E3九州道 上り行き(えびのJCT~八代IC)

訪問 2020年8月2日
作成 2020年8月4日

走行記録

えびのJCT~えびのIC(一日平均利用数:約16,000台)


えびのIC~八代IC 危険物積載車両 通行禁止

道中に規制の条件にあたる加久藤・肥後トンネルがあるため、該当車両はえびのインターで強制退出。


えびのIC 1km
県境となる加久藤峠の山脈が迫ってくる。


拝啓、E3九州道
。目の前に「えびのループ橋」が接近してきますね。県境はもうすぐです。


道の駅えびの IC出口より300m
ETC2.0乗り直し料金据置(ETC2.0限定)


危険物積載車両 ここで出よ


えびのIC 500m


[20]えびのIC
ここから危険物積載車両通行規制(八代インターまで)
危険物積載車両はココで強制退出。規制が掛かる八代インターまでは、国道221号・219号経由で迂回する。


[20]えびのIC
えびの・伊佐・小林方面はこちらから。ココからでも宮崎へ行ける。

[20] えびのIC

えびのIC~人吉球磨IC(一日平均利用数:約17,000台)


拝啓、E3九州道


川内川橋(橋長:280メートル)
川内川を渡る。左手に見える施設は、コカ・コーラえびの工場。


えびのPA 1km

ここから加久藤峠へ向けて、大きな傾斜を付けながら左にカーブする。


道の駅人吉 17km(ETC2.0乗り直し料金据置)


人吉球磨IC 17km 人吉IC 21km 八代IC 59km [E3九州道] 熊本 102km

人吉球磨インターの増設で、幾分、人吉市街へのアクセスが改善された。
それはともかく、人吉の次・八代インターまでの距離があまりに極端すぎる。


えびのループ橋が右手に見えてくる。
加久藤トンネルへ向け大きくカーブを描きながら、一気に海抜が高くなる。


トンネル信号機 1km先

通行規制の絡みで、トンネル信号機が設置されている。
上りの場合、E3九州道では最初の難所。


えびのPA
宮崎県区間のE3九州道では唯一の休憩施設。

えびのPA(上り行き)


トンネル用予告信号機(まもなく加久藤トンネル)

全長6kmを超す「南の横綱級」のトンネルであるため、トンネル信号機が出現。


加久藤トンネル(長さ:6,260メートル)

E3九州道で「2番目」に長いトンネルで、肥後TNとはほんの数十メートルの差しかない。さよなら南九州!


トンネル内部に入る。当時の対面通行の名残がどことなく残されている。
地層の都合上、内部で変則的なカーブがあった下りと異なり、上りはほぼ一直線である。


加久藤峠を含めた周辺の山々は地盤が弱いため、穴を掘るのに相当なまでに手間を要した。


ここから熊本県

上り方向から進んだ場合、中間点の少し手前で隣の熊本県に入る。
ここからE3九州道では最も長い、火の国・くまもとの旅路となる。


出口まで2km
県境を過ぎた辺りで、出口まで1kmの間隔で、異なる色の蛍光灯で距離を案内するようになる。


出口まで1km


熊本県人吉市(ひとよし-し)

加久藤トンネルを抜けた先で、険しい九州山地に覆われた球磨地域に入る。


下り坂5km 速度落せ(最大傾斜4.0%)

峠を越したので、ココから人吉球磨インターまで下り坂。


ラジオ周波数(人吉・球磨エリア)

NHK熊本放送局とRKKラジオが標示。NHKはこの先の肥後トンネルで周波数が変わる。

【熊本県球磨地方のラジオ周波数】


麓まではひたすら下り坂・S字カーブが連続する。
距離も長く、特にコレといったモノもないために退屈。


実は近所にJR肥薩線が通っているが、観光列車で使われる程度で、地域輸送の役目を全く果たせてない。 JRに代わり、地域間・都市間輸送の役目は、このE3九州道と高速バスが担っている。


車間距離確認区間(設計速度80キロ)


道の駅人吉 3km(ETC2.0乗り直し料金据置) 山江SA 11km

山江SAは条件付きながらも給油所・購買施設があるのに、標識の上ではPAと同格扱い。


人吉球磨IC 2km


人吉球磨IC 1km 直進・人吉IC


道の駅人吉 IC出口より2km(ETC2.0乗り直し料金据置)

人吉球磨インター開業と同時に、ETC2.0限定の途中退出サービスが追加された。
標識にもある通りに、インターと道の駅とは2km近く離れており、結構走らないといけない。


人吉球磨IC 500m 直進・人吉IC


人吉南BS(NEXCO西日本の管理用施設)

人吉球磨インターが増設される前、更に言えば人吉南仮出入口の跡地付近に設置されたバス停跡地。
以前は各停の高速バスが停車していたが、撤退したことでNEXCO西日本の管理用施設に降格した。


人吉南BSと人吉球磨インターは距離があるため、間違って人吉南BSの跡地がインター出口だと判断してしまう客が出てこないか疑問(この先の「古賀インターで降りるはずが、間違って手前の青柳BSで退出してしまう問題」と同じ)。


[19-1]人吉球磨IC 直進・人吉IC


[19-1]人吉球磨IC
球磨郡(錦・あさぎり・多良木・水上・湯前)方面はこちらへ。

[19-1] 人吉球磨スマートIC

人吉球磨スマートIC~人吉IC(一日平均利用数:約17,000台)


人吉IC 3km


人吉球磨インターの前身である「人吉南仮出入口(蟹作交差点)」から人吉インターまでの約4kmは、1989年の開通当時から存在しており、人吉インターで接続する人吉市街の混雑を回避することを理由に、同施設までのサービス道路として扱われていた。


球磨川(橋長:480メートル)

人吉・球磨エリア一帯を流れる、熊本県を代表する巨大河川。E3九州道の道中で3回も跨ぐ。


ラジオ周波数(人吉・球磨エリア)


人吉IC 1km


人吉IC 500m


[19]人吉IC
1989年の開通時は、この付近に本線料金所が設置されていた。


[19]人吉IC
人吉市街(温泉街)・山江・球磨はコチラへ。

[19] 人吉IC

人吉IC~八代IC(一日平均利用数:約22,000台)

【E3九州道23連続トンネル走行の心得】

写真ではダイジェストという形で掲載しているので、ぱっと見「単にトンネルが多いだけだな」と思うが、距離が38.5kmもあるために、あなたが想像する以上に距離を感じる(1区間抜けるのに30分以上って、どんなやねん……)。YouTubeやニコニコ動画などの「走ってみた」で等倍速で見てみても、実際の走行感覚(肉眼で見る風景)とは随分と異なるので、その辺は素直に悟るように。(客観)

上りと下りではトンネルそのものは同じでも、カーブになっている都合上、微妙に距離が異なる。


熊本県球磨郡山江村(くまぐん-やまえむら)
人吉インターを過ぎると、スグに隣の山江村へに入る。


山江SA 3km 坂本PA 29km
1区間あたりの距離が極端に長いため、肥後トンネルを挟んでそれぞれ反対側に休憩施設を1ヶ所ずつ整備している。


拝啓、E3九州道。1区間38.5kmは、今でも高速道路における日本一の区間距離の座を守っております。
ただ、この前の九州豪雨の一件から、地元民も安心して利用できるための増設インター誘致も考案すべきでは?


八代IC 37km 宇城氷川IC 47km 松橋IC 56km 福岡 184km
この区間、そしてE3九州道を象徴する区間38km超の、途中退出が出来ない悶絶ハイウェイ。
下段部の案内が熊本県庁から福岡県庁までの距離に変わる。


山江SA 2km


[E3九州道][1]門司ICまで250km
ココで一旦、上り坂は終わり。山江SAまでは緩めの下り坂となる。


山江SA 1km 次のPAは27km
八代インターまで異様に長いため、山江の先にある坂本PAまでの距離を別枠で案内している。


山江SA コンビニ24時間営業


山江SA
上り方向では2番目となるE3九州道のサービスエリア。

山江SA(上り行き)


山江SAを過ぎると、本格的な山岳道路に入る。
対面通行時代は、この辺から片側1車線に縮まっていた。


これより先 トンネル23ヶ所連続
人吉⇔八代、そしてE3九州道の「ラスボス」感を象徴する例の標識。


(23)淡島トンネル(長さ:1,800メートル)
最初の淡島TNは1.8kmと、意外と距離がある。
内部で緩めの下り坂+出口で右急カーブとなっているので注意。


万江川・主要道坂本人吉線に沿うようにE3九州道が整備されており、急な谷間が連続する。


谷間がかなり急なため、並行する河川・主要道と反対側の場所を随所で選びながら作られている。
そのため、肥後トンネルまでは、どうしても急カーブなどで回避する構造が目立ち、ムリのある造りが続く。


宇城氷川スマートICはETC専用です
まだ先(約50km)の話やろうもん……。


(22)柚木河内トンネル(長さ:590メートル)
谷間に沿うものの、橋梁などで回避が難しい場合はトンネルで切り抜けることも。


(21)屋形トンネル(長さ:390メートル)
手前のトンネルと隣接しており、合計すると実質1kmほどの距離がある。
馬力が出ない中型車以上には、とてもハードな道で辛い。


小鶴BS(NEXCO西日本の管理用施設)
登山に例えると、人吉インターから小鶴BS跡地が見えたところで「5合目」ぐらいだろうか。


小鶴BS(NEXCO西日本の管理用施設)
以前は路線バスが停車していたが、需要無となって全路線が素通りとなり、管理用施設に降格。
但し、緊急開口部は確保されているため、その気になれば増設インターに作り替えることは可能。


(20)小鶴トンネル(長さ:180メートル)


(19)万恵第2トンネル(長さ:280メートル)
手前の小鶴トンネルと隣接しており、合わせて約500mほど距離がある。


2つある万恵トンネルは、若干距離が離れている。
対面通行時代はココで一旦、追越車線が回復していた。


この先 急カーブ


目がくらむような谷間を駆け抜ける。奥深き九州山地を貫き通すE3九州道、ホント裏の顔ですな。


左カーブ(R=300m)
地上部では別の支流と分岐しているが、高速道路はお構いなしに高架構造で切り抜ける。


急カーブ後、万恵第1トンネルを前に上下線で高低差が生まれる。


(18)万恵第1トンネル(長さ:490メートル)


万恵第1トンネルを抜けると、再び高架構造。深い谷間をえぐり取るように高速道路が延びる。


トンネル信号機 1km先


(17)白岳第2トンネル(長さ:200メートル)


(16)白岳第1トンネル(長さ:290メートル)
白岳第2とは近接しているため、合計で実質500mほど。
隣で鹿児島交通の高速バス(ノンストップきりしま号・熊本行き)とランデブー。


トンネル信号機
加久藤トンネルの時と同様、6kmを超える長距離TNであることから、信号機による通行規制が生じる。


肥後トンネルは距離が5kmを突破するため、危険物積載車両の通行が規制されている。また、何かあった時に備えて、管制室の権限で入口にあるトンネル信号機で進入を制限できるように設計されている(青=進入可、黄=走行注意、赤=通行止め)。ちなみに、同一路線でトンネル信号機の設置数が最も多いのは、全国探してもココ、E3九州道だけしかない(4つあり、肥後TNの他に、加久藤・福智山下り・金剛山上りがそれにあたる)。


下り方向のトンネル出口は立派な門構えをしているが、上りはシンプル。
察するに、4車線化される前は現在の下り方向を活用して対面通行を行っていた。


(15)肥後トンネル(長さ:6,330メートル)・E3九州道最長トンネル

下りの方が10mほど長いが、どちらにしても加久藤よりかも長い、E3九州道の横綱級トンネル。


熊本県八代市(やつしろ-し)・鮎帰BS(NEXCO西日本の管理用施設)
肥後トンネルのほぼ中間部で隣の八代市(旧・坂本町)の領域へ。


NHKラジオは周波数が変わります
トンネルを出て八代市に入ると、NHKラジオの周波数帯が切り替わる。


鮎帰BS(NEXCO西日本の管理用施設)
やはりココも停車する路線が無くなったため、管理用施設に降格。
ココにも緊急開口部があり、2020年九州豪雨で使用された実績がある。


設計速度80キロ(時速50キロ規制時は除く)
対面通行時代はこの付近で、一時的に4車線区間が復活していた。


下り坂11km 速度落せ(最大傾斜3.5%)
頂上の肥後トンネルを越えたため、ここから先はひたすら下り坂。


この先 急カーブ連続(最小半径300m)


降雨時 速度注意


坂本PAまでは、山の斜面にE3九州道を整備した事情から、上下線で高低差が生まれる。
下り方向からは反対側の車線が全く見えないが、実はこんな造りをしていたのである。


坂本町側は油谷川・主要道坂本人吉線の東岸側に沿うように整備されている。


下り行きでは全く分からない、連続した高架構造。作るのに大変な苦労があったと痛感する。


車間距離確認区間(設計速度80キロ)
標識が一昔前の反転色バージョンのまま残されている。


(14)登俣トンネル(長さ:860メートル)


登俣TNと鮎帰TNとの間は、途中の山を切り通し&島構造にした上で、前後を高架構造で結んでいる。


(13)鮎帰トンネル(長さ:640メートル)


鮎帰地区の集落が川に沿って立ち並んでいることもあり、登俣TNから先は大きな左カーブで整備。


坂本PA 3km 宮原SA 16km


(12)日光谷トンネル(長さ:220メートル)


(11)大手木トンネル(長さ:390メートル)


(10)古屋敷トンネル(長さ:100メートル)
日光谷・大手木2つのトンネルと古屋敷TNは一体的になっており、合算すると実質700mを超える。


並行する河川の方向が変わったため、先ほどの3連続トンネルから先はPAまで西寄りに進む。


下り坂4km 速度落せ(最大傾斜3.5%)


この先 急カーブ連続


(9)坊ノ木場トンネル(長さ:120メートル)


坂本PA 1km 次のSAは14km先
左手に八代市坂本地区の集落が見えてくる。


坂本PA トンネル出口を左へ


(8)上片岩トンネル(長さ:130メートル)
トンネルを抜けるとスグにPA入口となるので注意。


坂本PA

坂本PA(上り行き)


対面通行時代は坂本PA付近で車線が縮小し、下り方向の車線を利用して運用されていた。


(7)馬廻トンネル(長さ:210メートル)


(6)生名子トンネル(長さ:830メートル)


生名子トンネルの先で2回目の球磨川を通る。原女木TNまではやや急な坂が続くので注意。


(5)原女木トンネル(長さ:480メートル)


球磨川(橋長:390メートル)
人吉市で1回・八代市で2回と、合計3回に渡って跨いできた球磨川も、ココが最後。


(4)横石トンネル(長さ:120メートル)


(3)段トンネル(長さ:480メートル)


残すトンネルは後2つだが、最後の最後で長距離トンネルが待ち構えている。なかなか終わらせてくれない。


(2)八丁山トンネル(長さ:1,950メートル)
八代インターの直前で、合計すると4km近くに達する2つの関脇級TNを通る。
上りの方が距離が100m程度短めに作られているが、それでも約2km。


八代IC 2.5km 日奈久方面
この出口標識が見えてきたら、いよいよラストスパート。


(1)大平山トンネル(長さ:1,190メートル)
宇城氷川スマートICはETC専用です
山江SAの先から続いてきた連続トンネルも、これで最後。


E3A南九州道の高架橋下を潜る。ココで悶絶23連続トンネルの束縛から解放。


八代IC 1.2km 日奈久方面


[18-1]八代JCT(熊本・福岡方面の出入口のみ)
E3A南九州道と合流するが、上り方向から日奈久・水俣方面へ向かうことは出来ない。
八代インターで乗り直すか、国道3号経由で当該地区に向かうしかない。


九州山地からの束縛から一転、八代海沿いに広がる平地が視界に広がる。疲れがぶっ飛ぶかも?


八代IC 400m


拝啓、E3九州道。「ラスボス」感満載の23連続トンネル+α。ごちそうさまでした。


[18]八代IC(危険物積載車両通行規制ここまで)
ココで危険物積載車両の縛りが解除される。八代市街・日奈久温泉方面はコチラへ。


最初は初見殺し並みのつらさがあるが、何度も通っていれば徐々に慣れてくる。移動に30分程度掛かるという程度。

[18] 八代IC

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