E34大分道　由布岳PA　下り行き

　由布岳(ゆふだけ)PA下りは、大分県由布市湯布院町塚原に設置されている、E34大分道のパーキングエリアで、同路線最後の休憩施設である。由布岳を含む塚原高原の一角に設けられており、しっかりと晴れていれば雄大な高原地帯を楽しめる絶景スポットにもなっている。　

基本データ（自動販売機のみの営業です）

幻の「初代」由布岳PA

　1989年に湯布院インターから別府インターが開通した当初は、隣接するバス停のために設けられた空き地（管理用施設）があるだけで、ごく一部を除き、地図上にも明記されていなかった。現在ある由布岳PAは、あくまでも4車線工事の際に「新設」されたものである。

非常電話

方向指示標識

E10東九州道との分岐が近づくため、それまでの「大分」から「本線」表記に変わる。

駐車場。当初は単なる管理用施設だったが、拡幅工事に合わせて駐車場・トイレが整備された。
しっかりと晴れていれば、由布岳を含む塚原高原を一望できるため、息を呑むほどの絶景に圧倒する。

こちらは出口通路沿いから見た由布岳PA。
どちらかと言えば小型車向け駐車場が優勢な造りをしている。

由布岳インターの通路を挟むようにして、トイレ・身障者P・二輪車Pが設けられている。

4車線化の際に増設扱いで誕生した物件であるため、トイレも割と現代的。
木造建築のログハウスっぽい見た目をしているが、交通量に察して便器の数は控えめ。

トイレ脇に自動販売機が2基。
由布岳インター誘致で空き地を使ったため、ここは購買施設の誘致ができない構造になっている。

トイレ脇の狭い敷地内に喫煙スペース。目の前の由布岳を鑑賞しながらタバコが吸える。

由布岳インター出口通路そばに、チョッとした高台がある。そこで由布岳周辺の山々を一望可能。

駐車場から眺める由布岳。小康ながらも、一応は活火山である。

由布岳インター出口は入口通路沿いにあるため、休憩後に退出できない。その旨の垂れ幕を飾っている。

由布岳インターからの入場通路は、パーキングエリア出口通路寄りの場所にある。

パーキングエリアの出口通路沿いから、由布岳インター出入口通路を圧縮撮影。見た感じ、うっかり逆走しそうだ。

由布岳インターの利用条件・留意点

　2016年に大分県負担によって増設されたETC専用のインターチェンジ。周辺は塚原高原による丘陵地だらけだが、アフリカンサファリや城島高原ゆうえんち・宇佐市安心院町へ向かう場合の別ルートとして応用できる。

　なお、湯布院インターから別府インター（接続先のE10東九州道・E97日出バイパスを含む）が濃いキリやユキによって通行止めになっている場合でも、湯布院インターで係員に「由布岳で下りたい」と宣告すれば、ETC車載器の有無や有効なカードであるかどうかの確認を経て、係員の指示の下、湯布院インターから大分方面へ向かい、このインターチェンジで下りることが出来る。

「高原地帯にあるため、こんな所にインター作って利用するの？」という声も聞かれるが、周辺には観光地（温泉・宿泊施設）を含めた集落が点在していることや、湯布院地区・別府市西部・宇佐市安心院地区からの沿線客が当インターをこぞって利用する。そうした地域住人に対する配慮から、濃霧時の特例が追加されている。