新山口(しんやまぐち)駅は、山口市小郡令和1丁目に設置されている、山陽新幹線の駅。山口市と合併する前の旧・小郡町に設けられており、2003年9月末までは「小郡駅」と呼ばれていた。
山陽本線・山口線・宇部線と接続しており、山口県庁などの山口市中心部、及び、工業都市である宇部市街方面への乗換駅となっている。
駅の情報
前述の通り、元々は旧・吉敷郡小郡町に設置されていたため「小郡駅」と名乗っており、新幹線開業後も幾度となく改名の議論が出ては、廃案となる状況が続いていた。しかし、平成の大合併で旧・小郡町が山口市に編入される状況になったことや、最速特急「のぞみ」が停車するにあたり、JR側からも新山口駅に改称するように意見が出たことなどから、状況に合わせる形で2003年10月1日のダイヤ改正で現在の駅名に変更された。
改名からしばらくは旧来の駅舎がそのまま残るなど、旧・小郡駅特有の昭和の雰囲気が色濃く残っていたが、2012年から段階的に駅舎の改築作業が実施され、2018年に駅周辺事業も含め、現代的で開放的な県都・山口に相応しい駅舎に生まれ変わった(新幹線側は構内の一部のみ改修)。これにより、旧・小郡駅時代の面影は殆ど消えている。
秋芳洞・湯田温泉の白ウサギ・夏みかん・SLやまぐちが背後に描かれている。
2025年7月14日訪問(MV50型感熱式端末発券)
※在来線側と同様
※在来線側と同じ
施設見学
新幹線改札口と南北自由通路に相当する部分は、在来線と共に駅舎の増改築事業が実施された。
これにより、旧・小郡駅時代の面影はほぼ消えている。
南口階段のスグ隣に新幹線改札口が設置。
この反対側には山口銘品館(おみやげ街道)があり、山口土産が充実する。
新幹線改札口の隣に新幹線用のきっぷうりばが設置。
県都・山口の玄関口だけあり、みどりの券売機・券売機プラスを大量に設けている様子が窺える。
みどりの券売機・券売機プラスの隣には、山口県内では指数本しかないみどりの窓口が設けられている。
心ないイコ駅長「でも、いつかは窓口潰して券売機プラスに置き換えるんでしょ?」
自動改札機は出入口それぞれ3基ずつ設置。改築前はどのような姿をしていたのかな?
改札内コンコースを眺める。
突き当たりに新幹線改札内のおみやげ街道(セブンイレブン)が設置。
増改築が行われる前は旧・デイリーインの他に、ホーム上にもKIOSKが設けられており、それを集約した格好である。
おみやげ街道の隣はトイレと待合室がある。
増改築に伴って改札内コンコースは現代的な駅舎に生まれ変わった。
……が、よく見ると、昔の国鉄時代の面影がチラホラ。
駅の西寄りは、エスカレーター方式で運用されている。
ホームに設けられた待合室は、概ね中程にある。
外装を現代風にしたのは改札内周辺だけで、ホームは昔の国鉄時代のものがそのまま残る。
11番のりばから博多・鹿児島中央方面を眺める。2面2線の相対式ホーム。
駅の前後区間はトンネルで覆われているが、そこまでは少し距離がある。
こちらは広島・新大阪方面。
真ん中2線は通過列車用であり、当駅に停まらない列車は遠慮無くぶっ飛ばす。
通常の新幹線改札口とは別に、在来線へそのまま乗り換えが可能な改札口が脇に設けられている。
改築前も在来線と新幹線を行き来可能な連絡通路・改札口はあったが、今とは異なる場所にあったとされる。
乗り換え改札口に設けられたみどりの券売機は、1基のみ。
一応ながら、改札前にみどりの窓口が設けられており、当日分の乗車券を購入できる。
心ないイコ駅長「でも、いつかはココも券売機プラスに変えるんでしょ?」
新幹線乗り換え改札口から在来線側に入ると、長い連絡通路と接続する。
なお、山口線・宇部線は交通系ICカードが利用できないため、改札口隣の券売機で有効な乗車券を事前に購入する必要がある。
増改築が行われる前は、1階部分にお土産コーナー等が設けられていた。
お土産店は2階の「山口銘品蔵」「おみやげ街道セブンイレブン」に集約されたが、居酒屋は移動することなく現存している。
集約に合わせ、1階部分はハートインと駅レンタカーのみ残り、他は全て移動・撤退して抜け殻状態に。
かつては大量にあった山口土産店も、今じゃご覧の通りに殺風景な国鉄時代の駅構内が寂しく残る。
駅の近所
新幹線駅周辺は、後の都市開発でビジネスホテルなどが続々進出。「ここだけ」都会っぽく見える。
戦前の俳人・種田山頭火の銅像。新幹線口付近に展示されている。
KDDI維新ホール(北口最寄り)
北口周辺の繁華街
山口市と合併する前の旧・小郡町は、古くから旧山陽道における宿場町だった地域であり、鉄道開業後は山口線・宇部線との接続も兼ねた周防地域における交通の要衝として発展してきた。そうした交通の利便性を活かして商業施設が数多く進出し、駅周辺は大都会並の高層ビルや繁華街・ビジネスホテルなどが乱立している。但し、あくまでも山口市の玄関口としての側面が強く、北口と南口周辺の都市化・バイパス道路整備箇所を除けば、辺り一面は田園風景が広がっている。
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