山陰本線・美祢線 長門市駅
訪問 2024年8月19日
作成 2024年9月8日
山陰本線・美祢線 長門市駅
長門市(ながとし)駅は、山口県長門市東深川に設置されている、山陰本線・美祢線の駅。美祢線の終点及び、仙崎港方面に向かう仙崎支線の起点駅である。山口県区間の山陰本線単独区間における唯一の有人駅で、長門市中心部に最も近い。
駅の情報
駅隣の管理用施設にバスを置き、そこから発車していた。
2023年7月の集中豪雨で、小串方面の山陰本線と美祢線全線が災害に巻き込まれ、バスによる代替輸送を行っていた。2024年6月に当駅から人丸駅までの線区と、滝部駅から小串駅までの線区は鉄道輸送が再開したが、人丸駅から滝部駅までは完全に復旧していなかったため、小串と長門市を途中下車しない客向けにバス代行を継続していた。一方、美祢線は災害復旧に途方もない時間と費用を要することや、回復後の輸送人数に懸念を抱いたJR西日本側が猛烈に拒絶反応を起こしており、条件付き復活か、そのまま廃線になる可能性が濃厚となっている。
※イコ駅長「上述の話は2024年10月31日まで有効です」
2024年8月19日訪問(MV50型感熱式MV端末)
2024年8月19日訪問(HT50 / JR西日本テクシア製)
イコ駅長「3方向に分かれるから、迷わんように小細工しといたで。え?美祢線・仙崎支線?知らんわんなもんww」
以前は一般的なJR西日本の駅名標が設置されていたが、2024年8月訪問時は行き先を強調する案内に差し替えられていた。これは美祢線が災害による運休を続けていることへの配慮。なお、2024年8月地点では仙崎支線(仙崎駅方面)の案内が無いが、支線の運行本数に考慮して、行き先案内を意図的に削除しているものとみられる。
施設見学
駅舎内を眺める。山陰側の山口県内の駅では唯一の有人駅だが、一本あたりの間隔が長いため、普段はがらんとしている。
特急・急行が走っていた頃は利用者も多く、KIOSKなどの購買施設もあり、山陰の主要駅として繁盛していたという。
券売機は1+1基。2021年1月末で窓口が廃止され、その役割をみどりの券売機プラスに託している。
山口県区間の山陰本線では唯一の券売機プラス設置駅で、同じ主要駅のはずの東萩等には未設置。
窓口は券売機プラスの看板によって塞がれている。
益田駅以来かつ、単独の山陰本線では最後の発車標がある。
1番のりばから小串・下関・美祢・厚狭方面を眺める。2面3線の単式+島式ホーム。
駅の西側で美祢線と山陰本線が分岐し、それぞれの方向に線路が延びている。
こちらは東萩・益田及び、仙崎方面。
使われていない留置線が1・2番のりばの真ん中に残されていた。
駅舎の東寄りに使われていない0番線があり、そこに大量の鳥居を意図して並べている。
旧・油谷町の観光地である元乃隈神社をイメージした、鳥居のトンネルである。
小串・下関・美祢・厚狭方面の列車は2・3番のりばを使うため、そこへは跨線橋を使う。
山陰の主要駅とはいえ、利用者などたかがしれるレベル。バリアフリーなどは一切無い。
殆どの列車は1・2番のりばから発車するが、時間帯によってバラツキがある。
美祢線に至っては配線の都合上、必ず2・3番のりばに停車する。
駅の東側で仙崎駅へ向かう仙崎支線と分岐している。
駅の南側は大量に留置線が設けられているが、運行本数は米粒程度。殆ど使われていないようだ。
駅南側の奥手には長門鉄道部が設置され、そこで山陰本線・美祢線の列車運転業務に関する事務所を構える。
駅の近所
長門市の中心地に位置し、駅周辺を中心に行政機関・商業施設が建ち並ぶ。駅があるのは北側だが、近くに跨線橋が設けられており、簡単に南側の再開発地域へ行き来可能。
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