E2A 関門自動車道

作成 2019年1月23日

 関門(かんもん)自動車道は、山口県下関市と北九州市門司区を結ぶ高速自動車国道。両都市に挟まる関門海峡を吊り橋の形態で結んでおり、E2A中国道・E3九州道とを結ぶ連絡道路として位置づけられている。地下道の関門トンネルとセットで、関門都市圏の経済発展に結びつくだけでなく、本州と九州を陸続きにさせている重要な幹線となっている。

 本来の国土開発幹線自動車道建設法にはない、高速自動車国道法の特例を活用して建設された高速道路である。

スペック情報

E2A関門道あれこれ

構想自体はかなり昔から存在

 関門海峡に橋梁・トンネルのどちらかを建設するという考えは、大正末期から昭和初期にかけて既に構想されていた。当時の政府も、大量輸送の観点から船舶経由では限界があると考えられていたためである。ただ、当時の土木技術では限界があったことや、架橋方式では爆撃によって吊り橋が破損した場合に海峡閉鎖が原因で船行不能になるという危機感が当時の軍部にあったことから、結果的にはトンネル・吊り橋の2つで構成しようという発想がもととなっている。

 その後、先に鉄道用の関門トンネルが1942年(複線化は1944年)に開業し、戦後になって、道路用の関門トンネルと関門橋が開通している。関門橋の成功例を参考にしながら、後の本州四国連絡橋でもそれらの技術を応用し、現在に至る。

NEXCO西日本の対応

 全体の距離が10kmも満たない上に、キロポストもE2A中国道・下関インターからの連続になっていることから、NEXCO西日本や行政資料などでも表現がまちまちになっている。NEXCO西日本が発行している高速道路マップでは、E2A関門道(関門橋)といった表現をしている。

参考文献:関門橋 世紀の工事に挑んだ橋男たちの記録(村上己里・著/山海堂)

走行記録

レポート


下り行き(下関IC→門司IC / 本州から九州へ)


上り行き(門司IC→下関IC / 九州から本州へ)

接続する他の道路

高速道路レポート

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