E2A中国道 帝釈峡PA 下り行き

上り行き(大阪方面)

訪問 2020年7月19日
作成 2020年7月23日


E2A中国道 帝釈峡PA 下り行き

 帝釈峡(たいしゃくきょう)PA下りは、広島県庄原市東城町戸宇に設置されている、E2A中国道のパーキングエリア。広島県区間のE2A中国道では最東端に位置する。

 いわゆる「名称詐欺」の一つで、比婆道後帝釈国定公園の一つとされる帝釈峡とは全然違う場所に設けられている。2005年9月30日までは、道路施設協会→ハイウェイ交流センター(HALLO SQUARE)が所轄する、売店・食堂・ガソリンスタンドが立地する正統派パーキングエリアだった。しかし、翌日で関連施設は全て閉鎖。後にNEXCO西日本の手によって解体され、現在はただの更地と化している。帝釈峡PAの購買施設は、日本道路公団の分割・民営化を待たずに「戦力外」となってしまった

なぜ、ココに給油所と売店があったのか?

 この付近を含め、東城IC~庄原ICの道中にある中山峠(東側が高梁川水系・西側が江の川水系)があり、海抜が700m近くにも達することから、冬になると中国道でも指数本入るほどの屈指の豪雪地帯となる。しかも1区間の距離が30km以上もあるため、休憩するのも困難。となれば、峠の前後区間にパーキングエリアを建設し、そこをチェーンベースの代替として活用させようと考案したのではないかと見ている。

 また、大佐SAと七塚原SAとの間は約80kmも離れており、開通当時はガス欠の危機に遭いやすかったという問題もあったことから、帝釈峡に近いこの地を擬似的なサービスエリアと位置づけ、利用者に便宜を図っていたものと見られる。


後に自動車性能の向上や、並行する山陽道(岡山~広島)が開通すると、線形の悪い中国道は禁忌されていき、事実上の世代交代も生じてチェーンベース&小規模サービスの提供が割に合わないと判断。結局、民営化を待たずに戦力外通告を言い渡され、本来あるべきパーキングエリアの姿に戻っていったのが現実的な所だろうか。

パーキングエリアの情報

基本データ(自動販売機のみの営業です)

非常電話

方向指示標識

施設見学


入口通路沿いから駐車場を一望する。以前は売店・GSもあったためか、無人化の割にヤケに面積が広い。


便所は手前の神郷PAと同様、旧式が現在でも使用されている。


トイレの隣に広がる不自然な空き地。元々はココに売店・食堂があった。
将来的にはココに現代式トイレを建設するのかもしれない。


身障者Pの奥に不自然な空き地があるが、以前はそこにガソリンスタンド(ENEOS)があった。


喫煙スペースは野ざらしになっており、扱いが非常に雑である。

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