国道385号
東脊振トンネル有料道路

訪問 2018年7月9日
作成 2018年7月18日

 東脊振(ひがしせふり)トンネル有料道路は、佐賀県神埼郡吉野ヶ里町にある、国道385号のバイパス道路。難所・坂本峠を快適に走行できるように整備され、トンネル部分と料金所・旧道までのアプローチ部分を佐賀県道路公社が整備した。これにより、福岡県那珂川市と佐賀県神埼市の行き来に対して、大幅な時間短縮効果が期待される反面、料金の割高さや地理的な場所から、利用台数は低迷気味である。

無料通行が可能な範囲

 道の駅吉野ヶ里や、福岡県側にある五ヶ山ダム付近のアクセス道路は有料道路ではない。よって、トンネル入口のギリギリまでは佐賀県管理の国道となっており、そこまでは無料通行が可能。

スペック情報

おねだん

 東脊振トンネル有料道路にはETCが設置されていないため、多頻度ユーザーに対しては回数券のセット即売を行っている。11回券で1回、60回券で10回、100回券で20回分のプレミア(無料通行権)が付属するため、100回券で最大約20%の割引が適用される。回数券は西にある三瀬トンネルと共通化。

利用状況

 2015(平成27)年度に実施した国土交通省の道路交通センサスによると、東脊振トンネル料金所の利用台数は、平均で約2,350台(昼間12時間においては、約1,900台程度)となっている。坂本峠を経由する旧道は、平均で約3,230台(昼間12時間においては、約2,640台)となっており、有料道路利用への転換が出来ているとは、お世辞にも言いがたい。

走行風景


東脊振トンネル有料道路 起点
道の駅吉野ヶ里や広域林道と接続している国道385号は、佐賀県が管理。
料金所直前にある有料道路標識がある場所から公社管理の有料道路が始まる。


こちらは上り方向(柳川方面)の有料道路末端部。
佐賀県独自のキロポストが、有料終点と引き換えに設置されていた。


料金所をトンネル側から眺める。高架橋の真上にあり、この部分だけは4車線分も確保されている。


料金所を過ぎてもトンネルまではもう少し先。時速50キロまでしか飛ばせない「一般道路」スペック。


東脊振トンネル(1,411メートル)。背振山地を一直線のトンネルで一気に通過。旧道の苦労を味わう必要が無い。


トンネル内で再受信可能なラジオ局。使用されている文字は、今は無き「公団ゴシック」だろうか。

【再受信可能ラジオ(パレード表示)】


トンネル内は一直線。料金が割高なためか、対向車は殆ど見かけない。


東脊振トンネル有料道路 終点
トンネルを抜けて坂本峠(旧道)へ向かう国道385号と合流して、有料道路は終了。
周囲は五ヶ山ダムの整備に伴う溜池が広がっており、以前の国道385号とは大幅に道路区域が異なっている。


東脊振トンネル有料道路がある部分は、あくまでも「佐賀県の領土」を通過しており、背振山地の北に出たからといって、スグに福岡県に出る訳ではない。福岡県区間は、有料終点と直通している五ヶ山バイパスを那珂川方面へ向けて走行する際、五ヶ山ダム管理棟そばのダム湖を横断中に県境を跨ぐ。

一般有料道路

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