E35西九州道 福岡前原道路・今宿バイパス
下り行き(福重JCT~二丈福井)

訪問 2017年11月12日
作成 2018年9月29日

福岡前原道路(今宿バイパス)について

ザックリと例えると、こんな感じ!

 一般論として、福重JCT~二丈浜玉道路の起点となる二丈福井地区までの区間は「今宿バイパス」と呼ばれており、このうちの自専道区間は「福岡前原道路」という名前で運用されている。元々は並行する国道202号旧道(JR筑肥線沿い)の狭隘・混雑を解消させることを理由に1970(昭和45)年度から事業化・建設が始まったが、1987年に西九州道が追加指定されると、区画を含めた計画変更を何度か余儀なくされ、段階的に一般部と自専部の組み合わせで唐津へ延伸させるという、かなりチグハグした道路となった。

 一般部は事業変更で「一旦は完成したが、再び "未成線"」に、自専部は未だに「未成線」のままとなっている。

参考文献:

走行記録

福重JCT~今宿IC(一日平均利用数:約18,000台)


福重JCT・E35西九州道(福岡前原道路・今宿バイパス)起点
西区福重地区にある都市高速環状線との分岐点が、表向きに見えるE35西九州道の起点。
ここから唐津方面へ向けて進路を変える。内回りの場合はそのまま右側に寄っておけばOK。


内回りから分岐した場合は、その先で外回り経由→拾六町入口からの合流が連続する。


福岡西料金所 1km
自専部となる福岡前原道路は、全線通じて片側2車線で整備されている。


料金所500m 速度落せ


福岡西本線料金所
ここで隣の今宿インターまでの通行料を支払う。
福岡西TBの隣にミニPAが設置されている。

福岡西PA(下り行き)


福岡前原道路では、「拾六町~今宿」と「今宿・周船寺~前原」までの区間を個別に徴収する仕組みになっている。かつては下り行きに限定する形で申告制が執られていたが、ETC導入後は申告して通行する方法を取りやめ、単に隣の今宿インターまでの通行料をその場で徴収するように変更された。


今宿IC 1km


今宿IC 500m 周船寺ICでは降りられません


今宿IC
今宿地区・周船寺地区はこちらへ。

今宿IC

今宿IC~前原IC(一日平均利用数:約18,000台)


今宿・周船寺地区の市街地を高架構造で通過。九大学研都市付近のショッピングモール・ビル街が見える。


以前からある今宿バイパスに並行する形で自専道が整備されたため、高架構造の割に急カーブが目立つ。
周船寺~前原を除き、設計速度80キロで運用されている。


周船寺IC(糸島・唐津方面の出入口のみ)


設計速度最大100キロ区間
ここから前原インターまでは線形が緩やかになり、最大時速100キロまでの走行が可能に。
あくまでも一般国道なので、車種別速度と最低速度の標示がある。


今までと異なり、直線区間が圧倒的に多いため、設計100キロ前後の旅行速度が出ていたように見える。


前原 8km 唐津 35km
「前原」は旧・前原市役所のこと。現在の糸島市役所に相当する。


福岡県糸島市(いとしま-し)


糸島市(旧・前原)に入ると、福岡都市圏の雰囲気は残りつつも、田園地帯が広がるようになる。


前原IC 2km


前原料金所 1km


前原IC 1km


前原IC 500m 料金所 300m 速度注意
左手に見える側道部分は、2019年に完成した今宿バイパスの一般部。


前原料金所 ここで周船寺~前原までの通行料を支払う。


前原IC 糸島市前原地区はこちらへ。

前原IC

前原IC~糸島市東地区(一日平均利用数:約19,000台)


唐津 30km


側道部の 整備前はアップダウンが極端に激しく、酷道並みのひどさだった。
再整備後も完成1+1車線で運用されるが、以前のような極端な道路構造にはならない。


終点 500m先 速度注意


福岡前原道路(自専部) 終点
2018年現在では写真の場所で自専道がひとまず終了し、側道部が暫定的に本線に流れ込む。


東交差点・法定速度(時速60キロ)
側道部からの車両と合流し、その直後にある東交差点で、既存の今宿バイパスと接続する。
後述の通り、将来的には改めて側道部を建設し、今の今宿BPを自専道に転換する方針となっている。

糸島市・東交差点

[今宿バイパス] 糸島市東地区~上深江交差点(一日平均利用数:約21,000台)


糸島市東交差点~上深江交差点までは現在の今宿バイパスに対して側道部を建設し、現段階で運用されている今宿バイパスは東~波呂北交差点までを高架化・波呂北~上深江交差点は現道活用で改築する構えになっている。


東交差点~上深江交差点(二丈インター予定地)までは、既存の今宿バイパスを活用。
現段階では一般道路になっているが、将来的に自専道鞍替えが出来るよう、側道部の用地を確保している。


2019年の地点では側道部が建設される気配はないものの、よく見ると側道部の建設を窺わせる光景もチラホラ。


前後区間にはガソリンスタンドやコンビニがあるが、いずれも本線からやや奥に引っ込む形で営業している。
仮に側道部を建設するにしても、そうしたロードサイド店舗に影響を及ぼすことを最小限に抑えるように工夫。


左手の樹木、どういうわけか不自然に本線からやや奥に引っ込んで植えられているの、何ででしょうね?(意味深)


現段階では今宿バイパスがそのまま続いているという扱いであるため、交通量もケタ違いに多い。
ここが改良の末に自専道にアップグレードした暁には、有料化されてしまうのかな?


波呂北交差点 300m


波呂北交差点の直前で河川を渡るが、ここは一般道路のスペックであり、自専道化するには不適切な幅員。
側道部を建設するとなった場合は、本線橋梁の幅員もアップグレードしなければならない。


波呂北交差点 県道578号と接続。右折すると糸島市志摩地区へ向かう。
今はごくふつうの信号機付き平面交差点も、本線が自専道化された暁には「分断」されるのでは……?


[国道202号今宿バイパス] 伊万里 47km 唐津 26km


上深江交差点(二丈インター) 300m
「福岡市民の週末おでかけスポット」に西九州へ向かうためか、ココで猛烈に渋滞。


上深江交差点の手前で上下線でややスキマが生まれる。
このスキマを利用して本線と二丈インターが分岐する構え。


上深江交差点(二丈IC) 糸島市二丈地区はこちらへ。

二丈IC(上深江交差点)

[今宿バイパス] 二丈地区~福井地区(一日平均利用数:約18,000台)


二丈インター予定地から二丈福井地区までは現道活用(一般道路のスペック温存)をしつつ、中央分離帯を設けることで、擬似的な自専道を行うことで「完成」と見なす。但し、そのままでは快速走行には不適切であるため、必要に応じて車線拡張などを実施することになっている。


二丈インター以降は、既存の今宿バイパスを完全に流用。


伊万里 42km 唐津 21km
青看の距離は国道202号経由のものであり、E35西九州道経由では微妙に数字が異なる。


玄界灘沿いを走る。交通量が多く、流れが悪くなりやすいが、現段階で拡幅する予定は無い。


あくまでも国道202号バイパスの一部なので、道中には「202」の "おにぎり" が確認できる。


大入トンネル


拡幅予定地は暫定的にパーキングに転用している。


今宿バイパス 終点
二丈福井地区の写真の場所で、福岡市から続いてきた一連のバイパス道路は終了する。
道中に今宿BPと二浜道との境目となる標識類は無く、意外とあっけなく素通りするであろう。

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