E9山陰道あれこれ
作成 2021年5月13日
補正 2025年10月10日

E9山陰道に関する各補足事項・雑学など。
| 区分 | 路線名 | 線区 | 通行料 | 設計規格 | 設計速度 | 車線数 | 記事 |
| 国道9号 | 鳥取西道路 | 鳥取~青谷 | 無料 | 第1種第2級 | 時速100キロ | 完成4車線 (暫定2車線) |
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| 青谷・羽合道路 | 青谷~はわい | ||||||
| 北条道路 | はわい~大栄東伯 | ||||||
| 東伯・中山道路 | 大栄東伯~赤崎中山 | ||||||
| 中山・名和道路 名和・淀江道路 |
赤崎中山~名和 | ||||||
| 米子道路 | 名和~米子東 | ||||||
| 米子東~米子西 | 第1種第4級 | 時速60キロ |
| 区分 | 路線名 | 線区 | 通行料 | 設計規格 | 設計速度 | 車線数 | 記事 |
| 国道9号 | 安来道路 | 米子西~東松江 | 有料 | 第1種第3級 | 時速80キロ | 完成4車線 (暫定2車線) |
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| 松江道路 | 東松江~松江玉造 | 無料 | 完成4車線 | ||||
| 高速自動車国道 | 中国横断自動車道 尾道松江線 |
松江玉造~宍道JCT | 有料 | 完成4車線 (暫定2車線) |
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| 山陰自動車道 | 宍道JCT~出雲 | ||||||
| 国道9号 | 出雲・湖陵道路 湖陵・多伎道路 多伎・朝山道路 朝山・大田道路 大田・静間道路 静間・仁摩道路 仁摩・温泉津道路 福光・浅利道路 |
出雲~浅利 | 無料 | ||||
| 現道活用区間(島根県道302号浅利渡津線・国道9号江津バイパス) | |||||||
| 国道9号 | 江津道路 | 江津~浜田JCT | 有料 | 第1種第3級 | 時速80キロ | 完成4車線 (暫定2車線) |
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| 高速自動車国道 | 中国横断自動車道 広島浜田線 |
浜田JCT~浜田 | |||||
| 国道9号 | 浜田道路 浜田・三隅道路 三隅・益田道路 益田道路 |
浜田~須子 | 無料 | ||||
| 国道191号 | 益田西道路 | 須子~戸田 | 完成2車線 | ||||
| 益田・田万川道路 | 戸田~田万川 | ||||||
| 区分 | 路線名 | 線区 | 通行料 | 設計規格 | 設計速度 | 車線数 | 記事 |
| 国道191号 | 益田・田万川道路 | 戸田~田万川 | 無料 | 第1種第3級 | 時速80キロ | 完成2車線 | |
| 木与防災 | 阿武町宇田~ 阿武町木与 |
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| 大井・萩道路 | 大井~萩 | ||||||
| 萩・三隅道路 | 萩~三隅 | 完成4車線 (暫定2車線) |
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| 三隅・長門道路 | 三隅~長門湯本温泉 | 完成2車線 | |||||
| 国道491号 | 長門・俵山道路 | 長門湯本温泉~俵山北 | |||||
| 俵山・豊田道路 | 俵山北~豊田 |
高速自動車国道として開通している松江玉造インターから出雲インター以外の場所は、全て国道のバイパス道路。細かく見ると、
といった構成をしている。純粋な「高速自動車国道・山陰自動車道」と呼べる場所は、宍道JCTから出雲インターまでの約4.5%の部分だけ。山陰地方の人口及び、切実な経済事情を物語る。
多くの場所が国土交通省(一部は島根県)による整備・管理により、無料化されている。但し、下記の路線はNEXCO西日本が管理する有料道路となっている。
いずれもETC割引制度が存在し、時間別・乗り継ぎ補正がそれぞれ設けられている。
【通行料の一例】(普通車)
中間点の安来インターを軸に、東西で通行料が異なる区間料金制を採用している。
【通行料の一例】(普通車)
この部分だけ利用する場合、どのコースを辿っても普通車の通常料金は1,100円以内で完結する。
【通行料の一例】(普通車)
E74浜田道(高速自動車国道)を跨いで通行する場合は、江津道路と高速自動車国道は別にして算出する(高速自動車国道の共通料金制度・距離別・遠距離逓減補正は行わない)。
特に鳥取県米子市から島根県出雲市の道中で目立つ。E9山陰道の大部分が無料自専道として整備されるのに対し、米子西インターから出雲インターまでは、途中にNEXCO西日本が管理する有料道路が混在している。単に建設のプロセスが異なっていることが原因で、現在の米子道路・松江道路が純粋な一般道路のバイパスとして建設省(国土交通省)が整備したのに対し、安来道路・高速自動車国道(玉造~出雲)は日本道路公団・NEXCO西日本が整備したためである。
無料と有料がゴチャゴチャになっているため、無料区間では国道9号のバイパスとして誰もが利用する一方で、有料区間は遠方客が主体となって急ぎで利用するという形で棲み分けされている。


無料区間の自専道における、案内標識の標準レイアウト。
基本的にはコレだが、場所によっては微妙にデザインが異なるモノもある。

有料は「緑色塗りつぶし」、無料は「白色塗りつぶし」で区別。
前述の通りに米子市から松江市までのE9山陰道は、元々が一般道路として開通した経緯から、標識のレイアウトやデザインがメチャクチャだった。こうした事態を回避するため有識者会議を経て、2007年3月頃からE9山陰道の出口標識・入口標識を共通化。2007年4月以降に開通した区間も、基本的にはこのデザインで案内している。
ただ、無料区間における「次は○○インター」の案内は地域差があり、東伯・中山道路(大栄東伯インターから赤碕中山インター)などでは次のインターチェンジ案内ではなく、シンプルに「無料区間」のみ掲載するなど、完全に一致させているとは限らない。また、NEXCO西日本が管理する有料道路では、こうした表記上のルールが無い。

法律上の終点は山口県美祢市に設定されているが、国土交通省や山口県の資料などでは、E2A中国道・小月インターと直通させる構造になる見通し。そのため、明確に高速自動車国道の予定路線として位置づけられている長門市から美祢市付近までは、国道491号のバイパス道路扱いで整備が進んでいる。
山陰の人口が比較的多い鳥取県と島根県出雲地方は、早い段階から整備が行われてきたため、2020年現在では鳥取県東伯郡の一部で一般道乗り継ぎが必要なほかは、ほぼ全て自専道で通過できる。
一方、島根県石見地方に関しては、地形的な事情と人口・経済面で出雲地方より劣る理由から、建設は行うものの順番は後回しにされている。ただ、出雲インターから益田市までの区間も、2020年代後半までには一本化を目指す方針になっており、完全な形で鳥取県⇔島根県の連絡が出来るようになるのも、そう遠い話ではない。
逆に、動きがとても遅いのは山口県区間。難所となる部分のみ先行開通している他は、計画止まりが続いている。最低でも小月インターまでは繋げて貰わないと。

山陰近畿道・京都縦貫道とセットで「E9」が指定されている。察する通り、並行する国道の番号が「9」であるため。但し、E9山陰近畿道は未開通箇所が多すぎることから、現地点では京阪神地域との連絡には鳥取インターで接続するE29鳥取道(E2A中国道方面)を使うのが一般的。

偶然にも島根県や国土交通省が整備していたバイパスがあったので、それで代替。
島根県江津市浅利町から江津道路・江津インターまでの区間は、自専道を別途で整備せず、島根県が独自で整備した県道・浅利渡津線のバイパス道路と、国土交通省が有料道路へのアクセス道路整備を理由に整備した「江津バイパス」の組み合わせで中継する形態を採る。快速化された一般道路スペックだが、あくまでも「現道活用」という位置づけであるため、将来的には改めて自専道整備を行う可能性に含みを持たせている。
【 島根県道302号浅利渡津線】
島根県江津市にある、島根県管理の県道。将来的にはE9山陰道(福光・浅利道路)と接続する予定になっている。当面は一般道路スペックの県道を現道活用として流用する。
【 国道9号江津バイパス】
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