E35西九州道あれこれ
作成 2023年11月27日
E35西九州道に関する補足説明。
事業名 | 起点 | 終点 | 設計規格 | 設計速度 | 車線数 | 道路管理者 | 備考 |
福岡高速5号線 | 福岡市博多区 (月隈JCT) |
福岡市西区 (福重JCT) |
第2種第1級 | 80キロ | 4車線 | 福岡北九州高速道路公社 | 福岡高速環状線の一部であり、標識や地図では都市高速として案内される。 |
福岡前原道路 | 福岡市西区 (福重JCT) |
福岡県糸島市 (二丈IC) |
第1種第2級 第1種第3級 |
100キロ~ 80キロ |
4車線 | 福岡県道路公社・ 国土交通省 |
東交差点から二丈インターは未整備。完成後に有料化するかどうかは、2023年現在では未定。 |
今宿バイパス | 福岡県西区 (外環西口交差点) |
福岡県糸島市 (二丈福井ランプ) |
第3種第1級 第3種第2級 |
60キロ | 4車線/ 暫2線/ 2車線 |
国土交通省 | ・起点から東交差点まではE35西九州道自専道と並走。 ・東交差点以西は既存の一般道路を2車線に減らし、その部分に自専道を整備。 ・二丈インター以西は既存の一般道路を4車線化(コントロール・ポイント設置で分離化)。 |
二丈浜玉道路 | 福岡県糸島市 (二丈福井ランプ) |
佐賀県唐津市 (二丈鹿家IC) |
第3種第2級 | 60キロ | 暫2線 | ・E35西九州道の現道活用区間。 ・本当の終点は佐賀県唐津市浜玉町にある国道323号交差点だが、県境寸前で自専道区間が分離する。 ・今宿バイパスの二丈以西を含めた、当該路線に並行するE35西九州道本線の新設は未定。 |
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唐津道路 | 佐賀県唐津市 (二丈鹿家IC) |
佐賀県唐津市 (唐津IC) |
第1種第2級 | 100キロ | ・時速100キロ設計だが、二丈鹿家インターから浜玉インターまでは時速70キロ規制。 | ||
唐津伊万里道路 | 佐賀県唐津市 (唐津IC) |
佐賀県伊万里市 (伊万里中木須IC) |
第1種第3級 | 80キロ | |||
伊万里道路 | 佐賀県伊万里市 (伊万里中木須IC) |
佐賀県伊万里市 (山代久原IC) |
2車線 | ||||
伊万里松浦道路 | 佐賀県伊万里市 (山代久原IC) |
長崎県松浦市 (松浦IC) |
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松浦佐々道路 | 長崎県松浦市 (松浦IC) |
長崎県北松浦郡佐々町 (佐々IC) |
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佐々佐世保道路 | 長崎県北松浦郡佐々町 (佐々IC) |
長崎県佐世保市 (佐世保中央IC) |
暫2線 | 国土交通省・NEXCO西日本 | 4車線化事業完成後はNEXCO西日本管理の有料道路に転換される見通し(最初からETC専用道路)。 | ||
佐世保道路 | 長崎県佐世保市 (佐世保中央IC) |
長崎県佐世保市 (佐世保大塔IC) |
NEXCO西日本 | 4車線化事業を実施中 | |||
武雄佐世保道路 | 長崎県佐世保市 (佐世保中央IC) |
佐賀県武雄市 (武雄南IC) |
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九州横断道・長崎大分線 | 佐賀県武雄市 (武雄南IC) |
佐賀県武雄市 (武雄JCT) |
4車線 | E34長崎道の武雄南インター・本線料金所までのアクセス道路。標識上は「E35西九州道」と案内。 |
本来のE35西九州道は国道497号という扱いだが、国土交通省が機械的に割り当てた「高速道路ナンバリング」は「E35」。これは並行する国道の番号が「202・204・35+497」と同一路線で複雑に入り組んでいることから、規定に基づき「出来るだけ2桁台に抑え、最も番号が小さい路線を割り当てる」という方針が採られたため。
ちなみに武雄佐世保道路も、1988年~1990年の開通当初は国道35号バイパスとして運用していたが、1993年の道路法改正で国道番号の整理・追加が実施された際、現在の国道497号に鞍替えし、現在に至る。
一般論として、福重JCT~二丈浜玉道路の起点となる二丈福井地区までの区間は「今宿バイパス」と呼ばれており、このうちの自専道区間は「福岡前原道路」という名前で運用されている。元々は並行する国道202号旧道(JR筑肥線沿い)の狭隘・混雑を解消させることを理由に1970(昭和45)年度から事業化・建設が始まったが、1987年にE35西九州道が追加指定されると、区画を含めた計画変更を何度か余儀なくされ、段階的に一般部と自専部の組み合わせで唐津へ延伸させるという、かなりチグハグした道路となった。
一般部は事業変更で「一旦は完成したが、再び "未成線"」に、自専部は未だに「未成線」のままとなっている。
技術的に不可能ではない。どうしても自動車専用道路に転換するならば、下記のようにすればいい。
但し、この方法を実施する場合は法律上の解釈や多大な建設費が必要になるため、もしも実施する場合は沿線自治体や利用者に丁寧な説明が必要になる(一般論)。
福岡前原道路の今宿インターから福岡高速・拾六町インターへ向かう場合、ETCの場合であればそのまま料金所を通過して構わない。一方、現金の場合で拾六町インターに下りる場合、そのままでは周船寺インターからの距離で算出されるため、価格が普通車150円という状態で請求される。そのため、拾六町インターで退出する意思がある場合は一般レーンで停車した後で通行券を発券し、料金所の自動精算機で通行券を挿入して料金調整をしてもらう必要がある(価格は100円)。
福岡前原道路・佐世保道路・武雄佐世保道路の3路線は、福岡県道路公社とNEXCO西日本の2社局が管理する有料道路。いずれも高速自動車国道に見られる対距離別制ではなく、1区間単位で通行料を徴収する「区間別料金制」が採用されている。このため、高速自動車国道(E3九州道・E34長崎道など)と比べると総じて通行料が高く設定されているはずだが、佐世保道路に至っては1回150円(普通車)と極端に安く設定されていたりと、路線ごとにバラツキがある。
また、NEXCO線ではETC時間帯割引・多頻度割引が適用されるのに対し、福岡県道路公社が管理する福岡前原道路では特にETC利用客向けの割引が存在しない(ETCマイレージポイントを活用した無料通行分の差し引きは可能)。
佐々インターから佐世保大塔インターまでの4車線工事が完了する暁には、2024年現在で無料となっている佐々インターから佐世保中央インターまでの区間も、特定の走行を行った場合に限り、通行料を徴収する(事実上の有料化)。
二丈浜玉道路は、以前は有料道路だったが、2013年4月1日をもって無料化。福岡県・佐賀県どちらも償還がスムーズに進んでおらず、償還満了直前で直接・間接的に自腹で負担する形で今に至る。
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