今宿バイパス全線開通(今更)

作成 2019年12月17日

今宿バイパスの「酷道」が解消

国道202号 国道497号 今宿道路
(国土交通省 九州地方整備局 福岡国道事務所)


今宿バイパス側道部開通(リニューアル)の説明図(福岡国道事務所HPより引用)

 福岡市の福重JCT~糸島市二丈福井地区を結ぶ今宿バイパスのうち、一般部に相当する有田中央交差点~真方交差点までの区間が、2019年1月27日に開通した。

 正確に言えば、該当区間は以前からも暫定ながらも開業はしていたが、設計がかなりザツでアップダウンが極端に酷く、とても幹線とは言えない「酷道」の状態だったことから、今回は開通というよりかは「リニューアルオープン」としての側面が大きい


よっしゃあ!一般部が一応、全線開通だ。

 一般部の再整備にあたり、従来と異なるところがいくつかある。有田中央交差点~前原ICアクセス道路までの区間は、福岡市方面から続く一般部の設計と同様、完成2+2車線(片側2車線)で建設されているが、前原ICアクセス道路~真方・東交差点までの区間は、本来の計画通りに片側1車線+歩行者通路で対応している。東交差点でプッツンと切れている西九州道も、将来的には側道部に「片側1車線・歩行者通路の一般道路」を整備することになっている。何だか並行するJR筑肥線と似てますね(筑前前原までは複線、そこから唐津方面は単線)


前原ICより先は、片側1車線+歩行者通路で「完成」。以前の極端なアップダウンは排除されている。

 また、有田中央交差点~前原ICアクセス道路までの区間は、歩行者通路とは別に「自転車専用道路」も確保されている。国土交通省が実施する、自転車・原付の安全通行を担保するための政策に基づいて導入されたモノで、理論上は自転車と歩行者が同一場所でダブルブッキング→衝突事故が起きるのを回避することは可能になる。実際には「ここは歩行者・ここは自転車」という標識や案内は殆ど見かけなかったため、よく知らないと「え?どっちさん通りゃよかと?(汗」となる恐れもある。


左側の通路が歩行者、区切りを経て右側が自転車通路。

 再整備に合わせて前原本線料金所もリニューアルされ、以前は料金所の隣に設けられていた自動販売機コーナー(ミニPA)は、側道整備に伴って廃止された。その代わり、料金所事務室も側道部に移動したため、その気になれば事務室隣の駐車場から、本線料金所を含めた西九州道の本線をジカに見学できるスポットになった。オススメはしない。


前原本線料金所。すっご~い

今後の西九州道(前原・二丈~二丈鹿家)の整備に期待

 残る東交差点~二丈IC(上深江交差点)も、側道整備と思わしき光景がチラホラとは目に付くモノの、この区間はどのようにして西九州道本線と一般部再整備を行うかは、現段階では曖昧。高架構造で整備すると書いてある資料もあれば、東交差点~上深江交差点をそのまま自専道に転換と書いてある資料もあるなど、具体的な整備計画は不明。もういっそのこと、今ある東交差点~上深江交差点を、無理やり自専道に昇格させてしまえばOKとしか思わんのですが、まあ、この辺はどうなるのやら。

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