山陽本線・山口線・宇部線 新山口駅

訪問 2023年8月5日
作成 2023年8月25日

 


山陽本線・山口線・宇部線 新山口駅(南口)


山陽本線・山口線・宇部線 新山口駅(北口)

 新山口(しんやまぐち)駅は、山口市小郡令和1丁目に設置されている、山陽本線・山口線・宇部線の駅。山口線・宇部線の起点駅であり、山陽新幹線の駅に併設している。山口市・宇部市それぞれの中心街への乗り換え駅となっている。

 元々は合併前の旧・小郡町に設けられていたため、小郡駅と呼ばれていた。

駅の情報

基本データ

           

入場券


2023年8月5日訪問(MV50型感熱式MV端末発券)

駅スタンプ

駅名標


山陽本線


山口線


宇部線

 山口線・宇部線は独自の鉄道ラインカラーが策定されているものの、駅名標では山陽本線同様、青(JR西日本標準カラー)で固定されている。

施設見学

南北自由通路


南口側から駅舎を眺める。現在の駅舎は2018年にリニューアルしたもの。
それまでは現在の厚狭駅に見られるような、在来線と新幹線が別々に設けられたチグハグとした構造だった。


南口寄りの場所には、山口銘品館(おみやげ街道)が入居しており、山口のお土産品を多数品揃えている。
1F部分に設けられていた旧お土産フロアが実質的に廃止され、ここに集約された格好である。


北口側から南北自由通路を眺める。
壁面は緑地化され、光と自然が両立する癒やされた空間が広がる。


北口・南口どちらにも山口市観光案内所があるが、きめ細かな情報発信は北口寄りに設けている。


北口寄りの場所に在来線改札口が設けられ、隣には近距離券売機とみどりの券売機を設置。
暫定的に高架化した2015年10月を以て、窓口は消滅(新幹線口に集約)した。


かつては県都でありながら、ICOCAが一切利用できない状態が長らく続いていた。
2023年4月1日に自動改札機が稼働し始め、ICOCA空白地帯がようやく解消された。

改札内


自動改札機の先に、防府駅以来の発車標がぶら下がる。
県庁・宇部といった重要な乗り換え駅だが、その割には本数が少なく、字幕も2行分しかない。


山陽本線と山口線に至っては、概ね60~100分に1本なのに対し、宇部線は通勤時間帯を過ぎると恐ろしいほどに運行間隔が空いてしまう。山陽本線・山口線は県庁・山口市街との連絡も兼ねてそれなりに充実はしているが、宇部線に至っては宇部市営バスの方が幅を利かせており、運賃が多少割高でもバスを使って宇部新川・空港方面に向かう客層が多いため、宇部線の存在が疑問視される。

それ以前に山口県は自動車交通主体の地域性であるため、今後も更なるダイヤ見直しが実施されるのは致し方ない。


列車のりばの番号は、北口を軸に1→2→……→8番のりばまで設定されている。
そのうち、3番のりばは後述の通りに車両基地に入る専用線であるため、実際は7ホーム分使う。


1・2番のりばには、ハートイン鞍替えセブンイレブンが設けられている。
但し、改札外の方が充実しており、改札内は鉄道グッズ類の販売が中心。


改札口の隣、4・5番のりばへ通じる階段付近に待合室がある。


最も運行本数が少ない宇部線は、南寄りの8番のりばに設けられている。7・8番のりばへの道中にトイレあり。


宇部線ホームの先の連絡通路を使うと、そのまま新幹線改札口へダイレクトに進める。
高架化以前は在来線・新幹線とで別々の場所に改札口があったため、不便な移動を強いられていた。

1・2番のりば(山口線)


1番のりばから、山口・津和野方面を眺める。陰陽連絡鉄道・山口線の起点である。
山口線は全線区単線であるため、当駅は2面2線分で客扱いと信号待ちを行う。


じっくり目を凝らすと、奥に電車・気動車が待機しているのが分かる。
下関総合車両所の新山口支所が併設されており、主に岩国~新山口の列車を管理している。


1番のりばが不自然に広いが、以前はここに0番のりばが設けられ、一部の列車がそこで客扱いしていた。
新山口駅の改装工事で廃止・かさ上げされ、バスターミナルに転換されたことから、当時の面影は全く残ってない。


2番のりばから、宇部・下関方面を眺める。
山陽本線に繋がってはいるが、実際にそこまで気動車が乗り込むことはない。


2番のりばの脇に3番線があるものの、前述の通りに車両基地へ向かう専用通路になっている。
3番のりばから利用できないよう、柵を敷いて出入りを制限している。


国鉄キハ40形を眺めるカモノハシ軍団
(イコちゃん)湯田温泉・山口の文化財・津和野へ行こか~♪
(スマートイコちゃん)ICOCAが使えるの、途中の湯田温泉と山口だけだからな!
(寝そべりイコちゃん)津和野を普通で行くだとぉ?1日6往復しかないんやで!覚悟せい!

4~7番のりば(山陽本線)


7番のりばから、宇部・下関方面を眺める。山陽本線は2面4線分確保。
大抵の列車は内側5・6番のりばから発車するが、希に外側の4・7番のりばを使うことがある。


こちらは6番のりばから見た防府・徳山方面。
山陽新幹線は駅構内で2度も山陽本線を跨いでおり、在来線側は大きくカーブしている。


2023年3月のダイヤ改正より、山陽本線のワンマン運転がスタート。
それに合わせて運転台からの列車監視装置が脇に追加されている。

8番のりば(宇部線)


8番のりばから、宇部新川・居能方面を眺める。1面1線の単式ホーム。
旧・9番のりばの隅に0キロポストがあり、そこが宇部線の起点とされる。


宇部線は他の山陽本線・山口線と繋がっておらず、乗り入れも出来ない独立した路線になっている。
従って、宇部線の列車は、必ず8番のりばから発車する。


(イコ)は?なんやねん、シン・エヴァみたいな駅名標は……。
カタカナで「シン・ヤマグチ」と書かれた駅名標が1枚だけ飾られている。
2022年に宇部市出身の庵野秀明監督の美術展が開催された際、地元負担でシン・エヴァっぽい駅名標を追加したことがきっかけ。

駅の近所


新幹線駅周辺は、後の都市開発でビジネスホテルなどが続々進出。「ここだけ」都会っぽく見える。


戦前の俳人・種田山頭火の銅像。新幹線口付近に展示されている。


KDDI維新ホール(北口最寄り)


北口周辺の繁華街

 山口市と合併する前の旧・小郡町は、古くから旧山陽道における宿場町だった地域であり、鉄道開業後は山口線・宇部線との接続も兼ねた周防地域における交通の要衝として発展してきた。そうした交通の利便性を活かして商業施設が数多く進出し、駅周辺は大都会並の高層ビルや繁華街・ビジネスホテルなどが乱立している。但し、あくまでも山口市の玄関口としての側面が強く、北口と南口周辺の都市化・バイパス道路整備箇所を除けば、辺り一面は田園風景が広がっている。

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