福岡県内の「平成に誕生した国道」を振り返る(1) 国道495号

作成 2018年7月10日

 【基本情報】

 福岡県北九州市若松区と福岡市東区を結ぶ国道。若松区にあるJR若松駅前から響灘沿いを経由した後、芦屋町で航空自衛隊基地・競艇場近くに出た後、三里松原沿いを走行し、峠を越えて宗像市の道の駅・宗像大社を通り、福津市の旭橋交差点から終点の福岡市東区に至る。

国道昇格後の扱い

いわゆる「国道3号」の路地裏道路


鹿児島本線・九産大前駅より、宗像・若松方面を眺める


SUGOCAカエル「昔、ここは国道3号だったんだよね」

 地図上で見ると「何だか国道3号の裏道って感じがするなぁ……」とか「東区の九産大前や和白は、どこかしら昔の国道3号に似ているなぁ……」と思う人もいるだろう。元々は福岡県道63号若松芦屋線・福岡県道26号北九州芦屋福岡線と呼ばれていた2つの県道が合体し、63号全域と26号の芦屋町~福岡市までの区間を国道に鞍替えしたもの。また、旭橋交差点~終点の香椎までは昔の国道3号を福岡市・福岡県に譲渡する形で国道495号に転換しており、前半パートは昔の県道、後半は「用なしになった払い下げ物件」によって成立している

 1980年代にかけて東側を走る岡垣・宗像・香椎バイパスが開業しており、それに伴って1993年の官報によって、建設省が二重管理していたものを、福岡県と福岡市との協議の上で旧道を譲渡して今の形になっている。今年、事業化から50年以上もかけてやっと完成したとされる博多バイパス(東区~博多区)が開通したことで、現在でも博多の街を通過する旧道の行方がどうなるか気になる所だが、国土交通省の方針では「何らかの形で移管する」という方向になっている。恐らくは、現在の国道495号の終点である香住ヶ丘ではなく、博多駅そばの東比恵交差点まで延長するのではないか。

 国道495号の「前半」となる芦屋町のジグザグ区間に関しては、芦屋町と福岡県で折り合いがついてジグザグ酷道は解消されたが、「後半」の旧・国道3号はさらなる延伸(と言うよりか、払い下げ物件の拡大化)が期待される。政治的な要素が極めて強い国道495号は、平成になって導入された「合理化」の境地に立った路線なのかもしれない。 

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