国道201号　八木山バイパス

加筆　2019年3月22日
作成　2018年9月22日

　八木山(やきやま)バイパスは、福岡県糟屋郡篠栗町と飯塚市を結ぶ、国道201号バイパス道路。福岡都市圏と筑豊の難所・八木山峠の南側を結ぶ幹線道路である。

スペック情報

路線名：一般国道201号八木山バイパス
西日本高速道路（NEXCO西日本）が定める路線名：八木山バイパス
実延長距離：13.3km
起点：福岡県糟屋郡篠栗町篠栗（鳴淵ダム入口交差点）
終点：福岡県飯塚市弁分（バイパス入口交差点）
設計規格：第3種第2級
設計速度：時速60キロ（法定速度）
車線数：完成4車線（仮）

八木山バイパスあれこれ

自動車専用道路のように見えるバイパス道路

　正式には自動車専用道路ではないが、県警・公安委員会が定める規制に基づき、歩行者・50cc以下の原動機付き自転車などは通行が禁止されている。51cc～125cc未満の原付二種は通常通り通行が可能であり、1985年～2014年の有料道路時代は普通に通行料を課していた。

有料化までの経緯を考える

→その話はこちらで。
※有料事業が正式に認められる前までの予想内容も記載されていますが、意見を尊重するため、当時のまま保管しています。

おねだん

　1985年2月26日に暫定2車線で開通し、2014年9月30日までは日本道路公団・NEXCO西日本が管理する有料道路だった。しかし、正式な無料開放後に事故が多発する事態が発生。拡幅の必要性が高まったものの、国税・県税だけでは限界があることから、県・国土交通省との協議の結果、拡幅に必要な資金を調達することを理由に有料化する方針。

【有料後の通行料金・通行料金の考え方】

相応の交通量が見込める一方で、極端に交通量が増えすぎないよう、速達性を考慮すること（利用者負担の軽減に努める配慮も必要）。
緊急性のある整備が求められることから、財政投融資を利用して確実に資金を確保できること。
既に4車線分の敷地を確保しているため、建設期間は短縮可能。
負担額はNEXCO西日本が財政投融資を活用して舗装・設備工事を行う部分（有料道路）が約110億円、それ以外の整備に約250億円の税負担で賄っていく方針。
有料道路事業者は、無料化前の八木山バイパスを仕切っていた公団の後継者である西日本高速道路が担当。

　これらを勘案した上で、1985年～2014年まで実施してきた有料道路当時の価格帯の半額程度とし、1回につき250円＋税（普通車）を基準に考える。再有料化の時期は2025年度～2050年度を予定している。

軽自動車：200円＋税
普通車：250円＋税
中型車：300円＋税
大型車：410円＋税
特大車：690円＋税

※5車両区分体制を導入する場合の価格。普通車以外は、一般的な有料道路における倍率を設定した際の予想となっています。

【2014年の無料化前までの価格設定】

普通車：530円
大型車：800円
特大車：1,940円
51cc～125cc以下の原付：50円

参考文献：

平成31年度有料道路事業の新規導入について（国土交通省道路分科会第18回事業評価部会）
平成30年度　第2回九州地方小委員会配布資料　一般国道201号　八木山バイパス
（国土交通省九州地方整備局　社会資本整備審議会　道路分科会　九州地方小委員会　2019年3月12日付）
国道201号八木山バイパス（4車線化）の新規事業化に対する福岡県知事意見の送付について
（福岡県　県土整備部　道路建設課　　2019年3月6日付）
八木山バイパス4車線に　開通後に再び有料化　福岡－筑豊、国交省検討（西日本新聞　2018年3月30日付朝刊）

走行記録

下り行き（篠栗IC→穂波東IC）

上り行き（篠栗東IC→篠栗IC）

接続する他の道路

[E3]　九州道（都市高速接続）
篠栗ICで接続する福岡東バイパスを西に約5kmほど進むと、九州道・福岡ICと接続している。乗り継ぎ所要時間は、特に混んでいなければ約15分程度。
[E10]　東九州道
穂波東ICで接続する飯塚庄内田川バイパスを東に進むと、みやこ町・行橋市で東九州道（行橋IC・今川スマートIC・みやこ豊津IC）と接続する。九州道が通行止めになった場合の迂回路として検討を。

一般有料道路