鹿児島本線 羽犬塚駅

訪問 2022年3月16日
※いつも寄ってます
作成 2022年10月1日


鹿児島本線 羽犬塚駅

 羽犬塚(はいぬづか)駅は、福岡県筑後市山ノ井に設置されている、鹿児島本線の駅。筑後市中心部最寄り駅であり、かつては、ここから国鉄矢部線が分岐していた。

駅の情報

基本データ

 

駅名標

駅舎見学


駅舎内を眺める。元々は独特の屋根をした鉄筋コンクリート製の建物をしていた。
窓口があるものの、平日朝しか開いていない。予約したきっぷの受取は、隣の筑後船小屋に行く必要がある。


改札外には待合室が確保されている。
現在の駅舎は新幹線開業に合わせて建て直されたもの。


近距離券売機は2基だが、駅員不在時は1つしか稼働しない。


鳥栖以南の鹿児島本線では数少ない自動改札機。


1番のりばから大牟田・熊本方面を眺める。2面3線の単式+島式ホーム。


2番のりばから、久留米・鳥栖・博多方面を眺める。
2番線に停車する列車は、当駅で博多方面に折り返す。


上り方向の列車は、基本的に3番線を利用する。
以前であればここから区間快速が始まっていたため、この駅で緩急接続を行う便も存在した。

国鉄戦力外通告 廃線を宣告された路線たち ~旧・矢部線~


駅の南側に、不自然に盛られたホーム跡地が残されている。
その部分と対をなす形で0番のりばがあり、八女・黒木方面へ向かっていた。

 国鉄矢部線は1945年12月に開業した、いわゆる「盲腸線」。元々は沿線に軍事用施設が数多く存在したことから、戦時中であっても建設が進められ、終戦直後に開業したという経緯がある。後に物資輸送が鉄道からトラックに変わることで貨物・旅客輸送が大きく落ち込み、末期には1日5往復程度しか運行されなかった。結局、1981年に戦力外通告を受け、1985年4月1日を以て廃止された。


「矢部線」と言っておきながら、実際には手前の黒木駅(八女市黒木町)までしか開業しておらず、旧・矢部村(八女市矢部村)への延伸が行われることなく、そのまま戦力外となった。計画では、矢部村から更に東に延伸し、熊本県小国町にあった肥後小国駅(国鉄宮原線)との接続も考えられていた。

駅の近所


駅前はタクシー・送迎車専用の駐車スペースになっている。


駅前ロータリーの隅に、羽犬塚の由来になった「はね丸」の銅像がある。


路線バスが運行されており、基本的にはJR線に並行する西鉄バスと、八女へ向かう堀川バスの2社が受け持つ。

 筑後市の中心駅であり、駅の東側に山ノ井地区の繁華街・行政機関などが集中する。鉄道路線が存在しない八女市へのアクセスもここからが便利で、旧・国鉄矢部線の代替として、堀川バスが羽犬塚駅と八女市街との間を運行している。

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