豊肥本線 平成駅

訪問 平成30年7月15日
作成 平成30年7月20日
加筆修正 平成31年4月30日(平成最後の日)
更なる加筆 令和元年10月8日


豊肥本線 平成駅

 平成(へいせい)駅は、熊本市中央区平成2丁目に設置されている、豊肥本線の駅。以前から存在する小さな集落を、熊本市の再開発事業に伴って造成した際に「平成」という地名にし、駅を新設する際も「平成」に合わせた。開業したのも「平成」に入ってから。

駅の情報

基本データ

 

駅名標

施設見学


高架下に設置されている簡易式カードリーダー。
出場用の簡易式カードリーダーの隣に切符入れがある。


高架下にあることを良いことに、チャージ機・時刻表・券売機に「雨よけ」が設置されていない。


駅員室の裏側に簡易トイレが設置されている。


1番のりばから肥後大津方面を眺める。豊肥線は単線であるため、信号待ちを行う時間帯が存在する。

駅の近所

 平成になって造成された地域であり、元々は十禅寺・世安・本山・本荘の4地区を段階的に再開発を進め、平成になって造成が完了した。昭和から平成に掛けて変化を続けてきた地区というだけあり、周辺は平成後の都市開発にありがちなロードサイド店舗と住宅街・マンションが多く建ち並んでいる。

「平成」から「令和」へ ~平成最後の日までのドキュメント~

※この記事はブログからの転載となります。

初訪問時(平成30年7月15日)

 初訪問は平成30(2018)年7月中旬のこと。梅雨明け・酷暑の時に九州漫喫きっぷを行使して接近したのがきっかけである。


平成最後の夏に「平成」駅にやって来ました。


平成最後の夏に、平成駅の入場券もゲット。

 平成が終りに近づけば、平成という年号を惜しむ利用客が聖地巡礼の形で訪問することが想定される。国の行事で生前退位することから、本当はお行儀が悪いのだろうけど、まあ、生前退位の儀式が開催される時はJR・熊電・熊本市電などは全部運休ってことにはならないはず。ココはひとつ、平成31年4月30日に改めてココに再訪問してみたいと強く思った。平成時代の天皇陛下に「お疲れさまでした」と労いを掛けれれば、それで良いのかなと思う。

2回目(平成31年4月14日) 熊本地震から3年目

 4月14日で熊本地震から3年目が経過した。熊本にとって、そして九州全体にとって、平成を象徴する重大ニュースであることに違いない。この日は例の満喫きっぷを行使して、熊本市街へ出かけてみた。

 羽犬塚駅から13時17分発の電車(817系)で熊本駅へ。区間快速に乗車できたため、福岡県区間の途中の駅をすっ飛ばして一気に大牟田駅に到達。そこから先は各停の普通列車となる。熊本県区間の所要時間は、約40分程度。快速を導入しろ言いたくなったが、車両数や乗客の割合などを勘案すれば、別に導入する程のモノでは無い。

 14時20分頃に熊本駅に到着した後、乗り換えて平成駅へ。熊本地震の記念日に入場券を購入するという、何だか微妙な行為を犯しているモノの、一応、平成を象徴する重大な話にあやかってみた。


熊本駅に到着~


平成から令和に変わる前に、もう一回来てみたい「平成駅」。


もうすぐ平成が終わるのか、チラホラではあるが、平成駅に思いをはせる客も見受けられた。
平成最後の日になれば、ある程度は客が記念乗車するのかもしれない。

 この後、熊本市街と八代駅へ向かい、帰りはそのまま在来線で。特に用事もなかったし、大雨が酷くて止まらなかったために濡れたくないため、八代駅からそのまま羽犬塚駅まで鈍行で帰った。

 熊本市街を歩いた時に人の行き来が激しかったが、この日に熊本地震が起きたという印象は全く感じられなかった。未だに被災で家を失い、仮設住宅に暮らす住人がいるのは事実だが、一方で被害が少なかった地域ではサッサと元に戻るように懸命に努力し、もとの熊本に戻ることの方が遙かに大事。普通の商店街が何事も無く経済活動を行っていただけでも、自分としては元に戻ったんだな~(てか、さすがに3年も経ってるワケだし)と感じる程度だった。

 4・14の平成駅入場券は、令和イコちゃんの隣にお供え(?)しておき、平成最後の日に改めて「2019・4・30」の入場券をもって記念品とする予定。果たして、行けるかな~?


平成(駅)→令和へ。お供えさせてみた(謎

3回目(平成31年4月30日) ~平成最後の日~

 昨年の夏の予告通り、今日付で平成が終了するのを記念して、熊本市にある平成駅に行ってきました。コレで例の「漫喫きっぷ」の行使が全て完了。最後の1回を残してて正解だったー(^^;

 筑後船小屋駅に到着し、6時24分の大牟田行き・普通列車で大牟田へ。その後、6時58分発の熊本行き普通列車で熊本駅まで向かった後、8時12分発の肥後大津行き普通列車に乗り込んで、平成駅へ。


まだ8時台なのに、既に行列が出来ている。

 8時20分頃に到着したが、既にホームに人が溢れかえってる状態。平成最後の日だけあって、やはり考えることはみんな一緒。記念入場券を購入するべく、30分近くも並び、ようやく平成最後の平成駅入場券をゲット。ついでに記念台紙を貰ったので、そこでスタンプを押してお題を達成した。


いただきました、入場券。記念台紙は既に頒布終了とのことです。


平成駅の駅名標に、交通系ICカード乗車券のマスコットキャラを並べて記念撮影。


8時台の地点でこんなに並んでました。後から来た人は、ウンザリするでしょう。しかも雨降ってるし。


(Suicaのペンギン)僕たち交通系ICカードを生んだ「平成」に感謝。

 この後、夕刊配達があるので、9時台の電車で早々とおうちに帰宅。熊本市にいたという実感が皆無だが、記念入場券を確実に入手できたのは嬉しかった。

 退位礼正殿の儀も踏まえ、画像整理などを進めていく過程で思ったこと。「令和時代になった後で、再び平成駅に行こう」という気持ちが沸いてきた。平成は終わるが、平成地区はこれから先も時代の生き証人として存続し続けていく。令和時代の平成駅を観察するのも面白いのでは無いだろうか。

明治維新後の元号を、平成駅で楽しむ方法


平成が終わっても、この方法で強引にこぎ着けられる(令和元年8月現在)


令和にバトンタッチしても、しばらくは「平成おじさん(故・小渕恵三氏)」風の顔出しパネルが展示されている。

 平成駅の壁面には、平成駅の看板と熊本市のタクシー会社である「昭和タクシー」の看板が飾られている。これとは別に、令和元年8月現在では、JR九州グループが運営する自動販売機でリポビタンD(大正製薬)が売られており、残すは明治グループの製品(可能であれば「明治プロビオR-1(≒令和元年)」があると効果的)と、令和と描かれたフォトスタンドを使えば、擬似的に「明治→大正→昭和→平成→令和」といった、時空の旅を楽しむことが出来る。誰得感の強いモノだが、平成→令和年越しの時には、こうした光景が見られた。


ちなみに、「令和」の冠を入れた新しい駅が、福岡県行橋市の平成筑豊鉄道に誕生している(令和コスタ行橋駅)。令和→(次の元号)にバトンタッチする時が来た場合、今度はその鉄道駅で賑わう可能性もあろう。

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