日南線

作成 2026年2月22日

 日南線(にちなんせん)は、宮崎市にある南宮崎駅を起点に、宮崎県日南市・串間市を経て、鹿児島県志布志市にある志布志駅に至る鉄道路線(地方交通線)である。

スペック情報

駅一覧

日南線を走る列車

【特急】

【普通・快速列車】

 南宮崎駅と田吉駅の間は、田吉駅で接続する宮崎空港線に乗り入れる電車が走るため、1駅間だけは線路の上空に電線が敷かれている。田吉駅以南は非電化区間であり、キハ40系気動車しか入らない。

日南線あれこれ

日南線の生い立ち

 北郷駅を境にして建設の生い立ちが異なっており、南宮崎駅~北郷駅は宮崎交通が1962年に廃止した宮崎交通線の廃線跡を、国鉄が継承する形で整備・供用したもの。北郷駅~志布志駅は旧・宮崎県営鉄道飫肥線(軽便鉄道)として開業したものを、改正鉄道敷設法の予定路線に重なることから、1935年に国有化し、レールの幅を修正する形で続投させている。

迫り来る「戦力外」の危機

 南宮崎駅から青島駅までは、宮崎空港アクセスや宮崎都市圏特有の通勤ダイヤが組まれていることもあり、乗客数・輸送密度は比較的多い。一方、青島駅以南は元から人口減少地域と自動車交通に依存した地域性が重なり、総じて乗客数・輸送密度は少ない。

 国鉄分割民営化前に実施された、特定地方交通線における路線廃止では、周辺道路の整備が思わしくないことを理由に戦力外は回避された(志布志駅で繋がっていた大隅線・志布志線は戦力外)が、その後も人口減少社会と自動車依存による交通モードの転換は進んでおり、田吉~油津の平均通過人数は、2024年現在で900人程度に留まるなど、JR九州も廃線をチラつかせている。

SUGOCAエリア拡大

 2015年11月14日より、南宮崎駅と田吉駅(+宮崎空港駅)でICカード乗車券「SUGOCA」の利用が開始され、2026年1月17日には青島駅までSUGOCAエリアが拡大している。

JRグループ戦力外通告 廃線を宣告された路線たち
~日南線と接続していた「大隅線」「志布志線」~

 志布志駅では、かつて、国鉄大隅線と志布志線が接続していた。

 元々、国鉄大隅線は鳴り物入りで開業した経緯があり、部分開業を繰り返して1972年9月に全線開業するも、既にこの地点で交通主体は自動車交通に切り替わっており、本数も1日10往復程度しか設定されないなど、鉄道に恵まれた環境とは言い難かった。加えて志布志⇔西鹿児島(鹿児島中央)の連絡は、一般的には桜島フェリーを連絡する方が圧倒的に早く、錦江湾沿いを迂回する大隅線は時短効果を発揮できる程の特性を持った路線とは言い難かった。

 また、志布志線に関しても、都城と志布志港の貨物輸送はトラックなどの貨物車に転換されており、戦力外通告前の1983年の地点で貨物列車が廃止されたことから、路線廃止は免れない状態だったという。存続運動の活動も虚しく、1984年6月22日の第2次特定地方交通線に指定(戦力外通告)され、1987年3月14日を以て全線廃止された

 鹿児島交通が受け持つ路線バスにおいては、国鉄末期のダイヤとほぼ同等の本数で運行されており、志布志⇔鹿屋・垂水は概ね1日10往復程度。志布志⇔都城においては、現在の曽於市大隅岩川地区と都城の連絡に関しては1日10往復程度だが、大隅岩川⇔志布志は1日4往復程度と、かなり厳しいダイヤに設定されている。自動車による広域交通は国道220号の改良化に加え、E78東九道(志布志⇔鹿屋串良・曽於弥五郎・国分・空港・鹿児島)に切り替わっており、廃線にする代替として高速道路の誘致を自治体が強く求めている。


廃線から約30年という月日を経て、ようやく2021年に志布志⇔鹿児島の高速道路が開通したが、今後、志布志⇔宮崎のE78東九州道が延伸・全線開通すれば、日南線の戦力外もより現実味を増すことを理解しなければならない。

接続する他の路線

JR九州レポート

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