E34長崎道 金立SA 上り行き

下り行き(佐世保・長崎方面)

作成 2020年3月6日


E34長崎道 金立SA 上り行き

 金立(きんりゅう)SA上りは、佐賀市金立町金立に設置されている、E34長崎道のサービスエリア。金立公園の麓に設けられた休憩施設であり、ハイウェイオアシスとして公園を利用できる。

サービスエリアの情報

基本データ

         

ハイウェイスタンプ


ハイウェイスタンプ(2019年8月25日訪問)

非常電話

施設見学


トイレが昔のままとなっており、便器の数もサービスエリアの割にはやや少ない。


身障者P・EV充電専用駐車場。


喫煙ルーム・ドッグランは東側の空き地に設けられている。
非常電話機つきの身障者スペースより撮影。奥手に給油所が見える。


ハイウェイショップ入口。隣り合わせで露店が集中している。
西側玄関から入ると、スグ隣にレストランがある。下り行きと比べて、設計がシンプルすぎる。

 
売店・軽食・情報案内所。ここが最後のSAとなるだけに、佐賀・長崎のお土産品に力が入る。


フードコートは席数が長崎行き以上に少ない。正直、座れません……

ハイウェイオアシス


金立ハイウェイオアシスの説明が記された案内板。丸山遺跡に近い。


自動車で金立公園へ向かう場合は、入口通路後、大きく左にカーブして入り込む。

 サービスエリアと公園を連結する「ハイウェイオアシス」と接続しており、下り行きの場合は第2駐車場に停めた後で徒歩で反対側へ歩く必要があったのに対し、上り行きは直通路を使えばスグに公園へアクセスできる。バンガローがあり、そこでキャンプをすることも可能。

高速バス停(金立BS上り)


金立BS上り。大抵は基山・JR博多駅・福岡天神へ向かう路線バスだらけである。

【都市間移動タイプ】

 西鉄バスが担当する、佐賀駅→福岡天神高速バスターミナルを結ぶ高速バスの停留場に指定されており、他に大阪方面へ向かう乗り合い高速バスも存在する。わかくす号のポイントはJR博多駅には行かないところ。これが意味するのは、E34長崎道(佐賀大和~鳥栖)に並行するJR九州の在来線対策であり、佐賀市が「福岡市への日帰り通勤・旅行圏内」と化している所でもある。概ね1時間あたり2本程度で運行。

高速道路開通記念碑


高速道路開通記念碑。かなり分からん所にヒッソリと隠れている。

この道を我ら拓かん
長崎自動車道 佐賀・鳥栖 開通記念

速道そらかさんによる評伝

 九州横断道(佐賀大和インターから鳥栖インター)は1985年3月28日に開通。厳密に言えば、1973年のE3九州道・鳥栖JCTの開業が一番最初だが、当時は熊本方面の行き来しか出来ない中途半端な形をしていたため、佐賀県区間の九州横断道が先行開業していたという印象は皆無に近い。

 「九州横断道」という名前は聞き慣れない名前だが、高速道路ナンバリングに相当するE34(長崎インターから日出JCT)は、法律上の正式名称である「九州横断自動車道・長崎大分線」のことを指している。九州横断道は一時期、佐賀県区間だけ法律上の名前で通していたが、これは「まだ長崎まで到達していないのに、長崎県側で採用している高速道路名を使うのは何ごとだ!」と抗議したことがきっかけ。そのため、武雄北方インターから大村インターが開通する1990年1月26日までの間は、別にどうだっていいことなのに「九州横断道」という名前を使っていた。

 当時の佐賀新聞を読んでいると、客観的に見れば「そんなことでムキになってどうするんだ……」と思うような自治体の努力が伝わってくる。「長崎への素通り観光を阻止しようと懸命の本県にとっては、いよいよ正念場を迎える」という懸念があったが、逆に長崎県側に近い武雄・嬉野側は「ほー、そりゃ大変ですたいねぇ~ハナホジ」みたいな見解もあるなど、必ずしも一枚岩では無かったという。

 結局は当時の日本道路公団(現在のNEXCO西日本)が定める現行の名称に変更されるが、正直、取り越し苦労。佐賀大和インターから鳥栖インターの開通に伴い、佐賀市を含めた佐賀都市圏から福岡市へ行きやすくなっただけ。さらには、長崎多良見インターと直結した後は、並行するJR長崎本線が曲線・単線だらけで移動に時間を要することから、長崎・佐賀⇔博多駅・福岡空港・福岡天神の高速バスが大増発し、佐賀・長崎による福岡都市圏への一極集中を加速しただけに終わった

 「本来は長崎県が脅威に見えるから、せめて本県だけは九州横断道で押し通す」という理念こそあっても、実際には全く異なる結果になってしまい、かえって福岡市のストローになっただけというオチに、普通はそこで歴史から学ぶべきところ。だが、高速道路以上に速達効果の大きい長崎(西九州)新幹線の建設でも、形は違えど、ほぼ似たような問題が生じている。佐賀県と長崎県の不毛な対立は、昭和の時代から既に起きていたのだ。


ちなみに、さっきから使っている九州横断道という言い回し、要は「長崎自動車道」のことを意味しているが、今回は開業した当時の情勢に配慮し、敢えて佐賀県側が一時的に使っていた九州横断道という名前で解説している。関係ないけど、ホント、長崎(西九州)新幹線問題は永久に終わりそうに無さそう。両県が歩み寄る機会はあるのだろうか?

参考文献:

おみやげ街道NEXCO西日本


(他の交通系キャラ)そのソフトクリーム、食 わ せ ろー!
(速道そらかさんの話)イヤです~。

 佐賀市内にあるサービスエリアだけあり、佐賀土産が大変充実している。この先、福岡方面へ進路変更する場合は、先の基山PAが若干不足気味であることから、佐賀土産を確実に購入したい場合にはココでチョイスしたいところ。

<<[E34長崎道] 小城PA上り 立ち寄りSA・PA [E34長崎道] 山浦PA上り>>

このサイトは管理人・hiroによって運営されています。
Copyright (C) hiro all rights reserved.